東京五輪は21日、開会式に先立ち、サッカー女子1次リーグが行われた。E組の日本代表(なでしこジャパン、世界ランキング10位)はカナダ代表(同8位)との初戦を札幌ドームで行い、1-1で引き分けた。日本は開始早々に先制を許し、PKを止められるなど終盤まで得点を奪えなかったが84分、岩渕のゴールで同点に追いついた。
同点ゴールを決めた岩渕(左から2人目)
日本は2大会ぶりの出場で、2012年ロンドン大会以来のメダルを目指す。24日に英国、27日にチリと対戦。E、F、G組から計8チームが決勝トーナメントに進む。
カナダのシンクレアが先制点を決める
【経過=後半】
FW田中(INAC神戸)を菅沢に代えて投入した。
47分、ペナルティーエリア付近で相手にフリーで持たれるが、シュートが外れ難を逃れた。
48分、清水からのクロスに走りこんだ田中がGKと交錯。いったんは田中のファウルと判断されたが、リプレー検証するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、PKと判定が覆された。
54分、田中が自らPKを打つが、GKに止められる。
さらに攻勢に。55分には右CKを得るが、得点はならず。
58分、田中と交錯した相手GKが苦しそうな表情を見せ交代。
60分、日本の右サイドからのクロスをGKがキャッチミス。混戦からゴールに押し込まれたが、オフサイドの判定で救われる。
62分、MF遠藤(日テレ)が塩越に代わり、投入された。
日本はボールをキープするが、DFラインを崩せない。
76分、MF杉田(INAC神戸)を中島に代えて起用。
77分、右からのクロスにゴール前で遠藤が頭で合わせようとしたが届かず。
81分、岩渕が自陣でボールを奪い、遠目からシュートを放つがヒットせず。
84分、ロングボールに抜け出した岩渕がミドルシュートを決め、同点に追いついた。
90分、籾木が長谷川に代えて投入された。
ロスタイムは8分。
93分、日本の左サイドからカナダが攻める。高いクロスは、GK池田ががっちりキャッチ。その後も、攻められる場面が多かったが、何とか失点は防いだ。
【経過=前半】
2分、岩渕が敵陣でボールを奪い、ロングシュートを放ったが、クリーンヒットせず。
6分、日本の左サイドを破られ、グラウンダーのクロス。中央で合わせたエースFWシンクレアのシュートはポストに当たって跳ね返ったが、シンクレアが自ら押し込んだ。
9分、三浦がミドルシュートを放つが、枠を大きく外れた。
14分、右サイドの清水から塩越にスルーパスを出したが、コントロールできず。
15分ごろまで、ボール保持率はカナダが68%と圧倒。日本は決定機を作れない。
21分、カナダのCK。ベッキーのボールは、直接GKがキャッチ。
徐々に日本がボールを持つ時間が増える。28分には塩越が右サイドからドリブルでペナルティーエリアに進入するがシュートまで落ち込めない。
日本が優位に進めるが、カナダ守備陣を崩せない時間が続く。
逆に37分、ロングボールが日本の左サイドのベッキーに通り、中央へヒヤリとするパスを打たれる。
39分、日本が右CKのチャンス。中島からのボールはファーサイドに流れ、合わせられなかった。
44分、岩渕が中央でボールをキープし、後ろから走りこんだ清水がミドルシュートを放ったが大きく外れた。日本はここまで放ったシュート3本、いずれも枠をとらえられなかった。
前半終了。
スタメンは以下の通り。14日の強化試合豪州戦から、GKが池田(浦和)に代わったほか、21歳のDF北村(日テレ)が起用された。
▽GK 池田(浦和)
▽DF 清水(日テレ)、熊谷(バイエルン・ミュンヘン)、南(浦和)、北村(日テレ)
▽MF 塩越(浦和)、三浦(日テレ)、中島(INAC神戸)、長谷川(ACミラン)
▽FW 岩渕(アーセナル)、菅沢(浦和)