前日の嵐も治まり弱い雨となったものの天気は良くない今日は高速道路を走ってオーストリアからチェコへ入国する。
ヨーロッパで国境を陸路で越えるのは初めてなのでどんな検閲か楽しみにしていたら特になんの手続きも無く終わってしまい味気無かったなあ。
かつての共産世界との緩衝地帯だった言われるこのオーストリア側一帯も今ではのんびりしています。
ここから走ること約一時間半、チェコ南部の世界遺産の町チェスキー・クルムロフに向かいます。
モルダウ川の蛇行に沿って出来た小さな町。
中世そのままでまるでおとぎ話の世界に迷い込んだ錯覚に陥りそうです。
チェスキー・クルムロフ城の塔。
小高い丘の上にあるので見上げるとどこからでも見えた気がします。
この町で一番気に入ったのが建物の壁です。
建物が建てられた当時、石を積み上げて建物を作るだけの財力が無かった人々が考え出したのがまるで石で作ったように見せかけるためのだまし絵だそうです。この建物では右向き三角と台形部分を色濃くさせ立体感を出しています。
建物の前でガイドさんに説明されるまで壁が平らなのに全く気付きませんでした。
アップだと良く分かります。
昔の人の知恵には驚かされます。
だまし絵にはいろんな模様があり楽しませてくれました。
上2枚:三角形にシダの葉っぱが横を向いたような組み合わせ。
こちらは先ほどの城の塔のだまし絵。
なんと説明すればいいのか分からない変わった模様です。
極め付けはこれです
壁はもちろんだまし絵ですが左の黒い窓もだまし絵です。
彫刻の像(兵士?)に見えるのも絵です。
このだまし絵に気を取られてからは模様探しで中世の町並みに浸るのも忘れせっかくイケメン風ガイドさんが一生懸命説明してくれたのに・・・、すっかり内容を忘れてしまいました。
この後、プラハへ向かって国道をバスは三時間ひた走りました。
プラハに着いたのは午後7時を回っていました。
ビール酒場で夕食をとりホテルに着いた頃は真っ暗闇でした。