家を少し離れた所ですが
南北に通る道が
拡張整備されています
その
ある一角は
ワタシにとっての
思い出の場所でも
あるのでした
乳母車に
残っていた小物の荷物を
いっぱい積み
新しい家に向かっていた
母親のそばを
三歳のワタシも
歩いていました
歩き疲れて
「乗せてくれ」
と泣いた所が
その場所でハッキリと
記憶に残っています
次の記憶は
「ウワー大きな家に来たナァ」
でした
犬も飼っていました
ある時
辛抱しきれず便所に入る前に
その廊下で便をしてしまいました
「犬のポチがした」
とウソを言いましたが
ポチがわざわざ
廊下へ上がってはしないだろう
と
バレてしまいました
よく遊びに来ていて
「みっちゃんのウンコ、ポチ」
と
笑って、からかっていた
当時15歳くらいの
叔母も数年前に亡くなりまして
みんな昔の出来事になりました
工事が進んで
思い出の場所が何処だったか
分からなくなる日も
もう
そう遠くなさそうです