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今日で湯島天満宮の梅祭りが終わる/婦系図 (新潮文庫)

2009年03月08日 | おかやま花だより2009~未来へ
東京都文京区湯島天満宮は春日通の切通坂上り口にあり、学問の神様とされ受験生に親しまれている菅原道真公を祀る。
境内の咲く加賀梅など二十種三百本の梅による湯島天神梅祭りは二月八日から三月八日、つまり今日まで開かれた。
梅が終われば桜である。
受験生達の桜は咲いただろうか。

婦系図 (新潮文庫)の内容(「BOOK」データベースより)
時は明治。有名な大学教授・酒井の下で修行する文学士・早瀬主税が密かに所帯を持っていたのは、芸者あがりのお蔦であった。ところが酒井の愛娘に縁談が持ち上がり、お蔦との関係を師に責められた主税は別離を決意、お蔦は泣く泣く身を引いた。これが後に舞台で満場の紅涙を絞った「湯島の白梅」の名場面である。純愛の難しかった時代の、お蔦を始め女性たちの健気な愛が胸を打つ。


大学教授酒井とは、かの坪内逍遥であり、若き文学士とは泉鏡花自身であった。
しかし、現実の鏡花は小説の文学士と異なり、恩師の反対にもかかわらず、思い人と添い遂げた。
医学士森鴎外は周囲の反対により結婚を断念し、その顛末を舞姫に残した。
そんな明治という時代の空気のなかで、鏡花は、自分の夢を実現していったのだ。

婦系図 (新潮文庫)
泉 鏡花
新潮社

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舞姫,うたかたの記―他3篇 岩波文庫 緑 6-0
森 鴎外
岩波書店

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