ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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田束の つつじ色越し 青も青:南三陸町(2013年5月22日の記録)

2017-09-29 12:17:29 | 東北被災地の歩み:南三陸・石巻

丘陵に、「田束山(たつがねさん)こちら」と掲げられた道案内が、歌津の目印。

丘陵は、伊里前川の脇にあり、向かって左が田束山方面、右が伊里前の町。


表示どおりに田束山へと行くが、少々戸惑いつつも、枝道に入らず道なりに行く。

震災の傷跡を過ぎ、棚田や緑が光る、里山の美しい風景に取り囲まれていた。


やがて、緑いっぱいの中に線を引いたように整備された道が見え、上り坂になっていく。

しばらく行くと、新しい施設が目に付いた。

出来たばかりの「払川(はらいかわ)ダム」だ。


素晴らしい。



でも高くて怖い。

足に力が入らず、前に出難いのを何とか進みながら、田束湖を眺めた。


直ぐ近くに右へと曲がる道があり、田束山への登り口となっている。


いよいよ田束山の山頂に近づく。

今年(2013年)は春に寒さがぶり返したので、ツツジの咲くのが遅いようだ。

(5/22は、まだ咲き始めで蕾多し。この年は6月上旬が見頃か。)


躑躅に囲まれた細道を行くと、先人が心を込めて納めた経塚があった。



そして山頂に着く。



山頂手前の「展望案内図」の近くへ戻る。

そこからの見晴らしといったら、何と見事なことか。


空と海と岬が一望できるではないか。

ツツジの紅色の向こうは、若葉茂る岬と海と空の青、青、青。


田束山から、里を越えて川を通ってあの海へ、自然の恵みは流れていく。

自然の巡りを大切にし、共に暮らすことを、ここは教えてくれる。



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