アルミホイールのバレル研磨日記

アルミホイールの研磨状況などの紹介

3Pアウトリムのクロムメッキ

2017-04-13 17:29:32 | ホイール研磨
 今日はポカポカ陽気でいよいよ春本番的な天気でした。まだまだ桜があっちこっちで咲き誇っていますのでこの週末ころは花見に最適でしょうね。

 研修生も1ヶ月の国内研修を終えあした卒業でいよいよ企業に配属です。ということで明日は終了式に出席してきます。

3Pリムのメッキ処理が終わりましたので工程と問題点をまとめときます。

工程は
メッキやアルマイトの剥離→バフ研磨→メッキ処理

といたってシンプルです



アウトリムを2個をジョイントして交互にバフ研磨します。
なぜジョイントするか、答えは自動バフ研磨機はフランジをチャックするからです。



バフ作業中(荒、中、仕上げの3工程)
積層したバフ板を当てて均一に仕上げます。



メッキ完成後
銅の下地メッキしますので色合いに深みがあります。
と、書きましたがテーブルが映り込んでわからないですね(笑)



腐食跡


腐食跡


鉄部品同様腐食したところは直りません

光沢感はよみがえりますが穴はなくなりませんので

腐食したものへのメッキ品リペアは過剰な期待はしないほうがよいかと思います。

このようなことを理解しリペアさんに依頼されるのがよいでしょう。

今回の商品はもちろん理解いただいていますので納得済です。


共豊シャレンのディスクをバレル研磨

2017-04-11 16:56:46 | ホイール研磨
 まさしく花冷えですね~。

シャレンのリム研磨はレポートしましたので今回はディスクの研磨です。

工程は毎度のサンディング、乾式バレル研磨、バフ研磨、光沢バレル研磨、ウエットバフ


サンディング(#600仕上げ)

乾式バレル研磨後ハンドバフ研磨へ



ハンドバフ研磨



細かいところも念入りに



洗浄後光沢バレル研磨



こんな感じで仕上がりました。

リム同様友人の塗装屋さんにパウダー塗装依頼


レガシーの純正ホイールのクリヤ塗装ができましたので紹介しておきます。



いい感じで仕上がりました。



鏡面とブラッシュドのコラボ


このホイールは宣伝用にfujiyoshiのレガシーに装着予定

見かけたら声かけてください(笑)


共豊・シャレンのカスタマイズ途中経過

2017-04-08 15:31:30 | ホイール研磨
 今日はあいにくの雨で仕事をするにはうってつけです(笑)。
でも、これ書いたら「和の湯」に行って疲れ取ってきますよ~。

 今回のホイールは結構レアなホイールなんです。共豊シャレン・・・。
シャレンブランドは今も現行なんですが、このホイールは販売期間が短く(2年)物も少ないとのことです(メーカー談)

 現状のカラーは3Dブラッシュドなんですがこれをポリッシュにゴールドのキャンディー、インリムはレッドとかなりな斬新さで完成した時の全体像が楽しみです。

ある程度工程が進んだのでレポしておきます。うちに依頼されているお客さんは結構このブログを見てくださっていますので、進行状況とかわかって安心するそうです。なので可能な限り今後もレポUPしていきますね。


3Dブラッシュドの3Pホール



ヘアラインが直線デザインを強調



分解作業、この時あり得ない問題発生(発見)



このL型バルブがどうしても抜けない・・・。
よく見ると貫通穴が小さいではないか!!



ボルトホールをチェックしたらやはり組違い
本来はバルブ用の穴は大きくインリムと合わせて大きい同士で組みますが、このホイールはずれて組んでいました。
理由はmade in ch〇〇〇だからです。

30年以上ホイールリペアやってる友人に聞いたら
「あ~~そんなのたまにあるよ!!」とのこと・・・。

ホイールって重要保安部品だしJWLやJAWAの規格基準をクリヤしてるはずなんですがね~。


分解後は塗装剝離屋さんに流動し丁寧にはがしていただきました。


ディスクはサンディングしたのちバレル研磨やバフ研磨して鏡面に仕上げます。


塗装剝離後のディスク



サンディング中



サンディング中



リムはアウトリムのみ鏡面なのでインリムとセットにし自動バフ研磨です。



荒研磨、中間研磨、仕上げ研磨と段階を踏んで仕上げていきます。



バフ中



途中経過



完成しました。

光沢感がちょいと無いです。研磨剤もいじりましたがあまり変わりません、おまけにピンホールが多いのに驚きました。内側も外側もすべてヘアライン掛けしていますのでもしかしたら欠陥隠しのために・・・といった余計な事を考えてしまいます。
光沢が一般的な板リムとは材料系が違うと思います。ピンホールが多いのでもしかしたら鋳造リムかもしれません。

この後ディスクの鏡面研磨が終わりましたら友人である塗装の神様に流動し
最後のお化粧をお願いします。
 

レガシーの純正ホイールをバレルとブラッシュドでリメイク

2017-04-07 16:13:27 | ホイール研磨
 桜が咲きだすとだんだんと春の長雨に突入で、今週末はあまり天気が望めませんが上がる時間帯もあるようなのでゲリラお花見でもどうでしょうか(笑)

ちなみに、fujiyoshiのいる静岡地方はまだ開花したばっかりの状態の木が多いので満開は来週ぐらいです。


 山の関係ですがついに北アルプスで登山届を出さないことで、違反金5万円の過料が課せられました。もっともいちいち登山口で検問していたわけではなく、遭難したため救助したら届けを出していなかった・・・。ということ
見せしめ的ではあるが、今後は徐々にこういった啓発を含めた指導が行われるのでしょう。届けを出したから遭難しないじゃなく、捜索しやすいということです。

先日来レガシーの純正ホイールがこのブログで時々登場していましたが、今日はまとめのレポを行います。

このホイールの仕上がり仕様はポリッシュブラッシュド

スポーク天面と外周部はブラッシュド(ヘアライン)でそれ以外はバレルポリッシュというしようです。


サンディングスタート



こんな感じで鋳肌を削ります。



サンディング後



乾式バレル研磨後、次はバフ研磨



乾式バレル後ズーム



バフ研磨後に洗浄



バレル研磨中



バレル研磨後



ヘアライン加工用に見切りライン辺りをテープで養生



スポーク天面をヘアライン加工



完成です。

ポリッシュ部分とヘアライン加工されたところの仕上がり感の違いがなんともいいです。

このあとは塗装屋さんに流動しクリヤ塗装をお願いします。



アリストの純正ホイールをリフレッシュ

2017-04-06 17:54:38 | ホイール研磨
 アリストの純正ホイールのリペア依頼が来ました。アリストのホイールは当時では珍しくバフ研磨品が使われていました。このホイールの製法は鍛造です・・・と言っても鍛造の一種で溶湯鍛造というやり方です。普通の鍛造はご存知の通りアルミ合金のブロックを加熱し型で圧縮して作りますが、溶湯鍛造は溶けたアルミ合金を金型に入れて高圧をかけて成形します。品質的には鋳造品と鍛造品の中間です。金属組織的には・・・やめときましょう(笑)ついつい得意分野なのでいつまでも書くところでした。

工程は毎度の工程で
ガリ傷直しながらのサンディング→乾式バレル→バフ研磨→光沢バレル研磨→ウエットバフ



乾式バレル研磨後

バフ工程、光沢バレル工程、ウエットバフ工程を経て・・・クリヤ塗装へ



クリヤ塗装が終わり完成です。