福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

「てくてく農園」通信

2012年11月18日 | てくてく農園

                   今日も快晴、畑日寄り

冬野菜もこれから大きくなるところで、畑はよく見ないと何もないように見えます。でも次に植えるものや、堆肥の準備は今が頃合い。寒くてもお天気の良い日は、やることが沢山あります。今日は色々やりましたよ。

   

大根が伸びてきた。   間引きした大根だよ!  チンゲンサイも育ってる。

白菜はもうちょっと  らっきょう

    

                ニンニクも植えたよ。

  

もう収穫の終わったサツマイモの蔓、ピーマンや落花生の茎を細かく切って堆肥にします。穴を掘ってそこにためて少し乾かしてから土をかぶせます。穴に詰めた上からジャンプしてぎゅっと押し込みます。ジャンプ! ジャンプ! 面白いね~!!

              

   

 麦を植えます。その前によく土を耕して。      最後のピーマン

          けいとうの花

 

 


福島ふるさと交流会

2012年11月18日 | 団体紹介

    11/17福島ふるさと交流会@国分寺Lホール

さわやか福祉財団の・ふれあい推進事業・福島県外避難者支援プロジェクトの「福島県被災者同行会」主催で、福島被災者の方たちの交流会が開かれました。

その同行会世話人の人の輪ネットさんからのご紹介で、たねまきネットもそこへの参加のお誘いを受け2名で参加しました。

南相馬市、大熊町、富岡町、浪江町、福島市、等のテーブルが作られていました。

代表の方の挨拶に始まり、7人の世話人さんの紹介とさわやか財団事務局の方のご挨拶。8月に第1回目を開催し、今回は2回目だそうです。都心での開催だと遠くて行きにくい方のために今回は国分寺での開催となりました。

最初に福島県生活環境部避難者支援課の東京駐在員の方が福島県外避難者の現況等を話されました。駐在員さんは8都道府県に派遣されており10名いるそうです。月曜日~金曜日は派遣先で、金曜日の夜~日曜日は福島に戻り連絡調整、の生活だそうです。

11/16現在で、亡くなった方は3000名弱、行方不明が5名。全壊の家が21000軒、半壊が72000軒。32000人が仮設住宅で、60000人が借り上げ住宅で暮らしていらっしゃるとのこと。11/1現在で県外避難者は58608人(4都道府県全部にいる)とのことです。今市営住宅等の公営住宅を建設中。

都営住宅受付は終了したが、URと雇用促進住宅はみなし仮設として継続して受け付けている。千葉や茨城は公営住宅もまだ可。

福島の地元新聞「民友」「民報」は71カ所81部、週2回届けている。また情報冊子等は月2回東京都の定期便で、4000世帯に送っている。

9月の補正予算で「ふるさと福島・・・」事業助成金が8000万ついた。100万円を上限としていて、都内でも2団体決まった。10月末が応募締切だったが二次募集もあると思う。都や市町の推薦が必要。応募してください。

18歳以下の福島に住民票のある人は医療費助成が受けられる。10/1から県外避難者の甲状腺検査を始めた。全国7カ所で。徐々に知らせが行くので受けてください。昨年13市町村でやったが未受診の方が5500人いた。

自主避難者の住宅支援は、子ども、妊婦については、H23年3月11日~H24年11月1日で借り上げ住宅受付終了した。県外避難者は12/28終了する。県内の借り上げ住宅移転支援は期限なし。

以上、参加者に配布された資料の説明をかなり詳しくなさいました。これは福島県のホームページにも載っているものです。

次には弁護士さんから原発損害賠償の和解状況のお話がありました。ここには多摩地域で活動している<災害復興まちづくり支援機構東京弁護士会多摩支部>の4名の弁護士さんが参加されていました。東電関係の仕事についたことがない弁護士が参加しているそうです。

東電への請求には

・会社に直接請求 ・裁判を起こす ・ADR(両者の言い分の調整を図り和解をすすめる機能)と3つ方法がある。新橋にも国が作った機関がある。そこの資料だとH23年9月開始で今月11月で、ADR申し立て件数4521件のうち1445件が和解した。今年10月迄で1200件だったが1ヶ月で200件も和解したということは、スピードを上るために体制を充実させていると思われる。

ADRの良い点は弁護士という第三者が仲介するので、直接やりこめられないこと。3%の弁護士費用も賠償の中に認められること等がある。

発足から1年たって問題になっていることは

・福島に動産、不動産を置いてきた。その損害賠償の計算方法は?H24年7月に経産省が指針を出し、ADRも始まった。

・事故関連死について東電の弁護士は交通事故の例で計算し、あまりに低いので、直接請求で一斉申し立ての動きもあり、因果関係や資料収集について変わってきた。これはぜひ私たち弁護士に相談してください。

・精神的苦痛に対する損害賠償は、中間指針で避難に伴い10万円/月で、上積み和解は多くない。しかし個別事情の主張により認められた事例もあるので相談してください。

・自主的避難者への損害賠償は中間指針で8万円、妊婦が40万円、他実費、働けない場合等あるがあまりきちんとできていない。

相談カードに弁護士会多摩支部の番号がある。霞ヶ関相談センターは11月で終わって、そこにかけると法テラス(旧法律扶助協会)をアナウンスする。どんなことでも相談してください。

次に日本原子力研究開発機構の技術士から「除線と放射能など」の話がありました。現在の放射能線量の基準値の説明や、除線の進捗状況(あまり進んでいない)、等の話がありました。

他に行政書士や就労支援担当の方や、が個別相談にも応じていました。

この後は、各テーブル毎に歓談の時間です。たねまきネットから持参した小高高校の大根かりんとうが懐かしいといってくださる方、「高校生が作ったんですか?美味しいですね!」といってくださる方、市民祭にも来て下さった方もいらしてて「またお会い出来ましたね。」とお話しました。

「田舎暮らしをしようとリタイア後、東京から福島の実家の近くに家を建てて10年だった。大熊町だからいつ帰れるかわからない。でも、東京は30年もいたのでまた戻ってきた感じ、今は済んでるところでボランティアもして元気にしている。」とか、「おばあちゃんと、退職後の夫と3人で狭いアパート暮らしなので、私はパートを始めた。前にもやっていた仕事と同じ仕事につけたので良かった。」と。でもおばあちゃんは知らない所に来たので、行くところがなく、最近ようやく散歩に出かけるようになったそうです。

人の集まるところに来れる人は元気な人なんですよ、と聞いたことがあるが確かにそうかもしれない。でも元気な人が元気なままいられるためには、こういう場は欠かせない。そして元気な人が身近な人に元気を分けられるように。私たち支援者もまた元気を失わないようにしたい。

 

 


北杜市の小水力発電

2012年11月18日 | エネルギー

11/16山梨県北杜市の小水力発電所の見学に行きました。

立川シビルの企画で、第1回目の都留市に続いて、第2回目は山梨県北杜市を訪ねました。東京23区と同じ面積に人口5万人という、殆どが山でしめられている地域だからこその発電かもしれませんが、浄水場の電気は全部まかなっているときき、その地に必要な電気は、地の利を活かせば作り出せるのに、都会のために自然を破壊して大きなダムをつくってきたエネルギー政策の果てに、原発事故があったのだとあらためて考えました。

なんといっても自然体系を壊すことなく、また農業用水とのかねあいを考えて造る、というそこに暮らす人々に貢献する発電の方法を考えていることに好感がもてました。

都留市の水力発電は観光目的に比較的比重を置いているのですが、北杜市は市の環境政策として行われていて、その本気度を感じました。

富士山と南アルプスを望める、自然豊かな別荘地。今その別荘も売却に出されているものが多いそうです。別荘への関心から水力発電の関心に、今は北杜市への関心が移っているようです。水力発電所見学者が絶えないそうです。それでも予約すれば市の職員さんが気さくに案内をして下さいます。10人以上いれば見学の案内をしてくださいます。

 

BDF燃料とは食物油の廃油で造る燃料です。ディーゼル車で冬は灯油を使うそうです。燃料代がかかるそうで、来年は電気自動車にしたいといってらっしゃいました。

遠くに山々

   

川の流れまで降りる取水口

  

枯れ葉やゴミを取り除くローラーが回っている。  発電所に向かう水流

  

この中で回っている発電機の轟音はすさまじい。会話できない。防音壁になっている。

でもすぐ隣には改装中の別荘がある。外からはさほどの音ではない。

   

轟音の発電機

 

                発電を終えた水は農業用水として利用されている。

 


「思うに、希望とは」齋藤 貢(詩人)

2012年11月18日 | 本・文化芸術

             齋藤貢氏の詩が11/15東京新聞に

      <3・11後を生きる>と題して掲載されました。

たねまきネットでも大変お世話になり、記録集にも詩を掲載させていただいた齋藤貢氏の詩です。遠い道のりの途上にある被災地の想いをご紹介します。