食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

ふじみ野市営プール事故・排水口で起きた280kgの吸引力とは?/少数派・プール事故5

2019年04月19日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故5
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
ふじみ野市営プール事故・排水口で起きた280kgの吸引力とは?

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■プール排水口の閉塞率と相乗的に増加する吸引力の関係
有田一彦氏の主張/一般的なプールだけでなく学校プールでも、水の汚れを濾過(ろか)するためにポンプで排水口から水を循環させている。排水口は、プールによって底や側面など様々な位置にある。流れるプールでなくてもポンプの力は相当なもので、蓋がない不備な排水口に手足や膝が吸い込まれた、あるいは頭が吸い込まれる事件が続く。

一旦、手足を吸い込まれると、その吸引力には1人ではどうしようもなく、そのまま溺れてほとんどが死に至る。1人の人間どころか大人・数人掛かりでも、助けられずに死亡したケースもある。普段、学校のプールを見ても、とてもこのような悲惨な事故が起こるように思えない。

吸い込まれると穴の部分の水流断面を狭めるため、開口部の流速が速くなると同時に摩擦も増えて、力がどんどん増えていく。そして、ほとんど全閉塞状態(身体自体が穴を塞ぐ)になると、信じられないような大きな力になるのだ。

投稿者補足/掃除機をホースのまま使うと、物やカーテンを巻き込むなどして、想像以上の吸引力になることと同じ。

■ふじみ野市営プール事故の吸引力は280kg
あるプール事故で、大阪地裁判決で使用された資料/図表(投稿者作成)を提示する。

▽排水口の閉塞率と吸引力の関係/図表
H02p2

投稿者補足/ふじみ野市営プール事故の吸引力は、280kgであったとされます。これでは7歳(小2)の子供どころか、大人でも抜け出せません。過去にも数々の悲しい事例があるにも関わらず、全く生かされていません。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。

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学校プールでは半世紀前から排水口の死亡事故が続いていた/少数派・プール事故4

2019年04月19日 | 学校・公営プール事故
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ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
学校プールでは半世紀前から排水口の死亡事故が続いていた

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写真はイメージであり、当該プールではありません

▽ここからは、有田一彦著「あぶないプール」の要約文です。次回以降も続きます。

有田一彦氏の主張/排水口の事故は、図表のように1966(S41)~1995年(H7)の30年間に54件(55人が被害)起きており、うち50人が死亡している。事故がただちに死亡に繋がり、実に危険であることが分かる。事故は、学校プールで47件、公営プール4件、民間プール3件あり、ほとんどが学校プールである。もちろん学校プール数そのものが絶対的に多いのだが、その他に管理体制に問題がある。

被害者の内訳は、小学生21名・中学生28名・高校生3名・その他3名で、性別では9割が男子だ。図表のように「蓋がはずれていた」のは、「蓋がなかった」ことと同じ(計46.3%)である。生徒が「蓋をはずした」13件も、本来なら簡単にはずれないように「ボルト締め」をするのが義務である。何れにしても、学校等の管理ミスは免れない。

投稿者補足/2006年の戸丸瑛梨香さんの死亡事故の40年も前から、学校や公営プールでは同様の排水口事故が多発していたのです。

▽プール事故54件の内訳/図表 (前出)
H01p1 うち50人の生徒が死亡した

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
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杜撰な学校・公営プールだから過去にも生徒50人以上が死亡した/少数派・プール事故3

2019年04月19日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故3
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
杜撰な学校・公営プールだから過去にも生徒50人以上が死亡した

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以前にはプールの排水口による死亡事故は、私達にはあまり知らされていません。しかし1960年代から数十年に渡り起こっており、何と図表の54件、50人以上もの生徒達が犠牲になっていたのです。文科省・地方自治体・教育委員会・学校現場のいわゆる役人の無責任体制(態勢)の連鎖によって、何の落ち度もない小さな生徒達が次々と排水口に引き込まれて、もがき苦しみながらプールの底で死んでいったのです。

一般の人でこうした事実をご存じの方は少なく、投稿者も全く知りませんで。でも、前号紹介の有田一彦著「あぶないプール」を読んで愕然としました。今さら数十年前の話を蒸し返しても仕方ないと、けっしてお考えにならないで下さい。プール管理を行なう行政の無責任体質が、多くの命を奪って来たのです。ふじみ野市営プール事故・戸丸瑛梨香さんが亡くなったのも、その延長上にあったのです。

戸丸瑛梨香さんのみならず50人以上の亡くなった生徒達に報いるためにも、“もう終わったこと”と捉えて欲しくありません。まさしく殺人と呼べる役人の怠慢さ、亡くなった生徒の悲惨さを、いつまでも大勢の皆様に伝えていくべきと考えました。役人・学校現場の無責任体制(態勢)は、プールに限らず別の学校事故に繋がるからです。今後、具体的に、何の瑕疵(かし)もない生徒がプールの底で死んでいったかをご説明して参ります。

▽プール事故54件の内訳/図表
H01p1 うち50人の生徒が死亡した

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
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2006年ふじみ野市営プール女児死亡事故は起こるべくして起こった/少数派・プール事故2

2019年04月19日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故2
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
2006年ふじみ野市営プール女児死亡事故は起こるべくして起こった

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2006年・埼玉県ふじみ野市営プールで、7歳(小2)戸丸瑛梨香さんが亡くなりました。このテーマで投稿しようと思ったきっかけは、有田一彦氏の著書「あぶないプール」を読んだからです。著書が発行されたのが、この事故が起こる約10年も前の1997年です。

さらには1997年から遡ること30年前から排水口事故が多発し、50人の生徒が死んでいる事実に驚いたからです。徒(いたずら)に、教育関係者を批判しているのではありません。しかし、世の中どの組織も同じように、一部に無責任・無神経な人間がいます。その人間が人の命を預かる部署に就けば、小さな生徒達は簡単に死んでしまうのです。これは事故ではなく、間違いなく殺人だと言い切れます。

著書は、50人の死亡例、教育現場の無責任体制(態勢)、裁判の不当性を問う内容です。死亡数字は、飽くまでも有田一彦氏が提示された1995年以前の集計です。投稿者の調査不足により、その後2006年・ふじみ野市営プール事故が起きてから今日までの事故数・死亡者数は把握できておりません。しかし学校現場の無責任体質から鑑み、今もって相当数の生徒が亡くなっているのではと考えます。

ご関心が強い方は、直接、同書をお読み願えればと存じます。マイブログでは、いかに無残に子供達が死んでいったかを、順次、お伝えします。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

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戸丸瑛梨香さん・ふじみ野市営プール排水口死亡事故を忘れないために/少数派・プール事故1

2019年04月19日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故1
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
戸丸瑛梨香さん・ふじみ野市営プール排水口死亡事故を忘れないために

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学校プール・公営プール排水口事故の隠れた元凶・その他を、15回に渡りお伝え致します。2006.7.31 埼玉県ふじみ野市営プールで、戸丸瑛梨香さん・当時7歳(小2)が、蓋がはずれた排水口に引き込まれて死亡しました。この大事故・悲惨さは、今も皆様の記憶の中に強く刻まれていると思います。

当時の報道では管理者の怠慢とされましたが、それは表面的なことで、原因の根は底なしに深かったのです。ふじみ野市営プール事故後の文科省の緊急調査で、全国の公立学校・公営プール32,951箇所のうち約7%にあたる2,339箇所で、排水口を「ボルト締め」していない等の不備があることが分ったのです。大事な生徒を預かり、最も安全であるべき学校がこのザマです。

この事故は突然起こったのではなく、学校・公営プールの排水口の不備は、同事故の10年前に朝日新聞が指摘し、また数十年前からプール事故の専門家が厳しく追及していたのです。強調しておいたいのはメディアや関係者が、ふじみ野市営プール事故の10年前から警鐘を鳴らしていたのです。まさしく行政の怠慢としか言いようがありません。それも戸丸瑛梨香さんの死によって、数十年来に渡るプールの排水口事故がやっと撲滅の方向に進んでいます。その経緯を、次々と検証していきます。

戸丸瑛梨香さんが亡くなった詳しい原因、学校・公営プール事故の実態をお知りになりたい方は、ページ右上の「学校・公営プール事故」をクリックすると、当カテゴリ全体がご覧になれます。

Sankoubook 参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦

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Sankoub としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死

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