*仏花自作プロジェクト・Part 2*
昨年、夏の終わり頃に、
ホームセンターで処分価格で購入した、
寒菊の苗が年末には満開になった。
そして今年も次々と開花が始まった↓↓
菊の花は、
仏壇やお墓に供える仏花として最適だ。
そこで今年は春に茎が長く伸びた親株から、
「挿し木」にチャレンジした↓↓
↑↑挿し木(挿し芽)に使う用土や、
最適な時期、その他栽培ノウハウは、
書籍、関連ウェブサイト等に掲載されているが、
要は発根に必要な条件が揃えば上手くいく様だ。
今回私は
5月の上旬に赤玉土を用いて挿し木した。
試しに
家の敷地の適当な場所にも挿してみたが、
適度な潅水さえ絶やさず半日蔭であれば、
概活着した。
そして発根促進剤も使用しなくても、
略9割以上で発根が見られた。
また、
「茎の先端を挿し穂にすると、
発根は早いが成長が遅く、
下の太い部分は発根は遅いが根付きが良い」
そうだが、大差がある様には感じなかった。
定植時期は一般には6月下旬から8月らしい。
しかし恐らく未だ梅雨の6月下旬は、
植物にとっては都合が良いかも知れないが、
天候が定まらない中の作業は大変だ。
そして7月8月の暑い中の作業も避けたい。
今回は、
挿し木をしてから、
活着までは1ヶ月以上必要なので、
6月初め、
天気予報を見ながら、
雨降り直前に植え付けをした。
切り花用寒菊の栽培カレンダーは通常、
挿し木が6月初旬、
そして1ヶ月から2か月後に定植、
最終摘芯は8月初旬という事なので、
今回の栽培時期は全体的に1ヶ月早い事になる。
早くに植えると、
「成長期間が長く茎が伸び過ぎる」では、
とも思ったが、
真夏の猛暑で(放置状態にしたからか)
成長が止まり背丈は高くならなかった。
夏、高温が続く時期に成長を止めず、
開花期に最適な茎丈にするには、
朝夕2回の潅水が欠かせない様だ。
(露地植なら真夏でも2週間程度、
水遣りを怠っても枯れる事はない様だ)
摘芯は、
10月初旬くらいまでは『可』の様で、
実際の成長を見ながら5本程度まで、
咲かせたい花の数にすると良いらしい。
↑↑11月初めには蕾が大きくなるが、
低温が開花条件の様で多少成長が早くても、
開花が早くなる事はない様だ。
逆に寒くなる前に十分成長しなかったら、
背丈が低いまま開花してしまう。
例えば定植時期が遅かったり、
摘芯時期が遅過ぎると、
茎が十分に伸びなくても花を付ける↓↓
↑↑上の写真、
左側の黄色い寒菊は9月になって定植、
その後、世話をせず放置していたもので、
背丈が25cm程度。
右側の紫色の寒菊は6月に定植後、
放置していたもので、背丈は60cm程。
自家用の切り花は、この長さでも良いが、
売り物として、
出荷するなら1m位の背丈が必要らしい。
また菊がある程度成長すると、
支柱やネットの支えが必要で、
それを怠ると写真の様に倒れてしまう。
菊は割と丈夫なので、
地面に付く程、倒れても花が咲くけど、
綺麗に花を咲かせたいなら、
この作業は外せない。
(とは云うもののこの作業も楽ではない。
ネットは張る時より仕舞う時の方が面倒。
兎に角、
懶な性格なので何を植えても植えっぱなし)
害虫駆除も他の園芸ガーデニング同様、
期間を通じて必要だが、
如何せん手抜き栽培を旨とするので、
「アースジェットひと吹き」
で、けりを付けた。
(勿論アースジェットはブログネタだ。
私が菊に吹き付けた時は大丈夫だったが、
植物によっては何時か、
このブログに書いたササユリの様に、
一瞬でダメになってしまうから、
決してマネはしないで下さい!
↑↑写真左、10月下旬より花を付けている秋菊。
真ん中の写真は去年植えた親株。年末の収穫後や、
挿し穂を取った後の株は、数枚の葉を残し茎を、
短く切り込んで置けば沢山株分れし、花を付ける。
写真右側は、ナナホシテントウムシ!!
アブラムシを食べにやって来る益虫のためには、
極力、無農薬栽培に徹したい。しかし野草と違い、
園芸栽培花卉は、人がその様に手を掛けて、
初めて育つものなので、ある程度は、
薬剤による害虫防除も必要ではないかと思う。