11月2日 マニフェスト大賞 審査員特別賞授賞式に行ってきました。
福島県立小高商業高校生・福島県有機農業ネットワーク・二本松ハーモニー・福島大学生・いわきを支援する女たちの会・福島を想うプロジェクト・東京都・国立市産業振興課・市民協働課・恵泉女学園大学・国立市民・多摩地域の市民・都立第5商業高校、等々多くの皆さんとともにすすめてきた「福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク」協働事業が、全国から応募された1000件以上の政策提案とその実践報告の中から選ばれて、審査員特別賞をいただきました。
3日の毎日新聞でも報道されたように、「てくてく農園」をはじめとする、<東京在住避難者支 援と福島現地とつながる>活動を同時にすすめてきたことへの評価と考えます。 「福島」が風化しそうになっている今、「福島」を頭に謳った活動の重要さが認められたことを、私たちは勿論のこと、福島の方々が喜んでくださったら本当にうれしく思います。
さあ、また忙しい毎日が待っています。これを励みに、また元気に活動をすすめていきます!!皆さまからの、変わらぬご支援、これまで以上の応援を、よろしくお願いします!
受賞者全員で記念写真
会場の六本木ヒルズ49階からの夜景 授賞式後の交流会
そして、4日(日)は「くにたち秋の市民まつり」に出店しました。
完売しました!!ありがとうございました!
空は秋晴れ爽やかに晴れ渡り気持ちのいい1日でした。
お客さんが絶え間なく通ります。大根かりんとうに人参ジュース、コーヒー、喜多方ラーメンをせっせと売りました。
「福島」というと食べ物は売りにくいと言われる中で、私たちたねまきネットは、「福島とつながる」ことを目標にかかげている団体、ごく普通に「福島の・・・・・・です。美味しいですよ~。」といって売りました。多くのお客さんが足を止めて買ってくださいました。味見用のかりんとうと人参ジュースに「美味しいわ!」という方もいれば、すっただけかと思うほど濃い人参ジュースに「ちょっと濃すぎて飲みにくい・・・」という方には、お料理にも使えますよ、と奨めたり・・・。みんな、この時とばかりに売りまくっておかげで全部の品物が完売!!「やったー!!」の声で閉店しました。
「さわやか財団」のお知らせにもチラシを入れていただいたおかげで、区内から見えた方もいらっしゃいました。大熊町、小高区、浪江町、二本松、等から避難中の方々が見えて、それぞれに今の心境やご苦労を話してくださいました。どなたも、なかなか避難者どおしが心おきなく話せる場や、つながっていく場が定まらなくて、同じ被災者の方たち、できれば同じ地域から避難している者どおしが継続的につながりあえる場がほしい!と皆さん共通におっしゃっていました。
私たちたねまきネットも、そうした場をこれからも提供していけたらと思いました。
たくさん買ってくださった皆さま、ありがとうございました!
これからもどうぞよろしく!!ごひいきに!!
11/5 小池友美 写真展&トーク @ひょうたん島
穏やかに、写真の透明感そのままの小池友美さんがトークのために用意してくださった原発事故直後の写真を見せていただきました。
そこには、たまにしか行かない人や、そこで生活していない私たちには気付かない、しかしだからこそショッキングな生き物たちの異変が映し出されていました。
もう一度、被災の現実を丁寧に見直さなくてはいけないと感じました。
写真の説明をする友美さん
水をもらう行列
事故直後の調査員
逃げる車の中から
食卓の上でも1.12の数値
こおろぎの足の異変
崩れたような虫の身体
左が実験除染後、右が以前
除染した土の山
除染区域はメートルで線引き
隣どおしでも、対象になる家とならない家がある。
友美さんは3/11前は「ほわっとした感じの写真」をと思って撮り始めたそうです。いわゆるニュース、報道ものではない、穏やかな空気感を伝えたかったそうです。
ひょうたん島に展示した写真の殆どが3/11前の写真です。こんなところでのんびりできたら最高!!という風景が拡がっています。1枚だけある震災後の写真は、猫が外に出られず、窓から外をのぞき込むようにしている写真です。印象的です。
そして、友美さんのカメラがとらえた生き物たちの異変の写真はショッキングです。セシウムが栄養となって栄養過多で身体が溶けたのではないかといわれているそうです。または免疫力が落ちて菌などに侵されやすくなって病気になっているのか?大きな異変の前に自然が教えてくれる細やかな異変を友美さんの目と心がしっかりととらえました。
その写真の展示はしていません。むしろ、そんなことを想像だにしなかった、こんなことになるとはおもわずに撮っていた震災前の写真の風景がひょうたん島に拡がっています。
その風景をもう一度見るために、遠い遠い時間がかかるとしても土と農業に生きていく希望を捨てずに福島で生きる人たちと共に歩みたい想いを強くしました。