ついに念願のチンクエテッレに出発です。
5年前に日経から出ているガイドブックを買ったときから行きたくてウズウズしていました。(そのときはシチリアへ行ったので丸で別方向だったのです。)
ただ、お天気がどんどん下り坂なのが玉に瑕です・・・。
昨日と同じようにジェノバP.P駅から乗車。約2時間かけてチンクエテッレの一番東の町・リオマッジョーレへ。
車内では遠足か移動教室か小学生がわんさか乗っていて五月蝿くてたまりません。せっかく惰眠を貪るつもりが・・・。

ホームに下りたら人の波に乗るしかない大混雑。
振り返って写真を優雅に撮ることも許されないほどです。

人並みに押されているとチケット売り場の前に出ました。(電車進行方向(ラ・スペツイア方向)に向かって左側にありました。)
ここで「チンクエテッレカード」(5ユーロ)を買い、売り場まん前の階段からスタートです。
(このチンクエテッレカードは世界遺産となっている五つの村への入場、バス、電車に自由に乗れるようです。ハイキング中2箇所カードのチェックポイントがあり提示を求められました。)

ここリオマッジョーレ駅からマナローラ駅までは「VIA dell' AMORE」(愛の小道)と名づけられた30分ほどの海沿いの道になっています。
のっけから急な階段を上ります。

階段を上がって海側へ出ると本格的にハイキングが始まります。
断崖絶壁に沿うように道が続いています。
道は舗装されてしっかりしているし海側には手摺もあるので安心して歩けます。

海の中の石が見えますか?
とても綺麗な海です。
お天気がよければさぞかしと思います。

10分も歩くと隧道の中にこんなモニュメントが。
「愛の小道」だからでしょうが素晴らしい自然とマッチしません。
が、記念撮影には持って来いでおのぼりさんが入れ替わり立ち代り写真撮影。(って、私もだけれど。)

さらに10分ほどでマナローラの駅の後ろに町が見えて来ました。

マナローラの港へ入るフェリー(?)。

もう少しでマナローラ駅に着きます。
山肌にはびっしりと黄色い小さな花が咲いています。

マナローラ駅へ降りる階段の所には重厚な標識が付けてありました。
リオマッジョーレ駅のよりこちらの方が良いですね~。

マナローラの町。
交通手段が船であることを教えるかのようにボートが家の前に置かれています。

マナローラからコルニーリアへ続くハイキングの道。
山の上を行く道もありましたが私たちは海沿いの平坦な道を選びました、

歩き始めて振り返るとマナローラの家々が断崖にびっしりと建っています。

マナローラ~コルニーリア間は約一時間のハイキング。
途中の標識は赤と白の二重線になっていました。
日本の山でも道沿いの木に赤いテープが巻かれていますがそれと同じ意味でしょうか?

つり橋、これが結構揺れて怖いです。

海は穏やかで海底の丸い石が透けて見えます。

何箇所か海に降りられ気の早い子供たちが足を濡らしていました。
気持ちよさそう。

コルニーリア駅に到着。
次の電車まで少し時間があったのでアイスキャンディを食べました。
1・7ユーロもしましたが果汁80%だけあってとても美味しかった。
コルニーリアの町は駅からだいぶ離れているので電車で次のベルナッツアへ向かいました。

ベルナッツアへ到着。
町は小さくも多くの観光客を集めています。
これまでの町とは異なりお土産物屋がたくさんありました。

この店で友人へ「チンクエテッレワイン」を買いました。
どれにしようか迷った挙句、店員さんお勧めの物にしました。
辛口の白ワインです。

海岸縁まで来ました。
お腹も空いてきたのでこの景色を眺めながらお昼ご飯をいただきます。

イタリアでの食事に慣れてきて各自が1~3の皿を注文せず各自が一つづつ選んでシェアするようになりました。
目ではたくさん食べたようでも3人で分けているのでちょうど良い量です。
今回は魚介のピザ、ジェノバペーストのスパゲティ、カプレーゼ、写真には有りませんが白ワインを一本注文しました。
潮風に当たりながらのご飯は最高に美味しく感じました。

ここでも住民の足、小型ボートがたくさん停泊しています。
山の斜面の段々畑では葡萄を栽培している様子、おそらくチンクエテッレワインもこここから採れるのでしょう。

レストランを出て岬の縁からベルナッツアの町を振り返りました。
色とりどりの建物が可愛らしいです。
以前、テレビで見たのですがこの派手な壁の色は漁師が海からいち早く自分の家を見つけるために目立つ色にしたとか。
う~ん、確かに直ぐ分かりそうですね。
このあともお土産物屋を冷やかしジェノバへ向かいました。
今回は五つの村のうち三つ回り、モンテロッソ、コルニーリアには行きませんでした。
次回訪れる機会があれば行ってみたいと思います。
希望の叶った素晴らしい一日でした。