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銭湯に通っていたゲゲゲの鬼太郎 60’s1 ゲゲゲの鬼太郎 1968

2009年04月19日 | 谷本歩実柔道一本勝負
マスメディアのなかで妖怪が市民権を獲得した記念すべき鬼太郎第一シーズンの第一作であり、今もなお東映アニメのドル箱である。

いや、ドル箱という表現は、ディズニー傘下に入ったジブリの「ととろ」にこそふさわしい言葉かもしれない。だから「火蛍の墓」の版権を持つ慎重でない新潮社にとって「火蛍の墓」はドル箱ではないのだ。

聊斎志異によれば、妖怪とは場所に取り付く霊であり、異土の露と消えた雑兵の彷徨える魂である。

これに反して幽霊とは、名のある人士が死してなお恨みに想う(恋)仇の前に時空を超えて現れる奇異である。

したがって、一般庶民たる我々は、万一死んだとしても幽霊などという高尚なものにはなることができず、精々妖怪、それも座敷童子程度にしかなれないことになる。

ゲゲゲがアニメ化された当時の日本は空前の怪獣ブームだった。
もちろんジュラシックパークが製作されるはるか以前のことである。

余談だが、ジュラシックパークの製作に用いられた一世を風靡したコンピュータ・グフィクスの会社の株式が最近、同業他社に安値で買かわれたというニュースを聞いた。

その当時の怪獣とは、中に人が入って操演する円谷式怪獣だった。
このため、怪獣の演技力が、他の無法法に比べて秀逸であった。

20世紀の鬼太郎に出てくる妖怪たちも、21世紀の人間たちに比べて、遥かに人間らしい妖怪だった。

なかでもネズミ男は、人間以上に人間臭い妖怪だった。
目玉親父は毎回、茶碗風呂で入浴していたのに、ネズミ男は風呂代を節約し風呂に入っていなかったのだ。
この頃から高度成長を背景とするマイホームブームにより都市部でも内風呂が常識になり始め、銭湯に通う習慣が廃れ初めていたが、鬼太郎の家に、まだ内風呂はないらしく、鬼太郎は銭湯に通っていた。

夏は楽しい銭湯通いも冬にはつらい。洗い髪が芯まで冷えた。
だから、このころの鬼太郎の髪は、今の鬼太郎のようにさらさらしていない。


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