ご近所の I さんは猫好き
以前は I さんだけだったが、最近は、お隣りでも猫を飼い始め、
ひところよりは状況が良くなったかもしれないけれど
このあたりは、庭に糞尿をされるなどの理由で猫を嫌う人が多く
肩身の狭い思いをされていた
そんな I さんのところに餌をもらいに通ってくる野良猫が1匹いる
尻尾がなくて、ロシアンブルーの血をひいているきれいな猫
それはメス猫で、以前、近くの公園に子猫を連れてきたことがあったが
その子猫はカラスにやられたらしい
また増えても、猫がかわいそう、と
I さんはその猫に去勢手術を受けさせる決心をした
けれど、野良ネコのこと、なかなか捕まるものではない
さんざねばって、2週間以上かかってやっと捕まえ
翌日、病院で手術を受けさせ、現在入院中
退院したら、どうするの?
とても飼えないから、また放すつもりでいるの
人を信用していないので、
餌をくれる I さんにもなついてくれず
手を出すと、ものすごい勢いでひっかかれるそうだ
I さん宅には先住猫がいて、その猫との折り合いも良くない
お隣さんも、飼おうと思ったらしいが、
やはり野良生活が身についてしまった猫ちゃんは難しいらしい
猫飼い主の先輩たちがそういうのだから、
かあちゃんには、絶対無理かあ
今は寒くてかわいそうだから、
少しでも長く入院させるつもりでいるんだけど
と、I さん
以前、捨てられて保護されたものの、
素行が悪くて(噛みつく、ひっかくの出血大サービス)
保護主さんの家を点々とした揚句
我が家にやってきたフェレのことを思い出した
そのフェレがどんなに悪さをしても見捨てられなかったのは
とてもハンサムできれいなフェレットだったから…
保護主さんたちは、その風貌にイチコロ
そのフェレット(名前:テレ)は、我が家に来てなぜか改心(?)し、
一週間後には、フェレは嫌いだけど人間は大好きな子に大変身
元の保護主さんたちも首をかしげるほどいい子になり
それ以後は我が家に落ち着いたいろいろと思い出深いフェレットだ
テレは始めから野良ではないし
放浪していた期間もそう長くもないだろうし
あの猫と比べたら、猫に失礼だろうけど……
テレのようなわけにはいかないだろうなあ…
いい加減な気持ちで猫を飼うなんて、言っちゃあいけないんよねえ
せめて、なついてくれればねえ
なんて思っているかあちゃんなのでした