mukojiisanのブログ

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楽譜をどう表現するか? ピアノソナタに聴く心の動き

2013年09月15日 | 日記
9月15日台風18号による土砂降りの雨の中、池田のマグノリアホールで開かれた「楽譜をどう表現するか?」という題名のレクチャーコンサートに出かけた。
今春オカリナサークルMOEのピアノ伴奏をしていただいているKさんのホームコンサートに参加された中の二人のピアニストが出演するという案内をもらってのこと。
単なるピアノコンサートではなく、楽譜の表現方法を勉強できるということで興味もあった。
内容は、三人のピアニストがそれぞれ有名なピアノソナタを演奏するのだが、その前に「日本音楽表現学会」の先生が楽譜の具体例をあげて説明してくれるた。しかし これがなかなか難しい。

レクチャーの例 モーツアルトピアノソナタ編ロ長調 KV333の場合
「記憶が作る音楽の連続性」
 音楽の連続性は人の記憶によって作られる。例えば、この曲の第3楽章の主題(譜例6は、それまでの旋律とは異なった新しい旋律のように聞こえるが、その形式はすでに第1楽章の冒頭(譜例1)に現れている。
・・楽曲全体をひとつの大きな流れとして表現するためには、新しく聴こえる旋律のルーツを楽曲の冒頭にまで遡って探り、そこに潜む萌芽が、「新しく聴こえる旋律となって現れてくるまでの過程」を意識し、その旋律へと導いていく必要がある。・・・

上記のほかにもいろいろと「楽譜の読みとり方」についてのレクチャーがあった。
しかし ピアノを練習中の子供も大勢含む聴衆はどれほど理解してくれたか・・。自分も正直なところ半分くらい理解できたろうか?
作曲者の意図を読み取り、具体的にどう表現するかということをもっと素人にもわかりやすく解説してほしかったのだが、「日本音楽表現学会」の研究費による無料のコンサートだから仕方ないか。

とは言いながら 3人のピアニストの演奏はそれぞれ素晴らしく、台風の中を出かけた甲斐はあった。