見学ツアー開始5分前にウイスキー館の2Fに集合。
参加者は10名程度でした。
4年前に白州蒸溜所へ行った時は20~25名と記憶しているので、だいぶ減らしていますね。
ツアーは1日5回あるのでトータルで1日50名程度の受け入れということになります。
そりゃ予約も取れないわけだ。
夫婦と思われるカップルが3組とあとは私のように一人で参加している人たちでした。
みんなウイスキーが好きなんだろうな。
創業開始当時に使用していたポットスチル。
1923年、創業者鳥居信治郎氏によって、日本初のモルトウイスキー蒸溜所がここにできました。
ウイスキー山崎は、信治郎氏の息子であり二代目社長の佐治敬三氏の時代に誕生しました。
山崎蒸溜所は来年で100周年なんですね。
ちなみに白州蒸溜所は1973年開設なので来年で50周年。
来年は何か記念のウイスキーが発売されたりするのかな。
「原料」
モルトウイスキーの原料は水と大麦です。
大麦を発芽・乾燥させ麦芽にしますが、サントリーでは国産の麦芽は使っていなくて、スコットランド産だそうです。
現地にピート(野草などが炭化した泥炭)のスペックを伝えてモルティング(大麦を発芽させる)してもらい、フェノール値(モルトに焚き込むピートの強さ)を指定して輸入しているそうです。
「仕込」「糖化」
その麦芽を細かく砕き仕込水とともに仕込槽へ入れ糖化させ、ゆっくりとろ過し、澄んだ麦汁が作られます。
ここで使われる水がウイスキーの品質を決める大きな要素です。
山崎の水は日本名水百選にも選ばれる「離宮の水」が使われているそうです。
小さな窓から中の様子を見られます。
麦芽がドロドロしていてこれがウイスキーになるのかと思うと不思議。
「発酵」
ろ過した麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えます。
ここで酵母は麦汁中の糖分を分解し、アルコールと炭酸ガスに変え、ウイスキー特有の香味成分を作り出します。
この工程でできあがった発酵液を「もろみ」と呼び、酵母の種類や発酵条件によって香りなどに特長が出るんだそうです。
発酵槽は網の下まであり、5mの深さです。
発酵は木桶の他に、ステンレスの発酵槽もあり、合わせて20基。
ウイスキーづくりはすぐには結論が出ないので、試行錯誤を重ね、100年かけてこの形とこの数でやっていくとなったそうです。
次はウイスキー愛好家のテンションが最高潮になる部屋に向かいます。