昨日の金太お父さんとは異なり、稔さんの戦死は予想通りといえば予想通りなのですが。
とはいえ、勇ちゃんは無事復員したわけで、きついですね。
出征した身内(稔さん、勇ちゃん、算太お兄ちゃん、「たちばな」の職人さんたち三人)のうち、帰還したのは今のところ勇ちゃんだけ。更に、空襲で祖母と母親が。
病気で祖父と父が。
当時、決して珍しい話ではなかった悲劇がそこにあります。
・・・・・・娘のるいちゃんと同年生まれなら、令和3年で77歳か78歳。
安子ちゃんと同年なら96歳。
もはや、直接当時を語ることのできる方は大半が鬼籍に入っている現在ですが、当時を知る世代から直接聞いた話と同質の悲しみが伝わってくるようでした。
なお勇ちゃんは小笠原にいた、ということなので、所謂小笠原兵団、あるいはその後身の第一〇九師団混成第一旅団(あるいは第一〇九師団隷下の独立部隊)にいたものと思われます。
戦地の様子を聞こうとする美都里さんに、かなり激しい口調で戦地を語ることを拒否していたのですが、まさかあの事件に絡んでいるわけでもないでしょうに・・・・・・(事件の詳細についてはここで語ることは控えます。が、噂を伝え聞いただけだとしても勇ちゃんの反応が無理もない事件とだけ)