食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

▽[環境・海洋プラ]少数派シリーズ/分野別リンク表紙

2024年07月02日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp
少数派シリーズ 分野別リンク表紙  ■環境・海洋プラ

Ind5481329

いつも少数派シリーズにお越し頂き、誠にありがとうございます。
「環境・海洋プラ」の内容を、項目別・最新投稿順に掲載しており
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Nindex

3379906_s120 ■環 境

神宮外苑⑭選手村跡破格売却、小池都政は「晴海フラッグ」など三井不動産と癒着深める
神宮外苑⑬外苑・晴海フラッグの開発主導会社の三井不動産に都幹部14人が天下り

環境省、水俣病被害者70年の苦しみ訴えを3分でマイク切る暴挙、断じて許されない
神宮外苑⑫平尾剛氏◇建替・秩父宮ラグビー場に待った!屋内・人工芝に醍醐味失う
神宮外苑⑪建替・神宮球場は強いビル風でプレーに多大な影響、銀杏並木が枯死
神宮外苑⑩関連・五輪カヌー会場設置のために「葛西臨海公園」が縮小されそうになった!
神宮外苑⑨関連・日比谷公園120年の森も1000本伐採!ここでも小池都知事の環境破壊

神宮外苑⑧歴史を学べば神宮外苑に超高層商業ビルを建てる出鱈目さが分かる
神宮外苑⑦明治神宮内苑が100年も緑を維持できたのには厳しい取り決めがあった
神宮外苑⑥明治神宮内苑は100年後の現在を見据えて全国から樹木が集められた
神宮外苑⑤新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年以上の歴史と背景
神宮外苑④再開発ストップは「小池都知事の英断しかない」知事の力で流れを変えて

神宮外苑③再開発・3m以下の木を含み3千本超の樹木を伐採し超高層ビル整備
神宮外苑②松尾貴史氏コラム◇小池都知事は環境保護に本気じゃなかった!再開発は強気!
松尾貴史氏コラム◇維新・大阪市、容赦なく樹木1万本を大伐採!まるで「木を切る改革?」
神宮外苑①再開発によって“神宮の森”大伐採・超高層ホテル建設による環境破壊
今になって「節電せよ!」とは政府に原発再稼働の下心があり再エネ転換を怠ったこと

レジ袋有料化=環境改善が図られる中でレジ袋製造会社が経営悪化・希望退職、人的省資源?
「軽石」が沖縄に漂着するまでなぜ気付かなかったのか?情報が揉み消された可能性も
菅政権温室ガス実質ゼロ表明も原発に頼るのは許されぬ・石炭依存抜け出せ
3|グレタさんの鉄道自慢を見習い「カーボン・フットプリント」の数値を減らそう
2|CO2ガス排出量を認識すべく生活商品にも「カーボン・フットプリント」が表示される

1|温室効果ガス排出を減らすには「カーボン・フットプリント」(自然環境踏付)の意識を!
漁業法の大改悪は漁業者を浜から追い出し「企業に海を売り渡す」漁港荒廃行為
水道民営化|水道を FAしちゃう アベ野球 ⇒如何わしい水商売?にご用心
脱炭素化の流れに逆行する安倍政権の石炭火力発電所の拡大路線に国内外で批判
「水俣条約発効」採掘から廃棄までを規制・水銀被害のない世界への一歩


Sind120m9982977■海洋プラ
※準備中

Komono_0202 誠に勝手ながらコメントのやりとりは致しておりません

Ntopkeiji

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神宮外苑⑭選手村跡破格売却、小池都政は「晴海フラッグ」など三井不動産と癒着深める/少数派

2024年07月02日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑭選手村跡破格売却、小池都政は「晴海フラッグ」など三井不動産と癒着深める


しんぶん赤旗 6月16日付

■投稿者の文章|都心一等地にも関わらず三井に”たたき売り”開発業者ファースト
Nharu 前号で紹介した、直前まで直接管掌する部署にいた都の幹部14人が三井不動産に天下りした件の続報だ。小池都知事が三井不動産との「癒着」の悪質性は神宮外苑再開発に留まらず、東京五輪の元選手村だった土地を地価の9割引きで三井不動産に売却し、現「晴海フラッグ」の高級マンションを建設させたことだ。本文をご覧になれば、明らかな小池都政と三井不動産との「癒着」に他ならない。安倍故首相や昭恵夫人が大きく関わり、土地を不当な安価で売った「森友学園」の“晴海版”搾取事件と言われている。「都心一等地叩き売り」「開発業者ファースト」は明らかで、三井不動産に1000億円以上安く売ったとされる。本文のように、検察に告発してもおかしくない事案である。物件価格は周辺地域より相当な「破格」であり、抽選倍率は266倍にも及ぶ。中国人などの外国人が転売目的(利益目的)で契約したり(転売益5000万円)、都内の日本人は週末だけセカンドハウスとして利用している。そのため、現在3割が“空き家”状態になっている。結果的に、都の税金が超富裕層のために使われたことになる。晴海フラッグを始め開発業者と「癒着」を深め、東京の緑地帯から樹木を大伐採し緑をなくし、大型かつ高層ビルを大規模に建設する「乱開発」を進めるのが小池都政が目指す方向だ。他にも日比谷公園再開発、葛西臨海公園建築物の建て替え、これら都の事業に共通する点は樹木を大伐採すること。小池氏に都政を任せておいては、東京がますます“コンクリートの街”になってしまう。

Sankoub
前号/神宮外苑⑬外苑・晴海フラッグの開発主導会社の三井不動産に都幹部14人が天下り

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神宮外苑⑬外苑・晴海フラッグの開発主導会社の三井不動産に都幹部14人が天下り/少数派

2024年06月27日 | 環境・海洋プラ
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神宮外苑⑬外苑・晴海フラッグの開発主導会社の三井不動産に都幹部14人が天下り


しんぶん赤旗 6月16日付

■投稿者の文章|小池都知事肝煎りの再開発はやはり三井不動産と”癒着の構造”だった
Nharu 神宮外苑の伐採問題が明らかになった際、突如、開発企業の三井不動産の名が出てきた。投稿者は直感的に、小池都知事は“三井”とは深い「癒着」があるだろうと思った。今回の記事で、都の重要幹部が14人も天下りしていれば当然の結果だと思う。幹部が企業へ天下りするのは過去からのことで、東京五輪会場や関連インフラ、豊洲新市場建設の際にも嫌というほど知った。しかし「再開発」は小池都知事自らの“肝煎り”事業であり、直前まで直接管掌する部署にいた幹部が三井不動産に天下りするなど、「癒着の構造」があまりにも酷い。そもそも小池都知事は「環境意識」が極めて乏しく、神宮外苑の歴史的重要性(既号)を感じない人物だから、デベロッパーと癒着タッグを組むのも「悪」とは思わないのだろう。次号では、当時から言われていた小池都知事の「東京五輪癒着」によって、東京五輪の元選手村だった土地を地価の9割引きで三井不動産に売却し、現「晴海フラッグ」の高級マンションが建設されたことを紹介する。記事によって神宮外苑、晴海フラッグなど小池都知事・元都幹部・三井不動産が深く関わり合っていたことが判明した。小池都知事は環境破壊の責任どころか、「癒着」を先導させた刑事事件の当事者として追及する必要がある。

Sankoub
次号/神宮外苑⑭選手村跡破格売却、小池都政は「晴海フラッグ」など三井不動産と癒着深める
前号/神宮外苑⑫平尾剛氏◇建替・秩父宮ラグビー場に待った!屋内・人工芝に醍醐味失う

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環境省、水俣病被害者70年の苦しみ訴えを3分でマイク切る暴挙、断じて許されない/少数派

2024年05月15日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
環境省、水俣病被害者70年の苦しみ訴えを3分でマイク切る暴挙、断じて許されない


別途、会見を開いた水俣病被害者団体メンバー

■「痛いよ!痛いよ」と妻が死んでいったと語る被害者を愚弄する環境省職員
TVニュース、新聞で大きく取り上げられた水俣病被害者と環境省の懇談の非常識極まる行為に、国民の多数から厳しい批判が及んだ。“事件後”しばらく経過したが、投稿者も看過できず投稿する。事態は5月1日、熊本県水俣市で開かれた水俣病被害者8団体と伊藤環境大臣との懇談で、被害者の訴えが3分を経過した途端に、環境省職員がマイクを切る暴挙に出た。伊藤大臣は冒頭に重要な機会と言いながら、1人3分しか時間を与えず、8団体合計で30分も満たない時間しかとっておらず。新幹線の時間があるからと、そそくさと帰ってしまった。あまりにも社会常識に欠け、無礼で高圧的である。羽鳥慎一モーニングショー・レギュラーの玉川徹氏も、「私ら話すプロでも、3分でまとめることは大変」と批判した。

それこそ親世代から続く70年以上の苦しみの人生、世間からの圧力・言われなき誹謗中傷を受けてきた被害者の心中はいかばかりか。被害者の皆さんが、その苦しい胸の内をたった3分で話せる訳がない。ある被害者が「妻が『痛いよ!痛いよ!』と言いながら、昨年亡くなった」と語っている最中に、職員は「3分を越えた」からと言ってマイクの音が切られ、マイクも取り上げた。環境省の書類には、<3分でマイクオフ>と書かれていた。環境省は予めシナリオを作り、最初から被害者の声を真剣に聞く気はなく、単なる形だけ聞いた“実績作り”しかなかったことだ。伊藤大臣も至近距離にいながら、「発言が制止された認識はない」と、いけしゃあしゃあと答えた。本当に“何様”と思っているのか。とにかく、「端(はな)から被害者の声を聞く気がなかった」ことは明白である。後日、伊藤大臣が再び被害者に会い陳謝したが、パフォーマンスに過ぎない。それとも岸田政権の、さらなる”凋落防止”のためか。関係団体は「環境省の歴史に消し難い汚点を残した」と痛烈な批判をした。投稿者も、怒りをもって抗議する。

■環境省は環境を守る・改善する意欲はなく常に世界から痛烈な批判を浴びている
水俣病の経緯を簡単に説明すると、熊本県水俣湾の新日本窒素肥料(現・チッソ)水俣工場が、長期に渡り水俣湾に大量のメチル水銀化合物(有機水銀)の廃液をたれ流し、汚染された魚を住民が日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である。最初の症例は、1953(S28)年、当時5歳だった女児が発症、酷い歩行障害・言語障害・痙攣を発した。気の毒にも、翌年死亡した。対応は遅く59年にチッソ水俣工場の廃液と認識できたのに、国はさらに69年まで規制せず被害を拡大させた経緯がある。その後、水俣病認定を申請した2万人強(氷山の一角)でも、認定されたのは2979人(14年)。被害者の想定は7万人と言われている。にも関わらず、「環境省」がこのザマとは呆れる。環境省を名乗っていても、全く自意識がないお粗末さ。もっと言えば環境省の創設時に野党やリベラル者は、内閣組織から切り離した「独立組織」を要求したが受け入れられなかった。だから環境省と言いながら、未だに政権の方針通り原発促進、石炭火力発電所を世界に広げる活動・技術や金銭支援を容認しており、世界から猛烈な批判を浴びている。環境省には、到底、環境を守る・改善する意識や意欲はない。

伊藤大臣はこの期に及んで環境省創設の原点は『水俣病』と言い放ったが、「どの口が言うか」と抗議する。一方、被害者側には「3分ルールを無視した被害者側が大臣に謝るべきだ」との本末転倒の電話やメールが続いたと言う。どんな事件・事故でも、必ず被害者側に責任があると言う大バカ者が現れるが今回もそうだ。こうした輩はどんな理由でも政府を擁護する不見識者・右翼思想で、深い経緯や歴史を知ろうとせず上辺だけ見て主張する。その最たる大バカ者が当の熊本県の木村知事で、被害者の抗議に対し「伊藤大臣は、被害者から『吊るし上げ』にあった」と発言した。被害者を擁護する立場の当の熊本県知事が、逆に被害者を痛めつける。やはり根底に、「被害者に対する蔑視と差別」があるからだ。投稿者は、長年、他の公害や原爆裁判を注目してきたが、国は「被害者全員が死ぬのを待っている」と言わざるを得ないような冷酷な対応ばかりだ。水俣病を始め重大な公害病・原爆被曝者に対し、国は早くそして強く責任を感じていれば、被害者の拡大・死亡は最小限にできたはずだ。水俣病被害の甚大さに、環境大臣や職員は全く気が付いていない。苦しむ人々を助けるのが環境省の使命だろ!国・環境省がこんな認識・怠慢ぶりでは、原発事故や環境災害が再び起きても不思議ではない。

Ntopkeiji

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神宮外苑⑫平尾剛氏◇建替・秩父宮ラグビー場に待った!屋内・人工芝に醍醐味失う/少数派

2024年02月17日 | 環境・海洋プラ
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神宮外苑⑫平尾剛氏◇建替・秩父宮ラグビー場に待った!屋内・人工芝に醍醐味失う

M20230412b

■音楽イベント用大型ビジョン設置のため収容人数は2.5万人から1.5万人へ
神宮外苑の再開発によって、前号は建て替えられる神宮球場は強いビル風・圧迫感・騒音、さらには名物の銀杏(いちょう)並木が枯死する問題を取り上げた。それだけに留まらず、神宮外苑の敷地内では現・神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所が入れ替わる(上図参照)ように、秩父宮ラグビー場も建て替えられる。計画では順次建て替えていくので、10年以上を要し2036年から全面的に機能させる。驚いたことに新・秩父宮ラグビー場は、音楽イベント共用を図り「屋内型」「人工芝」、大型ビジョン設置のために収容人数が従来の25000人から大幅に減って15000人になる。これでは、ラグビー競技の「醍醐味」を失ってしまう。東京五輪招致・開催時に盛んに言われたように、何の反省もなくまたもや“アスリートファースト”が蔑ろにされている。当連載は神宮外苑の“緑の保全”をテーマにしているが、スポーツとりわけ今号は秩父宮ラグビー場とラグビーの有り様(よう)にも触れる。そこでラグビー元日本代表・平尾剛氏の記事があったので、抜粋してお伝えする。

■屋内・人工芝ではラグビーの「醍醐味」を失わせ「本質」を侵食する
Nharu 『ラグビーの聖地が泣く』~「秩父宮ラグビー場は日本ラグビー界の象徴です。再開発によって、改悪される危機感を持っています。驚いたのは、移転後の収容人数です。衝撃を受けました。現在の25000人が、15000人になる。周囲からも、「それはだめでしょう」「一体、何を考えているの?」との反応が返ってきました。こんな小さな規模で、日本代表の試合はできないでしょう。秩父宮は西の「花園」(投稿者補足/日本初のラグビー専用スタジアム、東大阪市、第1グラウンド約27000人、第2・第3グランドあり)と並ぶ、日本ラグビーの“聖地”です。日本に2つしかない専用スタジアムの1つで、代表の試合ができない聖地とは何なのか。本気でラグビーを発展させる気があるとは思えません。収容人数が減らされる主な理由は、音楽イベントなどで使うことを想定して、観客席に巨大なスクリーンを作るためです。呆れる他ありません。

Nharu また屋根を閉め切り(※同補足/いわゆる屋内型)、人工芝のグランドになるのは問題です。大きな違和感があります。日本ラグビーのシンボルなのだから、あくまでもラグビーをメインに考えての計画が基本ではないでしょうか。選手や試合に影響があるのは当然で、ラグビーは天候をどう味方につけるかも醍醐味で、風向きなどで戦略を変えるし、かつての名勝負も雨や雪の天候とともに刻まれているはずです。人工芝は地面に滑り込んだ時に摩擦で火傷をしやすく、夏場は熱がこもるので暑さを感じる。天然芝でやるのがラグビーですし、怪我の危険があるのは否めません。室内競技になってしまうと言うのは、ラグビーの「醍醐味」を失わせ、ラグビーの「本質」を侵食するような問題だと思います。

Nharu 計画案はコンサート・アイスショーなど多目的に使えるようにすることで、収益性を高めようとしています。金儲け優先で、ラグビーは二の次、三の次。聖地が泣きます。スポーツの健全さを利用して、再開発を進めやすく典型的な「スポーツウォッシング(Sportswashing)」です(※同補足/スポーツウォッシングとは、為政者に都合の悪い政治や社会の歪みをスポーツを利用して覆い隠す行為)。自分自身、もう少し早く知っていたらと思いました。関係者にすら知らせずに進めるこの杜撰な計画を、見て見ぬ振りはできません。今こそスポーツ界は声をあげるべきです。社会的な問題を自分事として捉えなければならない。市民とともに、声を上げようと言いたい。ラグビーのあるべき姿や、移転の善し悪しを考えるきっかけになればと思います。』

■再び投稿者の文章|人気・歴史ある競技なのだから別の場所に大きな「専用競技場」を
2019年、日本主催のワールドカップであれほどの好成績、ファンを熱狂させたのにこのザマ!平尾剛氏が仰ることが身に沁みる。為政者、経済人、競技トップ役員になると、スポーツの本質を忘れ去っていく。新国立競技場も、6万人のコンサート会場の兼用設計のため無駄な予算が使われた(ほとんど使われず)。日本は戦後貧しかったので、公民館・体育館など“多目的”に作る習慣から抜け切れず、陸上競技場、サッカー・ラグビー場、コンサート会場兼用の発想ばかり。結局、“多目的”は“無目的”で中途半端で使いずらいことに。ヨーロッパサッカーのように専用競技場なら、観客席から芝生が近く迫力満点。そもそも再開発目的の東京都を始め建設運営企業(三井不動産・伊藤忠商事など)は、神宮球場然り、秩父宮ラグビー場然り、儲けが目的であり“スポーツ精神”や競技を発展させようとする気はさらさらない。またJOC、日本スポーツ協会、ラグビー協会は、政治に毒されており文句を言わない。ラグビーは人気・歴史がある競技なのだから、別の場所に堂々と大きな「専用競技場」を構築すべき。

Sankoub
次号/神宮外苑⑬外苑・晴海フラッグの開発主導会社の三井不動産に都幹部14人が天下り
前号/神宮外苑⑪建替・神宮球場は強いビル風でプレーに多大な影響、銀杏並木が枯死

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神宮外苑⑪建替・神宮球場は強いビル風でプレーに多大な影響、銀杏並木が枯死/少数派

2024年01月09日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑪建替・神宮球場は強いビル風でプレーに多大な影響、銀杏並木が枯死

M20230412b

■選手のプレー以外にも超高層ビルに囲まれ圧迫感・騒音問題で応援制限か
Nharu ここからは神宮外苑の再開発が、どのように「悪化」するのかを説明する。神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えと建物場所の移転だ。まず上図をご覧頂いた上で、今号・次号に渡り投稿する。神宮球場は現在の外苑の中地域から、やや南側の現・秩父宮ラグビー場の跡地に建てられる。秩父宮ラグビー場は、現・神宮第二球場辺りに変わる。軟式野球場が廃止され、テニス場に変更される。計画では順次建て替えていくので、10年以上を要し2036年から全面的に機能させる。当連載は神宮外苑の“緑の保全”をテーマにしているが、スポーツとりわけ今号は神宮球場と野球のあ有り様(よう)にも触れる。では第1の問題点、神宮球場はどうなるのか?球場の内野部分(南側・西側)に、高さ190m、185m、80m、60mのホテルや興行施設を含む超高層・高層ビル群4棟が併設され、これらに取り囲まれる設計だ。ボールパークと名乗っても言わばビルに取り囲まれるような球場の形になるので、実態は選手・観客は圧迫感が心配される。

Nharu しかも超高層ビルから強いビル風が吹き下ろし、プレーに多大な影響すると言われる。また観客も、ビール片手にのんぶり応援できないのではないか。新球場の位置は名物・銀杏(いちょう)並木の東側の都営アパートに近く、騒音が近隣住民への迷惑ともなる。応援などの騒音は、アセス基準最大値55デシベルを大きく超える62デシベルにもなる。住民の迷惑にもなる一方、規制が行われれば大声の応援や鳴り物は禁止されそうだ。他の球場も午後10時以降の制限はあるものの、状況によっては新・神宮球場はゲーム開始以前から“応援禁止”の可能性も考えられる。本来、新球場を建設する場合は、選手が良いプレーを見せられるため、もう1つ観客がより楽しめるために施設や利便性の環境を変えることにある。これに逆行し、自然環境も壊してまで「再開発」することは異常である。それでも作り直す、不届きな理由を最後に示す。

■名物の銀杏並木から球場壁まで8mしかなく銀杏の枯死や景観阻害も
Nharu 開発後の図を、もう1度ご覧になって欲しい。外野右翼席がいびつに変形され、さらには球場の壁が銀杏並木の横8mまでせり出す。また銀杏並木と並行するように、銀杏の木と同じ高さ25mの防球ネットが長々と張られる。問題は球場の建設で地下40mまで掘られ杭が打ち込まれるので、幹から6mしか離れておらず、銀杏は広く根を張ることから傷み、あるいは水系が断たれ枯死する恐れが高い。工事段階で約3000本の樹木が伐採され、さらには銀杏そのものも危機に瀕することになる。二重の環境破壊である。球場の壁や防球ネットの長さは正確には分からないものの、前述のように同じ高さで並べば大勢が来られる銀杏並木の景観も害す。また、軟式野球場からテニス場への変更も問題だ。市民が安く気軽に使えるテニス場ではなく、入会金88万円が要る高額な会員制テニスクラブに変貌する。

Nharu 神宮球場は1926(T15)年に完成したが、それより2年前にできた甲子園球場はシーズンオフだけの工事を4年掛けて改修した。神宮球場も、当然、建て替えずに現在の場所でできる。都は震災対策と言うが詭弁で、神宮球場は耐震工事が終わっている。日本でお馴染みのスポーツジャーナリストのロバート・ホワイティング氏は、「歴史ある球場を無くすな」と言っている。100年を超える球場は、MLBボストン・フェンウェイパーク(レッドソックス)、シカゴ・リグレーフィールド(カブス)、阪神甲子園球場、そして97年の神宮球場の4つ。歴史を大切にすること、市民に愛される施設は改修して残す精神が大事と言う。さて問題点ばかりなのになぜ立て直すのか?の問いに、投稿者として強く言いたい。建設は野球選手やファンのためではなく、進出する企業(三井不動産・伊藤忠商事など)の儲けのためだからである。<次回は秩父宮ラグビー場の問題点>

Sankoub
次号/神宮外苑⑫平尾剛氏◇建替・秩父宮ラグビー場に待った!屋内・人工芝に醍醐味失う
前号/神宮外苑⑩関連・五輪カヌー会場設置のために「葛西臨海公園」が縮小されそうになった!

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神宮外苑⑩関連・五輪カヌー会場設置のために「葛西臨海公園」が縮小されそうになった!/少数派

2023年11月30日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑩関連・五輪カヌー会場設置のために「葛西臨海公園」が縮小されそうになった!

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旧画像/全長(東西)3.1km、80ha(東京ドーム17個分)、手前が2つの人工渚
左端に浄水場、画像にはないがその南側(下)がカヌースラローム場所

■投稿者の文章|葛西臨海公園の1/3を潰そうとしたことは小池氏の環境破壊の始まりと知る
前号では神宮外苑関連として、日比谷公園でも木々の大伐採の状況をお伝えした。今号は同問題をBS-TBS森本毅郎の「噂の!東京マガジン」で特集をやっていたので、前号の本文と重複しない部分をピックアップした。また小池都知事の“環境に無関心”なことが顕著に現れたのは、2021年の東京五輪カヌー会場建設時、「葛西臨海公園」の1/3が奪い取られそうになった経緯をご案内する。17年、地元や環境団体・心ある都民の大反対で、辛うじて免れた。会場選択は組織委員会が決定するものではあるが、バレーボールの会場決定・その他に際し、小池氏自ら“工作・誘導”した跡がある。それとは数段次元が高い、葛西臨海公園の1/3が潰される危機に何の発言もしなかった。まさしく著しい環境破壊が行われようとしており、ましてや都自体が長年手を施して自然を守ってきた地・葛西臨海公園でもある。投稿者はその時、小池氏は“緑”のイメージで売り出していたが、本当は「環境問題」に少しも関心がないと確信した。その後に続く神宮外苑・日比谷公園の扱いを見れば、投稿者の眼に狂いはなかった。下記の文は東京五輪の連載で書いたものだが、あえて当時の文章をそのまま載せる。

Wjpn19640623_01オリンピック募金切手のご案内・第6次(カヌー) 1964年発行

■海と林・湿地が連続する多様な生態系が知られるこの場所をかなり取り壊わそうとした小池氏
8km圏内に無理やり東京オリンピック会場を設置することから、当初の計画では自然の宝庫・野鳥の楽園である葛西臨海公園の1/3が無惨に潰され、カヌー(スラローム)競技会場にする予定でした。しかし生態系を崩し美観も相応しくないため、日本野鳥の会や多くの方の建設反対活動が実を結び、何とか葛西臨海公園・西隣の都下水処理施設の一部に設置することに軌道修正しました。そもそも野鳥の楽園・葛西臨海公園の多くを潰して、人工的なカヌー競技を行うなど狂気の沙汰でした。葛西臨海公園は東京ドーム17個分の敷地に、200種以上の野鳥を確認、スズガモが6万羽も飛来します。樹木も11万本が生い茂る、海と林・湿地が連続する多様な生態系が知られ、年間300万人が訪れる場所です。“自然”と申し上げましたが、元々は1970年代に東京都が900億円以上を掛けて海岸を埋め立てたものです。当時は高度成長期で沿岸は汚染が広がり、東京の海を蘇らせる目的で40年を掛けた結果、多くの野鳥や昆虫、樹木が共存するようになったのです。

スラローム種目は、本来、激流の川の中で旗門を通過する競技です。しかし人工的な300mのスラロームを作り、毎秒13トンもの水流を流すのです。簡単に言えば、昔の豊島園の流れるプールの“超・激流版”です。それだけではなく、循環施設や巨大な貯水池が必要な異様コンクリート施設で、15,000人収容の観客席も作る計画です。そのため、使用電力の異常さも問題です。当初計画が変更されたとはいえ、自然溢れる公園のすぐ隣に建設することは、全く自然の大切さを分かっていません。都はオリンピック後も常設し、ラフティングなどXゲームのような施設を考えています※1。一方、以前から野鳥の会や自然を保存しようとする人達によって、葛西臨海公園を国際的に重要な湿地を守るための「ラムサール条約」に登録する動きが強まっていました(人工の湿地でもOK)※2。にも関わらず、隣に作るのだから問題ないとする都は、極めてセンスがありません。実に、自然・美的感覚に乏しいことでしょう。こんな所にオリンピック会場・レジャー施設を作れば、世界から笑い者にされるだけです。23.11追記 ※1/相当な敷地を使った大規模レジャー施設化は断念し、浄水場の側にスラロームのみ建設された ※2/2018年に登録された。

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■小池氏は神宮外苑や貴重な公園を娯楽施設・イベント会場化することが目的<前号より続く>
Nharu 23年4月、BS-TBS森本毅郎の「噂の!東京マガジン」で特集していた内容。前号本文にない箇所をピックアップした。
日比谷公園の前身は、明治の頃にあった陸軍練兵所。1903(M36)年、日本初の西洋風公園として開園された。今年23年は丁度120年にあたり、開園当時からの木々が残り、移設されてきた樹齢400~500年の木もある。明治の頃は政治家や国民に公園の概念がなく、ヨーロッパへ視察に行き造園技術を学んだ。恐らく当時の人は、ここへ来て初めてチューリップや外国の花々を見ただろうと推察される。樹木群は都会の喧騒をなくし、排ガスを吸って公園内の環境を守る役目も担っている。皇居から続く野鳥の宝庫でもある。ここに2本のデッキ(プロムナード風陸橋)を架ける。前述の木も伐採対象になる可能性があり、公園の東側(日比谷通り)の楠樹木群のかなりの部分が大伐採される。問題は伐採だけに済まず、設計図を見るとやたら「広場」ばかりを作る計画だ。防災避難地の意味よりも、様々なイベントやフェアを呼び込む施設を優先し、そのためのデッキや施設を多く建築する再開発を目指している。

Nharu 木々だけではなく、今ある大音楽堂(野音)・日本初の野外音楽堂と言われ現在でも警視庁・消防庁音楽隊の演奏が聴ける小音楽堂、その他も容赦なく潰される。要するに公園をイベント会場、レジャー施設化して人を呼ぶ目的だ。公園利用者の声は、「公園は大事な財産だから壊さないで欲しい」「長い間育ってきた木を切ることに疑問を持つ」「自然を大事にしないことに怒りを覚える」「公園をイベント場所にすることは納得できない」「貴重な緑の空間、SGDs・地球温暖化対策に逆行する」など。番組レギュラーの清水国明氏(あのねのね)も「そのままにしておく勇気が必要」と、たまには良いことを言う(笑)。番組は、世の中の流れは横浜・山手公園のように文化財保護法によって「国指定・名勝」に登録している。日比谷公園も環境維持を行い、登録を目指すべきとまとめた。ここからは番組を見た投稿者の感想で、小池氏には「公園は緑を守り育て自然環境を維持する」「市民の憩いの場所」の役割の概念を全く持っていない人物なのだ。大手開発企業と組んで、他の都立公園も次々とイベント会場のようにしたいと思っているのは間違いない。神宮外苑や貴重な公園を、こんな姿にしてよいのか。

Sankoub
次号/神宮外苑⑪建替・神宮球場は強いビル風でプレーに多大な影響、銀杏並木が枯死
前号/神宮外苑⑨関連・日比谷公園120年の森も1000本伐採!ここでも小池都知事の環境破壊

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神宮外苑⑨関連・日比谷公園120年の森も1000本伐採!ここでも小池都知事の環境破壊/少数派

2023年11月16日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑨関連・日比谷公園120年の森も1000本伐採!ここでも小池都知事の環境破壊

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■投稿者の文章|外苑と日比谷公園の大伐採は小池都知事の環境無関心・イベント会場化する目的
今まで第2部的に、明治神宮と神宮外苑の歴史と造園の意義をお伝えしてきた。今号は120年の歴史を持つ「都立日比谷公園」でも、1000本の木々を伐採する計画が出ている。そして次号は、既に解決し守られたが東京五輪のカヌー会場として「葛西臨海公園」の1/3が奪い取られそうになった経緯をご案内する。神宮外苑の連載をご覧になった方は、即座に「伐採」繋がり、環境破壊の問題と捉えるであろう。それは正解だが、深刻なことは3つの事象について全て絡んでいたのが小池東京都知事で、“環境に無関心”と公園を「イベントやフェア」開催、公園の緑の維持よりもイベント会場化・娯楽施設建設への「公園改造(改悪)」を目論んでいると思われる。神宮外苑内に超高層のホテルと娯楽施設を建てるに留まらず、日比谷公園でも日比谷通りを挟んだビル群とに2本の巨大な「デッキ」(プロムナード的な橋)を渡そうとする。詳しくは本文をご覧頂きたいが、そのために樹齢400~500年の木も切り倒されようとしている。ゼネコンや大手デベロッパーと組んで、おそらく都立公園全てを進めていくのだろう。実はこの話を知ったのは半年前の23年4月、BS-TBS森本毅郎の「噂の!東京マガジン」で特集をやっていた。しかし“隠密裏”に一部伐採が始まっており、遅ればせながら投稿した。なお番組のうち下記本文と重複しない箇所と投稿者の感想を次回に掲載する。

M20231031

■緑を保ってこその公園、しかし東京ミッドタウンと幅18m・8mのデッキ2本を架ける計画
Nharu 投稿はしんぶん赤旗を活用しております/1903年、日本初の近代的洋風公園として開園した日比谷公園。「日本の公園の父」と呼ばれた本多静六博士が設計しました。“都心のオアシス”として親しまれている東京都立日比谷公園(千代田区)が大改造されようとしています。都による「公園再生整備」計画によって、園内の樹木約1000本が危機にあります。葉が落ち、紅葉しつつある10月下旬。ケヤキ、マツ、イチョウ、サクラ…。約16万平方メートル、東京ドーム3.5個分の面積に、約3100本の樹木が茂ります。今年23年、開園120周年を迎えました。「樹齢100年前後の木々ばかり。先人たちが大切に育んできた宝です」。約10年間、日比谷公園に勤めてきた元管理所長の髙橋裕一さんは、いとおしそうに樹木を見つめます。都が策定した「公園再生整備計画」は、全体を九つのエリアに分け、段階的に再整備するもの。2033年の完成をめざし、10年かけて工事をします。第1期工事は9月4日から始まっています。

Nharu 計画の目玉は、隣接する「東京ミッドタウン日比谷」(三井不動産)などの民間商業ビルと公園をつなぐデッキの建設です。幅8メートルと18メートルのデッキを2本かける計画です。デッキ予定地そばの「にれのき広場」では、すでにニレの木23本が伐採されています。園内の多くの木々は、樹径1メートル超、高さ15~20メートル近くの大木。地中深く、どっしりと根を下ろしています。髙橋さんは「移植なんて事実上、不可能。デッキの建設は、木を切らなければできないだろう」といいます。公園の外周の木々も撤去の対象です。髙橋さんの試算では、約1000本が伐採される可能性があります。計画では、カワセミが飛来し、在来生物が数多く残る「心字池(しんじいけ)」には橋がかかります。園内の柵はすべて撤去されます。「植物が踏み荒らされ、生態系が破壊される」(髙橋さん)。文化財も壊されようとしています。

Nharu 再整備計画では、大音楽堂(野音)、小音楽堂、テニスコート、大噴水など、歴史ある建造物も容赦なく壊す予定です。日比谷公園100周年記念事業で始めた「思い出ベンチ」200基もすべて撤去します。計画について都民、利用者に周知したとは言い難い状況です。説明会は工事開始直前の8月初旬、猛暑の中、公園内のテントで行いました。来場者は3日間で約200人でした。10月下旬、さいたま市から訪れた女性(77)は「これほどの公園はなかなかない」。仲間30人とスケッチをするつもりだといいます。計画について「まったく知らなかった。景観が台無し。明治神宮外苑と同じことが起きている」と驚きを隠せません。日本共産党の原純子都議は9月13日、都議会の環境・建設委員会で計画は「スクラップ・アンド・ビルド」の「公園大改造」だと批判。「誰のための都立公園か」として「工事をストップし、都民、利用者の声を聞き、計画を抜本的に見直す」よう求めました。「日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛する会」は、「チェンジ・ドット・オーグ」で計画見直しを求めるネット署名を呼び掛けています。

Sankoub
次号/神宮外苑⑩関連・五輪カヌー会場設置のために「葛西臨海公園」が縮小されそうになった!
前号/神宮外苑⑧歴史を学べば神宮外苑に超高層商業ビルを建てる出鱈目さが分かる

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神宮外苑⑧歴史を学べば神宮外苑に超高層商業ビルを建てる出鱈目さが分かる/少数派

2023年10月02日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑧歴史を学べば神宮外苑に超高層商業ビルを建てる出鱈目さが分かる

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■100年前のスポーツ熱の高まりに設計当初から陸上競技場と野球場を設けた
第2部的な、「明治神宮内苑・外苑100年の歴史と背景」の4回目(まとめ)。今回の再開発・樹木伐採の大本になった、明治神宮「外苑」の歴史と“過去に起こった騒動”について述べる。さらには、侵略戦争(太平洋戦争)に出兵した「学徒出陣」にも簡単に触れる。学徒出陣の壮行会が、現国立競技場の2代前の「明治神宮外苑競技場」で行われたからだ。明治神宮内苑・外苑の歴史は今回で終わりにするが、こうした歴史を知ってこそ、外苑に超高層の商業ビルを建てる出鱈目さ、大伐採する“不届き者”が焙り出されてくる。東京の方だけではなく、全国の皆様も内外苑の貴重な緑の意義を知って頂きたい。引いては、皆様の地域の「緑を大切にする」ことにもご理解をお願いしたい。次回以降の“第3部的”な内容は、外苑敷地内であっても神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所移転(入れ替え)がもたらすもの、銀杏並木の危機などをお伝えしたい。

Nharu『1912(M45年)の明治天皇の崩御後、明治神宮内苑の建設とともに、国有地の青山練兵場跡地を明治神宮の「外苑」という形で公園として整備、各種施設を置く形をとった。内苑が日本風であるのに対して、外苑は西洋風の造園であるのが特徴。当初の計画では聖徳記念絵画館、葬場殿址記念物(明治天皇葬儀物)、憲法記念館、陸上競技場の4施設が計画されていた。しかしスポーツ熱の高まりを背景に計画が変更され、野球場、水泳場、相撲場が設けられることになった。この時に、銀杏並木の計画も加えられた。全体計画は当時の官庁技師・折下吉延氏による、当時の都市美運動(City Beautiful) のデザイン思想を踏まえて設計された。内苑は国費で賄われるが、外苑については国民の寄付によって賄われるべきである、という考えによるものである。1926(T15)年に完成した』。

M20230817

■ザハ氏設計の“コクリツ”でなくて良かった。多くの学生が帰らぬ人になった学徒出陣
|新国立騒動「ザハ氏設計の近未来・流線形デザインは神宮の杜には不釣り合い」
ここからは外苑にある国立競技場の過去の騒動と、戦前の学徒出陣の説明をする。当初3000億円が掛かるとされた、近未来デザイン・流線形のザハ氏設計による新国立競技場案は白紙撤回された。最大70mもの巨大な建物で、ビルで言えば概ね20階建てに相当する。多くの建築家・設計者が異を唱えたように、「景観破壊」と「税金の無駄」。外苑は、初の風致地区に指定されるほど緑が豊かで素晴らしいエリアだ。投稿者も、周囲を威圧し鼻に付く異様なデザインと感じた。周辺地域や長き将来を考えてデザインしたと思えず、異様なものほど年月が経つと“陳腐化”する。専門家は、構造上、400m級の橋梁(川に架ける一般的な橋)を2本架けるのと同じと言う。従って大会までの完成は無理で、開閉会式・陸上競技ができず東京五輪がめちゃくちゃになった可能性が高かったと指摘する。投稿者は、外苑が“荒らされず”胸を撫で下ろした。にも関わらず再び「外苑騒動」と言われる超高層商業ビル建設、樹木の大伐採に苛(さいな)まれるとは。小池都知事は当時の「コクリツ失敗劇」に全く反省していないどころか、逆に言い掛かりをつけているようなものだ。

|80年前、現国立競技場の場所で行われた「学徒出陣」を忘れてはならない!
投稿者としてはもう1つ、現国立競技場の2代前の「明治神宮外苑競技場」にまつわる、暗い侵略戦争への反省を忘れてはいけないと思う。当時のフィルム映像をご覧になった方もいると思うが、「学徒出陣壮行会」のシーンだ。昭和18年10月21日の朝、大雨でずぶ濡れになった学生2万5千人が学生服姿で銃を担ぎ、競技場を行進した。観客席は参加した女子生徒など7万人で埋め尽くされ、行進学生は二度と生きて帰るつもりはないことを誓い、女子生徒も彼等を「生きたお葬式」と涙ながらに見送った。その後の学徒出陣の総勢は10万人と言われ、特攻隊員など戦地に送られ大勢が帰らぬ人になった。1964(S39)年と2021年の2度も平和な“スポーツの祭典”が現在の場所で行われる根底に、彼等の非業の死を忘れてはならない。雨の壮行会から今年は丁度80年を迎え、同じ場で起きたこうした悲しい歴史を私達は受け継ぐ必要があると感じる。※後日、別途「学徒出陣」の記事を投稿予定。

|外苑大伐採をすれば数十年を経て他の樹木にも悪影響を及ぼし枯死に至る
以上、4回に渡り明治神宮の内苑・外苑の歴史と先人達の努力をお伝えしてきた。投稿の終わりに、外苑は内苑よりも保存条件が緩くても、基本的な考え方である「しっかり樹木を守る」意思に揺るぎはない。それが1000~3000本(伐採本数計画が流動的)伐採の危機、特に秋に美しい銀杏並木が一部枯れる恐れが出ている。内苑の“自然林”(今や自然林と言える)から波及する重要性を鑑み、外苑の樹木を大量に伐採することはとんでもない話だ。地球“沸騰”化時代に「緑」を減らす逆行、市民の憩いの場を壊す、景観破壊に通ずる。専門家は現在の案では、植樹しても大半が枯れるだけに留まらず、数十年を経て伐採されない樹木にも悪影響を及ぼし枯死に至ると警告する。

M20230812

Sankoub
次号/神宮外苑⑨関連・日比谷公園120年の森も1000本伐採!ここでも小池都知事の環境破壊
前号/神宮外苑⑦明治神宮内苑が100年も緑を維持できたのには厳しい取り決めがあった

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神宮外苑⑦明治神宮内苑が100年も緑を維持できたのには厳しい取り決めがあった/少数派

2023年09月25日 | 環境・海洋プラ
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神宮外苑⑦明治神宮内苑が100年も緑を維持できたのには厳しい取り決めがあった

M20230816

■設立当初、樹木遷移(自然淘汰)を主体にした「100年計画」が作られた
第2部的な、「明治神宮内苑・外苑100年の歴史と背景」の3回目。内苑が100年もの間、「杜」としての緑が維持できたかの心髄(理由)を案内する。100年前は植樹でありながら専門家が厳しいルールを設け、できるだけ手を加えない、樹木の遷移(自然淘汰に任す)による「100年計画」(100年後の在り方・現在見る光景)を見据えたことが素晴らしい。時の首相・大隈重信は、伊勢神宮など針葉樹を主体にした荘厳さ重視の造園デザインを主張した。100年前の先人達は、首相をも説き伏せる先見性や強い樹木への意思・迫力を感じる。当時、“子供だった木々”が成長し、100年経ち「巨木」となって鎮座する。それが、明治神宮が持つ「杜の重厚感」だ。

■「人の手を加えずとも樹木全体として天然更新が進む」徹底した考え方
Nharu『現代風に言えば、樹木などの“物質の循環”と、昆虫、鳥類、小動物ら“生命の循環”によって、永遠に持続する森林を完成していこうという理論と具体的方法を、100年以上も前に構築したのは驚くべきことだ。こうした科学的合理性にも基づくシミュレーション「林苑の創設から最後の林相(森林の様相)に至るまで変移(遷移)の順序の予想図」を作成し、植栽直後(I)、50年後(II)、100年後(III)、150年後(IV)を見通したことに、ぜひとも注目したいものである。当時の専門家が取り決めた厳しいルールが、下記の対策[画像参照]である。

Nharu①社殿地と参拝者が移動する参道以外は、一体的で連続する樹林地(植栽地)とする。②樹林地内は人の立ち入りを絶対に禁止する。③神社林は多種の樹種で構成する。植栽樹木を自然林へと遷移させるために、広葉樹や針葉樹など多様な樹種を混ぜ、高木層・中木層・低木層と樹高を多層構造にする。④樹林地では落葉は積もり、落葉は微生物で分解されて腐葉土となる。また倒木にはキノコが生え、腐って土に戻ってゆく。こうして樹林地の外に落葉や倒木を持ち出さなければ、樹林に肥料を与えなくとも、その栄養で植物は成長を続けていく。⑤土中の水分と木漏れ日の光を受け、木の実は発芽し、倒木の後には別の木が育ち、樹林全体としては天然更新が進む。こうして人の手を加えずとも、時間を経て自然林へと遷移していく。

Nharu全国から365種約12万本が献木され、計画的に植えられた。戦後から1960年代にかけて黒松(クロマツ)が約2000本、赤松(アカマツ)約1000本が、公害や病虫害の影響により枯死。70年代には煙害に抵抗力があるとして植えられた楠(クス)類が確実に本数を伸ばし、森林の遷移が順調に進んでいることが確認された。1970(S45)年の調査時には247種17万本、約50年後の2019年時点では樹木数は約3万6千本に減っている代わりに、残った木が巨木化しつつある。これは参道を掃き清める際に集めた落葉を森に戻す以外は人為的な手を加えず、森の変化を自然淘汰に任せているためである。この考え方は生物(動植物・昆虫など)にも及び、都会では珍しいどころか、新種、絶滅危惧種など3000種が報告された』。

M20230812

Sankoub
次号/神宮外苑⑧歴史を学べば神宮外苑に超高層商業ビルを建てる出鱈目さが分かる
前号/神宮外苑⑥明治神宮内苑は100年後の現在を見据えて全国から樹木が集められた

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神宮外苑⑥明治神宮内苑は100年後の現在を見据えて全国から樹木が集められた/少数派

2023年09月18日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑⑥明治神宮内苑は100年後の現在を見据えて全国から樹木が集められた

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■内苑は木々と生物とのお互いの循環で成り立っていることの歴史を知ろう
前号に続き第2部的な、「明治神宮内苑・外苑100年の歴史と背景」の2回目。明治神宮内苑「神宮の杜」(鎮守の杜)の成り立ちを詳しく述べる。特に今号からは、樹木の選定計画に注目する。100年前の先人達が100年後(いわゆる現代)を見据え、どう樹木を選んだのか公園設計のやり取りを伝える。前号でご紹介した建築家・槇文彦氏等の書籍、過去に録画してあったNHK番組、新聞、ウィキペディア・他サイトなどからピックアップした内容だ。NHKの番組は、明治神宮内苑には貴重な樹木が存在し、それが他の木々や生物とのお互いの循環で成り立っている内容だった。さて先人達が“森林遷移”(自然淘汰)を考え、最初は針葉樹、100年後は広葉樹に移り変わることまで想定して樹木を選んだ経緯がある。それが今日、私達が内苑で見る樹木だと思うと感慨深い。100年を掛け大事に育ててきた言わば“鎮守の杜”の背景を知ると、小池都知事や開発業者が外苑の樹木伐採と植樹の単なる植え替えすればいいとする安易な考え方に愕然とする。日本が駄目になるのは、為政者が例えば戦争の真実を知らない、様々な過去の成功例や失敗の歴史を知ろうとしないことに尽きる。

M20230812

■あえて手入れをせず100年後に“自然の森”になる造園思想で作られた
Nharu『まず復習で、1912(M45)年に明治天皇が崩御した。翌年、渋沢栄一ら民間有志が、明治天皇を祀(まつ)る神社を建立しようとした動きが高まり、1920(T9)年に明治神宮内苑が完成した。計画は100年後を見据えて、全国から365種12万本の樹木が集められた。植樹でも100年を経てば“自然の森”になる発想で、あえて手入れや肥料は与えない考え方が採用された。そのことから、今では貴重な植物や昆虫も見られると聞く。一方、神宮外苑は、最初から洋風の公園、スポーツの森として計画され1926(T15)年にでき上った。

Nharu 当時の内苑予定地の場所はほとんどが原野で、「代々木の原」と呼ばれていた。そのため神社設営のために人工林を作ることが必要となり、造園に関する一流の学者らが集められた。明治神宮造営局の技師らは、明治神宮御境内・林苑計画」(画像参照)を作成した。現在の生態学でいう植生遷移(サクセッション)という概念が、この時に構想され応用された。通常、神社に荘厳な印象を持つのは杉や桧(ひのき)などの針葉樹林だ。しかし代々木は暖帯であり、汽車などの煙害に強い必要があることから、針葉樹は不適とされた。当初は、伊勢神宮のような杉林が好ましいと反対意見があった。しかし最終的には広葉樹、特に樫(かし)、椎(しい)、楠(くすのき)を中心とした広葉樹林を目指すことになった。初期段階は成長の早い針葉樹も併せて植林し、遅れて広葉樹を成長させ、年月を経ておよそ100年後には広葉樹を中心に到達するという手法だ。手入れや施肥などが皆無でも、永遠の森が形成されることを科学的に想定した。いわば、これが日本における近代造園学の創始とされている』。

大正時代の構想から、昭和・平成・令和を経て、現在見ている明治神宮内苑が集大成である。公園設計者の思想により、造園ではあるももの“自然林”のような趣がある。次号では杜を守る成功例として、それだけに内苑に厳しい条件を付けて「杜」を守ってきたことを説明する。

Sankoub
次号/神宮外苑⑦明治神宮内苑が100年も緑を維持できたのには厳しい取り決めがあった
前号/神宮外苑⑤新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年以上の歴史と背景

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神宮外苑⑤新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年以上の歴史と背景/少数派

2023年09月11日 | 環境・海洋プラ
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神宮外苑⑤新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年以上の歴史と背景

G42kokuritsu 新国立競技場、何が問題か/槇文彦・大野秀敏 平凡社

■神宮外苑再開発は新国立競技場環境保全騒動の問題再来(再燃)と捉える
Nharu 神宮外苑再開発・大伐採の5回目から第2部的というか、100年以上に渡る「明治神宮内苑・外苑100年の歴史と背景」を4回に渡って触れる。歴史を知れば、ますます伐採が許されないことが分かる。そもそも投稿者が明治神宮について認識し調べてみたのが、2013年頃だった。2021年開催の東京五輪に向けての、あの“新国立競技場騒動”がきっかけだった。神宮外苑と内苑(いわゆる明治神宮)を語るには、いわゆる「コクリツ」(当時、省略してそう呼ばれた)が避けて通れないのである。建設に最大時3000億円が見込まれ、外国建築家ザハ氏(故人)による近未来の設計は何だったのだろうか。神宮の森の景観には相応しくないデザイン、高さ70mにも及ぶ環境を壊す巨大建築物。既存の国立競技場を改修すれば済むとして、「3000億円の無駄」と都民・国民の大多数に不信感を抱かれた。その際、明治神宮外苑一帯を熟知している建築家の槇文彦氏たちの尽力により、やっと間違いが正された。氏は、建築物というものは街並みや風景と融合することを大切にし、作品の東京体育館もその信念から目立たずできるだけ低く設計した経緯がある。都民・国民の大反対の声によって追い込まれた安倍首相(当時)が、白紙撤回して現在の競技場に至った経緯がある。

Nharu その際に投稿者が読んだのが、多くの建築家の寄稿とシンポジウムの内容を載せた「新国立競技場、何が問題か」(上記画像)だ。現在の国立競技場は、2015年に再デザイン化された建築家・隈研吾(くま・けんご)氏の設計によるもの。さて小池都知事が就任したのは2016年、国立競技場の権限は国にある、などの条件があるにせよ、東京五輪の開催都市の首長・小池氏に絶大な権限がある。40か所近い会場場所の決定や建設に際しても同様だ。投稿者はその時点から、知事の発言に注視していたがほとんど発していない。従って当時から、「環境に全く関心がない」と認識した次第だ。以後7年、築地市場は仲買人らとの「再建の約束」を平気で取り崩し、有害物質・汚染物質が埋まっている東京ガス跡地に、5000億円を掛けて「豊洲新市場」建設を強行した。ビッグモーターの樹木枯死には批判したが、神宮外苑には業者と“宜しくやって”(古い表現)、3000本の大伐採、185mの高層ビルを強気に作ろうとしている。つまり神宮外苑再開発(大伐採)は、「コクリツ」環境保全騒動の二の舞・問題再来(再燃)と投稿者は捉える。小池氏のお得意の英語ではsustainableを繰り返すが、驚くほど環境に微塵も関心がないお方だ。

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■先人が100年以上も明治神宮一帯の文化・歴史・景観を守ってきたのに・・・
Nharu ここからは、投稿者が120回以上に渡り東京五輪を批判した「東京オリンピックの危うさ」シリーズのうち、「明治神宮内苑・外苑の歴史と背景」の関係記事をピックアップ、一部を修正してご案内する。なお土地勘がない方もいらっしゃるので、「内苑(明治神宮がある場所)」と「外苑(神宮外苑・神宮球場の一帯)」を、できるだけ切り分けて説明する。
『まず明治神宮内苑から説明しますと、現在、明治神宮があるところです。1912(M45)年・明治天皇が崩御し、翌年、渋沢栄一ら民間有志が、明治天皇奉祀(ほうし・奉る)の神社を建立しようとした動きが高まり、1920(T9)年に明治神宮が完成しました。その内苑に対し、明治神宮外苑は最初から和洋の公園として計画され1926年にできました。計画は100年後を見据えて、全国から365種12万本の樹木が集められました。植樹ではあるものの100年経てば“自然の森”になる発想で、手入れや肥料は与えない考え方が踏襲されました。そのことから、今では貴重な植物や昆虫も見られると聞きます。余談ながら、当初から内苑=外苑を結ぶ「表参道」と「裏参道」(現・北参道)が計画されていました。裏参道は、北参道→高速4号線→千駄ヶ谷駅→東京体育館→新国立競技場のコースです。<※詳しくは次号参照>なお戦前は戦争・宗教色が強く、内苑・外苑のこの辺り一帯が国営でした。

Nharu 一方の「外苑」は、緑の中に競技場を配置した日本初のスポーツ公園です。旧国立競技場の前身・明治神宮外苑競技場は、公園に先立ち1924年に完成しました。一帯は、東京の風致地区第1号に選ばれました。聖徳記念絵画館(通称:絵画館)は国の重要文化財に指定、銀杏並木も素晴らしい景観の1つです。また戦前・戦後の間もない頃のスポーツの発展は、外苑のお陰なのです。外苑に留まらず先人は100年以上、明治神宮一帯の文化・歴史、景観を守ってきたのです。ザハ案の新国立競技場が完成していたら、台無しだったでしょう。だから槇氏は、先人への尊敬の念を忘れた行為・景観をぶち壊す行為として憤っていたのです。しかし日本人の“風致音痴”は際立っており、京都の有名仏閣のすぐ側にマンシャンが建ったり、広島平和記念公園の周りには高いビルが建ち並びます。さて都内エリアの「緑のベルトゾーン」と呼ばれる、明治神宮内外苑を始め皇居・赤坂御用地・迎賓館・青山霊園・新宿御苑・代々木公園は貴重なものです。』 以上

再び現在の投稿者の文章に戻る。神宮外苑再開発・高層ビル建設は、そのスポットだけ見ても大問題だが、広域に渡る都内の「緑のベルトゾーン」さえも棄損する。本当に、先人の長年の努力や思いをぶち壊す行為だ。小池氏や再開発企業は、全く東京の歴史さえも冒涜する所業と断言する。

Sankoub
次号/神宮外苑⑥明治神宮内苑は100年後の現在を見据えて全国から樹木が集められた
前号/神宮外苑④再開発ストップは「小池都知事の英断しかない」知事の力で流れを変えて

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神宮外苑④再開発ストップは「小池都知事の英断しかない」知事の力で流れを変えて/少数派

2023年08月28日 | 環境・海洋プラ
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神宮外苑④再開発ストップは「小池都知事の英断しかない」知事の力で流れを変えて

M20230708

■盲点・風致地区のランク変更は区の部長クラスができたので誰にも知られずに進められた
Nharu 毎日新聞・山田孝男特別編集委員「風知草」コラムより/神宮外苑再開発は既に東京都都市計画審議会が決めたことだが、東京都知事の権限をもってすれば、100年かけて育まれた森を守ることができる。それにつけても、外苑に高さ185メートルの超高層ビルを建てるという異様な決定がなぜ、なされたのか。なぜ、都議会やマスコミで騒がれることもなく進んだのか。改めて考えたい。新しい秩父宮ラグビー場は、旧神宮第2球場とその北に広がる<建国記念文庫の森>の跡地に建つ。ここは今、塀で囲われ、7月27日、都環境影響評価審議会で事業者から「9月に移植する」と報告があった。それにしても不思議なのは、<風致地区>のうちでも最も手厚く保護されるはずの「A」ランクの森がなぜ、簡単に開発できるのかという点である。風致とは「景色のおもむき。あじわい」のこと(広辞苑)。

Nharu 都市計画法は1919(大正8)年成立。神宮外苑は26(同15)年に全国初の風致地区に指定された。都市の自然美、景観美を守るため、行政がエリア内の開発を制限する。今はランクが5つに分かれ、最も厳しく制限される地域が「A」(優良)。最も緩いのが「S」。その間に「BCD」がある。2020年2月28日、不可侵の「A」だった<建国記念文庫の森>一帯が、最もユルユルの「S」へ変わった。「S」は「高さの緩和は特に上限を定めないが、再開発等促進区を定める地区計画運用基準の範囲内」(新宿区風致地区条例)と規定されている。変更に気づいた石川幹子中央大研究開発機構・機構教授が調べると、許認可権者は新宿区長、それも実際に判断するのは区長ではなく、担当部長であることがわかった。風致地区の高さ制限と容積率の変更は、区審議会や都市計画審議会に報告されることはなく、ホームページ上で一方的に公開されているのが実態だった。これだけ重要な風致地区の変更とその帰結を、国会、都区議会、マスコミも、知ることができなかった。

Nharu 『東京には、高さ60メートルを超す高層ビルが合計1251棟ある』(20年現在。都建築統計年報に基づく大澤昭彦東洋大理工学部建築学科准教授の集計。以下同)。それがいつできたかを見ると、『66.4%が2000年以降に集中している。バブルの時代(85~91年)が最多というわけではない。高さ100メートル超のビルについて言えば、じつに75.4%が00年以降に建っている』。70年代、美濃部革新都政は規制緩和活用の再開発に消極的だった。80年代、地価高騰によるオフィス不足で中曽根康弘首相と鈴木俊一都知事が規制緩和を促進。これが01年の小泉政権以降になると、バブル後に塩漬けになっていた土地を活用して景気回復をめざすという流れに。以後、自公政権か旧民主党政権かを問わず、現岸田政権に至るまで、規制緩和による再開発は<まちづくり>と経済活性化を満たす政策であるという考え方が広まっていった。大澤准教授『ここ20年ほど、日本の高層ビル建築は度を超していると思ってきました。ただ、ビジネスですから、業者は需要が減れば調整します。ゆがみを正すのはやはり権限を握っている行政です。事業者としっかり交渉して譲歩を引き出してほしい』。知事の力で流れを変えてもらいたい。

■投稿者の文章|都知事ビッグモーターの枯葉剤に怒り神宮外苑の大伐採には沈黙を続ける
全くの盲点だった。100年以上施行されている<風致地区>の保全の重要な法律も、突き詰めればたかが区の部長クラスの一存で変更できるものだったとは。部長クラスと言ったが、もっと上層部あるいは建設業者の”入れ知恵”なのだろう。思えば東京五輪開催のために国立競技場を新築する際、当初、国際的建築家ザハ氏が近未来デザイン案(当初建設費3000億円)が示された。ここでも風致地区に70m近い高さ、あるいはデザイン的に馴染まないとの批判に小池知事は沈黙のままだった。小池氏は、環境問題には少しも関心がない態度だった。たぶんこの時も所在地が神宮外苑と同じ新宿区なので、区の部長が認めれば建てられたのだろう。投稿者はてっきり風致地区の条件を変えるには、法律を変えなくてはならないと思っていて大変な勉強不足でした。

話は飛びビッグモーターの枯葉剤の散布により、街路樹が枯死あるいは伐採されているのが都内でも見つかった。記者会見で小池氏は厳正に対処すると発言したが、投稿者はあまりの可笑しさに噴き出した。もちろんビッグモーターの不祥事は大問題だが、数千本が切り倒される神宮外苑の環境・風致問題はレベル・意味合いが桁違いである。都民レベルを越え国民的に100年以上守ってきた風致地区そのものや神宮外苑でも、1人の”暴君”が出没すればズタズタにされる。平和でも、同じことが言える。一握りの大企業と組んで、緑の地帯を「再開発」の名目の下に壊すのは許されない。再植樹しても、枯死する恐れが高く強く反対する。次号は「明治神宮内苑・外苑100年の歴史」をお伝えします。

Sankoub
次号/神宮外苑⑤新国立競技場騒動から学んだ明治神宮内苑・外苑100年以上の歴史と背景
前号/神宮外苑③再開発・3m以下の木を含み3千本超の樹木を伐採し超高層ビル整備

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神宮外苑③再開発・3m以下の木を含み3千本超の樹木を伐採し超高層ビル整備/少数派

2023年07月10日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑③再開発・3m以下の木を含み3千本超の樹木を伐採し超高層ビル整備

M20230708

■ユネスコ諮問機関・日本イコモスは「生態系の調査や樹木の保全など虚偽がある」と厳しく指摘
Nharu 投稿はしんぶん赤旗を活用しております/樹齢100年の美しいイチョウ並木やケヤキ、ヒマラヤスギなどの木々が茂る「都心のオアシス」が再開発の波にのみ込まれようとしています。東京都新宿区と港区にまたがる神宮外苑です。神宮外苑は、全国各地からのお金や樹木の寄付などによってつくられた文化遺産であり、都民がスポーツに親しめる拠点でもありました。ここに神宮球場と秩父宮ラグビー場を入れ替え、190メートル級のビル2棟を含む4棟のビル・ホテルを建設する大開発が進行中です。公共的な役割を投げ捨て、自然や景観を破壊する開発に反対の声がわきあがっています。開発計画にはさまざまな問題点が浮上しています。なにより貴重な木々が失われます。当初伐採等の危機にある樹木は約1000本といわれていました。事業者が先ごろ新宿区に出した許可申請では、3メートル以下の低木も含めるとその数は約3000本にも及ぶことがわかりました。今回の許可申請は一部エリアにとどまります。全体ではさらに増える見込みです。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、日本イコモス国内委員会は「事業者の環境影響評価書には、生態系の調査や樹木の保全など虚偽がある」と厳しく指摘し、都の審議会に再審査を要請しています。しかし、三井不動産や明治神宮などの事業者は指摘にまともに答えないまま、都は2月17日に施行を認可しました。

Nharu この地は貴重な自然環境を守る地域の風致地区に指定され、建物の高さ制限などがありました。しかし、都は規制を緩め、容積率を積み増しできる制度を適用し、高層ビルを建てられるようにしました。ゼネコン奉仕ともいえる都の責任は極めて重大です。背景に、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗元会長の関与があることも日本共産党都議団の調査・論戦で明らかになりました。計画は当初から住民に周知されず、事業者の情報開示も説明も不十分で、ビル風の影響や都民のスポーツする場が奪われるなど多くの問題が積み残されています。2月末には、「東京の宝石が壊される」とする周辺住民60人が、都の施行認可手続きは違法とする訴訟を東京地裁に起こしています。建て替えられる球場やラグビー場にも批判の声が上がります。スポーツジャーナリストのロバート・ホワイティングさんは、「『野球の聖地』―伝統ある、緑の神宮球場を守ろう」と提唱し、ラグビー元日本代表の平尾剛さんは競技よりもうけ優先の実態を示して「『ラグビーの聖地』の移転・改悪を止めよう」と呼びかけました。2人はそれぞれオンライン署名を実施しています。現在、「神宮外苑1000本の樹木を切らないで」の署名と合わせ、賛同者は18万人を超えました。施行認可以降も反対の声が高まっています。自然を破壊し、住民合意のない乱暴な再開発はすぐにストップすべきです。

■名物イチョウ並木も水系が絶たれ枯れる恐れ・球場の大声援・鳴り物など近隣への騒音も重大だ 
Nharu 「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」共同代表・大橋智子氏の内容(抜粋)を活用しております/新球場はいまの神宮球場と観戦の環境が一変する。現在、野球場の西側に高く見える日本青年館は72メートルだ。その倍以上の超高層ビルで回りを囲まれる新球場からは、現在のように開けた空はのぞめない。しかも、超高層ビルからは強いビル風が吹き下ろす。のんびりビール片手に観戦できるだろうか。選手のプレーにも影響する。近隣への騒音も重大だ。新球場に近いイチョウ並木の東には都営アパートがあり、住民が暮らす。事業者による環境アセスの調査では、最も近接するアパート住戸の受ける騒音は、アセス基準最大値の55デシベルを大きく超え62デシベルにもなる。ファンは「静かな観戦」を求められよう。だが応援には鳴り物がつきものだし、大声援も送りたい。立地条件はそんな楽しみも奪う。「耐震のため建て替えが必要」との議論も的外れだ。神宮球場は7年前に耐震改修を終えている。名物・イチョウ並木に近接して建築される立地に無理がある。配置図を見ると、ライト側の外野席が不自然に削られている。野球場の外壁から、イチョウ並木の幹まで約6メートルしか離れていない。イチョウの根は広く張っている。工事で深さ40メートルの杭(くい)が打ち込まれるため根は損傷を受け、水系も絶たれるおそれがある。神宮球場より2年前にできた甲子園球場はシーズンオフだけの工事で4年かけて改修を終えた。オフに工事を行えば、現在の位置で改修は十分可能だろう。神宮球場とラグビー場を現地改修すれば大量の樹木伐採も回避できる。今ならまだ間に合う。

投稿者からのひと言/既号で、音楽家の故・坂本龍一氏が死の直前に小池都知事に「計画の見直し」の手紙を送ったが、小池氏が記者会見で”けんもほろろ”だったことをお伝えした。坂本氏に続き、作家の村上春樹氏も再開発について「個人的に強く反対しています」「緑溢れる外苑地区と神宮球場をこのまま残して欲しい」「一度壊したものは、もう元には戻りません」と表明した。投稿者も、ホントにそう思う。東京の貴重な緑を、なぜ超高層のホテルを建てるために伐採するのか気持ちが分からず。それこそ木が育つには数十年、半世紀以上掛かる。後号で説明するが、明治神宮や神宮外苑は100年後の今日を考慮し、全国から様々な樹木を集めて構成されている。だから植え替えるだけでは済まされない。超高層ビルはどこでも建てられるが、あえて神宮のこの場所に建てるのは、東京都の思惑と業者の利権があるからだ。単なる業者の儲けのために、貴重な緑を壊してはならない。利権についても後号で触れる。

Sankoub
次号/神宮外苑④再開発ストップは「小池都知事の英断しかない」知事の力で流れを変えて
前号/神宮外苑②松尾貴史氏コラム◇小池都知事は環境保護に本気じゃなかった!再開発は強気!

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神宮外苑②松尾貴史氏コラム◇小池都知事は環境保護に本気じゃなかった!再開発は強気!/少数派

2023年06月12日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
神宮外苑②松尾貴史氏コラム◇小池都知事は環境保護に本気じゃなかった!再開発は強気!

Matsuoiwakan
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。


 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

M20230412b

■坂本龍一氏・生前の願い「外苑保全」も小池氏は門前払いの冷徹な本性を見せつける
Nharu 投稿者による抜粋(一部他号と重複)/この国は、世界で最古の王家を持つことが大きな誇りと感じている人も少なくないけれども、なぜか古いものを壊して新しいものを欲しがる人も多いようだ。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に併せて、無理やり造ってしまった新国立競技場も、本当に必要だったのか、強い疑問が残っている。東京五輪の誘致期間中に、当時、東京都知事だった猪瀬直樹氏は「世界一カネのかからないオリンピック」だと豪語していたけれども、蓋(ふた)を開けてみれば無駄金や裏金も含めて、史上最大級の予算を費やすことになってしまった。東京都と都民、いや全国民は、いろいろな負の遺産を長期にわたって背負っていくことになるのだろう。東京五輪に絡んでは、さまざまなスキャンダルが噴出し続けているけれど、かつて開催地が「TOKYO」と発表された瞬間に躍り上がって喜び、はしゃいでいた周辺の政治家関連には一切司直の手が伸びないことが、私には不思議で仕方がない。

Nharu 東京都の小池百合子知事は、明治神宮外苑のおびただしい数の樹木の伐採について「新たに植える木はもっと本数が多い、緑地の面積も増える」(投稿者補足・下記)と説明する。だが、幼い低木を植えたところで、冷却効果が元通りになるのは100年かかるという予測もある。これからどのような科学技術の進歩で温暖化対策ができるかは想像の範囲を超えるが、少なくとも私の生きているうちにはその効果を体感する可能性はない。環境植栽学の専門家は、こんな乱暴な伐採をすれば「ヒートアイランドは強まって神宮外苑の気温は上昇する」「100年の大木と、新たに植える若木ではレベルが全然違う。緑の持つ効果は増えるどころか、確実に損なわれる」と警告している。
※投稿者補足/飽くまで小池知事の主張であって、実際の計画は伐採が上回り樹木数は減る。

Nharu これが「環境の小池」と、緑をテーマカラーにしてきた人物のやることなのだろうか。そもそも環境保護に本気ではなかったということが、樹木の伐採で都民が被る莫大(ばくだい)な損害によって露呈してしまうことになろうとは皮肉なことだ。最近亡くなった音楽家の坂本龍一さんが、がん闘病中に渾身(こんしん)の思いでしたためた「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません」と神宮外苑の再開発の再考を求める、まるで遺言とも取れる手紙を送ったが、小池氏の対応は門前払いにしたかのようだ。記者会見で関連した質問が出ても「答えません」と「木」で鼻をくくったような冷徹な本性を惜しみなく見せつけている。

■投稿者の文章|環境に関心ない都知事・税金を使い都内の公園と商業施設との融合に躍起
小池都知事は、当時「希望の党」の緑をイメージカラーにしていかにもリベラル派を強調していたが、実態はまるで環境問題に関心がない。「ない」どころか、環境破壊の行為を連続させる。”環境の小池”をウリにしていることに、投稿者は最初から、所詮、「仮面」を被っていると思っていた。だから何度も「緑のたぬき」、小池氏に騙されているとも知らずに熱狂的な都民に対し「♪小池にはまって、さあ大変」と批判・冷笑してきた。それは新豊洲市場に5000億円の浪費・土壌の有害物質に無反応、東京五輪の競技場建設時も不要と思える長大なハコモノを強引に作り続けた。今回もスポーツの森、100年以上も先人が守り続けた緑樹の伝統「明治神宮外苑」の敷地に、多数の大木を切り裂いてホテルやレジャー施設を作ろうとしている。「緑」や「環境保全」を標榜するなら、知事の権限でいくらでも止められるだろう。しかしその標榜は見せ掛けだから、逆に本意である神宮外苑の環境を壊す再開発の大事業を目指している。後号で予定しているが、都立日比谷公園も樹木伐採の計画がある。公園東側の日比谷通りに、帝国ホテルや一流企業のビルが建ち並ぶスペースとを繋ぐ、プロムナード風のおしゃれな大橋(大型陸橋)を計画している。そのため日比谷公園の樹木が、大量に伐採される。小池氏は税金を使って、どんどん環境を悪くする公園と商業施設との融合を図ることに躍起となっている。

Sankoub
次号/神宮外苑③再開発・3m以下の木を含み3千本超の樹木を伐採し超高層ビル整備
前号/神宮外苑①|再開発によって“神宮の森”大伐採・超高層ホテル建設による環境破壊

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