今年を振り返って・・・(;^_^A
この半年間、ネットオークションにハマってしまった(>_<)
何しろ、
子供の頃欲しかった物などが続々と出品されるものだから、
雀の涙の年金もパート代も全てをつぎ込み、次々と落札!!
その戦利品の殆どは、
「なんぼ子供の頃欲しかった」といっても、
今更欲しい訳でなく、
「只々懐かしくて」入札したガラクタ・ジャンクの類だったりする。
そんな中で、私的に『これはお宝』と思うもの↓↓
↑↑ハイモンド HK-802 電鍵!!
つまみ(ノブ)が茶色い方が前期モデル。
つまみが黒い方は後期モデル。
『電鍵』なんて今の若い人は知らんだろうwww
電鍵とは電信、すなわち符号の送受信による 電気通信 で、
その符号を出力するための装置・・・、というより道具だな。
(電信?>?・・・、
ほらほらモールス信号というの聞いたことあるでしょ)
「SOS」だとか、「あけおめ、ことよろ」
だとかも、
嘗て電信通信で使われたなんてことも、
君たち、知らんだろう-`ω-)
もっとも巷では、元祖=
「あけおめ、ことよろは持田香織で、SOSはピンクレディー」
というのが定説らしいが´-ω-`)
で、電信には有線と無線があり HK-802 は無線用の電鍵だそうだ。
(私は、実際の有線電信というのを見たこはない。
したがって?有線用と無線用の電鍵は何所がどう違うのか知らない)
↑↑上の写真は有線電信装置で1945,6年頃?
写真の人物は?その頃、国鉄に入社した父の同僚?
「電信なんて、またアナログなものを」
という声が聞こえそうだが電信は、
アナログではなくて手動式のデジタル通信である。
そして、
ほんの?30年ほど前には短波ラジオの至る所で、
所狭しと無線電信による通信を聞くことが出来た。
↑↑上はNTT銚子無線電報サービスセンタのベリカード。
競馬や株のラジオ放送の直ぐ下でよく聞こえてた。
(出力3kW!!やはり凄いなあ)
さて話を戻して?、ハイモンドのHK-802の、
前期モデルと後期モデルの大きな違いは↓↓
↑↑左側写真の前期モデルには、
ホールドスィッチと呼ばれるつまみ(レバー)が、
本体の左側に付いていてる。
右側写真の後期モデルは、それが省略されている。
ホールドスィッチは、
(無線電信がマルコニーによって実用化された頃の)
古典的な送信機の調整に使われたらしい。
HK-802はクラシカルな縦振り電鍵で、
この電鍵が販売された1980年後半~2000年頃の、
通常の縦振り電鍵と比べてホールドスィッチの他にも、
接点の位置やスプリング構造が少し異なり、
そこがレトロな雰囲気で魅力的だったりする↓↓
↑↑左側写真が一般的な縦振り電鍵。
このような構造のキー(電鍵)を、
「スウェーデン・ポンプキー」と呼ばれるそうでHK-802は、
?スウェーデン・Lennart Pettersson & CO 電鍵のコピー?
という話もあったりする。
パターソンキー「SR-39001」もHK-802と同じ頃に、
製造販売されていたらしく私はその両方を、
アマチュア無線雑誌の広告で見た記憶がある。
そして今日SR-39001も時々、
ネットオークションに出品されているのを見掛ける↓↓
私が学生の頃、
初めて見た広告ではHK-802もパターソンキーも¥29,800で、
少ない小遣いではちょっと手が出なかった。
パターソンのSR-39001は2008年1月まで販売されたそうだ。
(http://www.morsex.com/srs/)
HK-802はハイモンド・エレクトロ社公式ページによると、
2011年12月に完売となっている。
(http://www3.tokai.or.jp/haimondo/)
どちらも最終販売価格は¥4万程度で、
電鍵としてはミッドレインジクラスの値段だと思う。
そして、どちらも量産品であり限定モデルとかでもない。
さてそこで私的には?いや、
マニアにしてみたらビンテージな電鍵だが、
興味の無いフツーの人たちには単なる古道具!!
適正落札価格は幾ら位なんだろうか?
(まあ、ネットオークションでお宝を落札といえば、
その金額は何十万とか何百万あるいは、
もう一桁上というのが普通の話なんだろうけど)
「で、お前なんぼで落札したんや」
聞かれる度に私は人差し指と中指の2本を立てる。
「2千円か」
(どうやら私の周囲の人々はそれ程、
私と金銭感覚が変わらない。
といおうか、経済状態が変わらない様だ)
2千円と聞かれて、
私は薄笑いを浮かべながら黙って首を振る。
「えっ、2万円。二つで?一つが」
相手は、
呆れているのか軽蔑しているのか判らない顔になる。
「ほんで、お前。これで一体何するんや」
「いやあ、毎日眺めて満足しとんじゃ」
本当のところ、毎日眺めるのが至福のひと時!!
「ほんで、
いよいよ本当に終活せんといかんようになったら、
ふるさと学芸館に寄贈するじゃ。
この前行った時、
ショボいやつ(電鍵)を置いとったきに。
!これがモノホンの電鍵や!って」
いや本当のところ、
「何時かは、ふるさと学芸館に寄贈出来れば良いなあ」
と、思いながら私はこれを落札した。
序の写真は、私がアマチュア無線で使っていた物。
もう30年以上、
机の片隅に放置状態で埃と錆が酷い代物↓↓
↑↑左側のはパドル(マニピュレーター)で、
右側のが縦振り電鍵(ストレートキー)。
アマチュア用の無線機には、エレキーとかいう、
正確な長点と短点を出力する便利な回路が付いていて、
それを利用するにはパドルを使う。