侵略的外来アリ「ブラウジングアント」国内初確認
生態系に影響、愛知県など駆除へ 名古屋港
外来種「ブラウジングアント」(自然環境研究センター提供)
ブラウジングアントが見つかったのは昨年7月。ヒアリが各地で発見されたことを受け、県と環境省などが名古屋港の飛島ふ頭(同県飛島村)を調査した際、大量の見慣れないアリと数百メートル規模の巣を見つけた。その後、ブラウジングアントと確認され、鍋田ふ頭(同県弥富市)などで複数の巣が見つかった
ブラウジングアントが確認された場所では、在来種のアリがいなくなっているといい、駆逐されたとみられる。いつごろ国内に入ったかは分かっていない
ブラウジングアント 南欧原産のアリで、体長は2・5~4㍉。触角や足が長く、行列を組んで活動して昆虫や小動物を襲ってえさにする。ヒアリのような毒針はない。一つの巣に複数の女王アリがおり、巨大な巣を作る