私の家庭菜園には欠かせない大切な相棒が、心臓を患い倒れました。
彼が姉の家から我が家に嫁いできた時は、とっくに平均寿命を過ぎた高齢でした。
彼はいつも軒先での生活、体にはシミやシワが目立ち、古傷の痕も痛々しくなっていましたが、風雪に耐えながら私に協力してくれていました。
しかし、天候の悪い時などには、時々機嫌をそこね
「ご主人様、俺も早く雨風のしのげる家に住まわせてもらえまいか」
と無言の抵抗をしているようでした。
私は彼の願いを無視し続けていましたが、相棒の重大事、これは医師に見せなくてはと訪問診療を依頼しました。
医師
「胃に大きなガンができて、食物の消化不良で血液の流れが滞って、心臓が悪くなっています」
私
「どうすれば治してやれることができますか?」
医師
「胃の全摘出、取り換え手術が必要です」
私
「費用はどのくらいでしょう。費用が嵩むようなら手術は諦めます」
医師
「4・5万円は掛かるでしょう」
私
「こんな安っぽい胃に4・5万も?」
私
「おい、お前。もう十分に生きただろう、観念して墓場に行くか?」
彼
「ご主人様、これまで風雪・雨風に耐え一生懸命働いてきたのに、それは酷というものですよ!」
私
「でもな~ お前、手術してももうそんなに長くは生きられないぞ!」
医師
「大丈夫ですよ、胃の手術さえすれば心臓も治りますし、他はいたって健康ですよ」
私
「お前、ホントにまだそんなに生きたいのか?」
彼」
「そりゃぁ~そうですよ、いくつになっても死にたくはありませんよ」
私
「治ったら、本当に一生懸命に働くだろうな~」
彼
「はい、ご主人様、死んだ気になって働きますから助けてくださいよ!」
私
「こんな老いぼれ、5万も賭けて手術する価値があると思います?」
医師
「手術さえすれば、足腰はしっかりしていますから、まだまだ働きますよ」
私
「それではしかたない、手術してやってください」
ということで、私の相棒、耕運機君の燃料タンクの取替とシリンダー等の修理をすることにしました。
その後、耕運機君のための小屋を1週間がかりで建ててやると、耕運機君は大変喜び、前にも増してよく働くようになりました。 おわり
修理代4万700円なり。
燃料タンクって、なぜこんなに高いの?
ホームセンターから材料を購入し、家内と二人で建てた農機具小屋です。
材料費132,000円なり
我が家の愛犬 チャピーです。よろしく