アルミホイールのバレル研磨日記

アルミホイールの研磨状況などの紹介

SSRメッシュの天面バフ・・・その3

2016-08-31 09:02:00 | ホイール研磨
では、いよいよ終盤の工程に入ります。
乾式バフの終わった製品はバフ油の除去を兼ねた洗浄を行います。溶剤は洗浄用シンナーを使用、焼き付け塗装していますからシンナーで洗ってもある程度は侵されません(ラッカー系はNG、すぐに溶け出します)
 洗浄後は乾式バフのムラをなくし光沢感を均一化するためバレル研磨しウエットバフ、洗浄と検査で終了です。


丁寧にバフ汚れを除去します。


いつものバレル研磨。


仕上がった状態


仕上がった状態別角度から


ついでに同時進行中で仕上がったハーフキャップボルトの仕上がり状況


以上。




SSRメッシュの天面バフ・・・その2

2016-08-30 10:38:43 | ホイール研磨
 塗装面をシングルサンダーで除去したら次はフィンガーサンダーにて優しく細かい番手まで仕上げます。綿バフが掛けられる番手なので目安としては#600~800くらいまで。その次にバフ研磨で磨きに入ります。バフ研磨も大型のバフレースと呼ばれる機械ではなくエアツールに取り付けた小径のハンドバフで仕上げます。これも塗装面を傷めないための方法です。


フィンガーサンダーにて#600まで仕上げる


ハンディバフにて磨き上げます。


同時にいただいてるセンターカバー固定ナットはバフレースにて仕上げます。


この後は洗浄してバレル研磨→ウエットバフ→検査→完成
の工程に入ります。

SSRメッシュの天面バフ・・・その1

2016-08-29 17:40:25 | ホイール研磨
 今週はSSRメッシュの天面バフを順を追ってレポートします。
工程は①天面の塗装膜除去と平滑化→②乾式バフ→③バレル研磨→④ウエットバフ→⑤検査

 今日は①のサンディング工程です。ペーパー番手は#320~#400~#600まで行います。ツールはシングルサンダーを使用します。


サンディング状況、縦壁や斜めにならないよう慎重に削り込みます。しくじればまた塗装からになりますので、納期がかかりお客様に迷惑がかかってしまいます。



サンディングの後の状況。

SSRメッシュの天面バフ・・・予告編

2016-08-26 11:00:57 | ホイール研磨
 SSR(スピードスターレーシング)、HAYASHI(ハヤシレーシング)、RSワタナベ(レーシングサービスワタナベ)
私がまだ二十歳そこそこの頃はアフターホイールの選択肢は上記のホイールの中から選んでいたし、仲間の中でもかぶらないよう履いていた記憶がある。中でもRSワタナベの8本スポークの印象は強烈で当時、やっとの思いで手に入れたダルマセリカ(昭和47年式)・・・しかも1400ST(笑)でこれにワタナベを履かせたかったが・・・手が出なかった(涙)

 話がそれましたが今回は当時物のリメイクで、白地のメッシュの天面のみをポリッシュしたいとの依頼です。このためにはいったんクリヤ塗装まで行い塗装完成品とします。それからもったいないですがスポークの天面バフを行い最後にもう一度クリヤ塗装を行います。
 一回目のクリヤ塗装の目的はバフ研磨工程時の汚れや傷防止のためのバリア効果のためです。クリヤ塗装が無いと塗装面は黒いすす汚れが残りNG、これは白だからではなく何色塗っても起こる現象です。

 では順を追って説明したいところですが・・・来週のお楽しみに。。







この後どのように変身するのか、お楽しみに。。

ウエットバフについて(バレル研磨編)

2016-08-25 09:29:58 | ホイール研磨
 今日はバレル研磨品とウエットバフについてです。
バレル研磨はもう何度も書きましたが石で(といってもセラミックですが)磨き上げますから製品の表面はミクロ的には傷がいっぱいあります。やはり研磨後の製品を斜めから覗くと白っぽいすじ傷が見えます。余談ですがこの斜めから見ることを我々は「透かし見」とよく言います。こうしていろんな角度から物を眺めますと見えないものも見えるようになってきます。
 よく言われますがそこまでしなくても機能には全く問題ないのだからいいのではないか・・・。
確かに機能や性能には全く問題ないし、ホイールという野外で厳しい環境で使用するものだからなおさらです。が、こだわりの物作りがmade inJAPAN!、JAPAN quality!!なのでやめられない(笑)。

 ということで、バレル研磨後にさらなる上級な光沢をもたらすのがウエットバフです。工程はバイク編と同様に専用研磨剤を用いてスポンジで磨き上げます。


バレル研磨中


バレル終了、界面活性剤中で研磨しますから泡だらけですが汚れ無し。


ウエットバフ開始


洗浄


水洗


終了

深みのある落ち着いた光沢感です。