AFP=時事】米カリフォルニア州ロサンゼルスで21日、母親の車で学校に向かっていた6歳の男の子が、自動車の運転中に怒りを抑えられなくなる「ロードレイジ」事件で何者かが撃った銃弾に当たって死亡した。米メディアが報じた。米国では銃犯罪による子どもの犠牲者が増えている。
報道によると、エイデン・レオス(Aiden Leos)君(6)が、母親が運転する車の後部座席に乗っていたところ、一台の車が別の車の通行を妨げ、何者かが突然、後方から1回発砲。銃弾はエイデン君が乗っていた車の後部に当たり、エイデン君の背中を貫通した。
エイデン君は「ママ、お腹が痛い!」と泣き、母親はすぐに車を止めた。近くにいた非番の警察官がCPR(心肺蘇生法)を実施し、エイデン君は救急車で病院に運ばれたが死亡が確認された。
警察は、「ロードレイジ」事件として、男性と女性が乗っていた白いセダンの行方を追っている。
銃による暴力に関する情報サイト「銃暴力アーカイブ(Gun Violence Archive)」によると、米国では2021年に入り、11歳以下の子ども119人が銃によって死亡している、同サイトによると、2020年は299人だった。
米国では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の初期に、ストレスの高まりや昨年の米大統領選が近づいたことを受けて銃の販売数量が大幅に増えた。昨年は、銃乱射事件からあまり報道されない家族や知人による事件に至るまで、全米で銃犯罪件数が急増した。
【翻訳編集】AFPBB News