砂 電 車 の 冒 険 ( 2-7)
白いひげのお爺さんは海人君に近づくと、優しく手を握りながら言いました。
「海人君、何か願いがあれば叶えてあげるよ!」
あまりにも突然の出来事に海人君はお爺さんの顔を、まばたきもせず覗き込みました。
「本当に願いを叶えてくれるの?」
お爺さんは“ニッコリ”笑みを浮かべ
「叶えてあげられる願いは一つだけだよ!」
海人君はとっさに壊れた砂電車を思い出しました。
「お爺さん、僕、砂の電車が欲しい!」
海人君が答えると、お爺さんは担いでいた大きな袋の中から、小さな砂時計を取り出しました。
「海人君、砂電車が欲しい時は、目を閉じ、願いを込め、この時計を3回振ってごらん」
そう言いながら、お爺さんは海人君の掌に砂時計を“そ~と”載せました。
「ただし願いが叶うのは、この時計の砂が反対側の胴に落ちるまでの時間だけだよ!」
お爺さんは海人君の頭に手を置き
「この約束を破ると大変なことになるからな~、気をつけるんだよ!」
と少し強い口調で言いました。
海人君はさっそく海に向かうと、お爺さんに言われたとおり目を閉じ、新幹線700系に願いを込め
「 1回 ・2回 ・3回 」
“ゆっくり”と砂時計を振りました。
目を開けた海人君が後ろを振り返り、お爺さんを“きょろきょろ”探しますが、先ほどまで目の前にいたはずのお爺さんの姿は煙のように消えていました。
白いひげのお爺さんは海人君に近づくと、優しく手を握りながら言いました。
「海人君、何か願いがあれば叶えてあげるよ!」
あまりにも突然の出来事に海人君はお爺さんの顔を、まばたきもせず覗き込みました。
「本当に願いを叶えてくれるの?」
お爺さんは“ニッコリ”笑みを浮かべ
「叶えてあげられる願いは一つだけだよ!」
海人君はとっさに壊れた砂電車を思い出しました。
「お爺さん、僕、砂の電車が欲しい!」
海人君が答えると、お爺さんは担いでいた大きな袋の中から、小さな砂時計を取り出しました。
「海人君、砂電車が欲しい時は、目を閉じ、願いを込め、この時計を3回振ってごらん」
そう言いながら、お爺さんは海人君の掌に砂時計を“そ~と”載せました。
「ただし願いが叶うのは、この時計の砂が反対側の胴に落ちるまでの時間だけだよ!」
お爺さんは海人君の頭に手を置き
「この約束を破ると大変なことになるからな~、気をつけるんだよ!」
と少し強い口調で言いました。
海人君はさっそく海に向かうと、お爺さんに言われたとおり目を閉じ、新幹線700系に願いを込め
「 1回 ・2回 ・3回 」
“ゆっくり”と砂時計を振りました。
目を開けた海人君が後ろを振り返り、お爺さんを“きょろきょろ”探しますが、先ほどまで目の前にいたはずのお爺さんの姿は煙のように消えていました。