満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『8月のクリスマス』

2006-08-16 01:53:52 | 映画

皆様ごきげんよう。
今日のお昼こそはティーヌン(タイ料理屋)で辛いモノっ!と意気込んで出勤したら、ティーヌンも閉まっていました。ティーヌンよお前もか。この裏切り者!仕方がないのでその近くのお店でベトナム風さっぱり麺とやらを食べましたが、あたいは脳天の痺れるような辛いモノが食べたかったんだよ・・・!

それはさておき。

今日はずっと観たい観たいと思っていたくせに今まで観ないでいた山崎まさよし主演の『8月のクリスマス』のDVDを観ました。

わたしはまさやん(=山崎まさよし)が好きなので、劇場公開時、本当は観に行きたかった。でも行けなかったんです。号泣するのがわかっていたから。
実はこの作品、同タイトルの韓国映画の日本版リメイクです。(韓国版は『八月のクリスマス』、漢数字で表示して区別しているようです)わたしはこちらを既に観ていて号泣済みだったので、これをまさやんにやられたらもう絶対泣くということがわかっていたのです。案の定泣いた。いやあ、いい映画でした。


父から継いだ小さな写真屋を営む寿俊(山崎まさよし)は、実は難しい病気にかかっており、自分の命がもう長くはないことを悟っていた。依頼される仕事を丁寧にこなしながら、淡々と日々を過ごしていた寿俊だったが、ある日、近所の小学校の臨時教師由紀子(関めぐみ)と出逢う。純粋な彼女に少しずつ惹かれる寿俊だったが、自分に残された日々がそう長くはないことを知っていて・・・。

というようなお話。

ホントにね、いい話ですから。韓国版もとてもよかったけど、この日本版はなんといっても主演と音楽がまさやんですから。すごいですよ。曲がイイ!エンディングテーマにもなっている同タイトル曲「8月のクリスマス」、普通に聴いてもいい曲ですが、これ映画の最後に流れるのは反則だろ・・・!そこでまた泣いちゃうに決まってんだろ・・・!


※今回、以下にかなりネタバレを含むので、イヤな方はここでやめておいてください。


映画の展開もとてもいい。8月にふたりは出逢って、少しずつ少しずつ距離が縮まるんですが、同時に季節も巡ります。寿俊の病気について何も知らない由紀子が、ふたりで訪れた場所で「冬にまた来よう」と言うんですが、「もう来られない」と答える寿俊。由紀子に出会うまでは、なんとなく自分がもうじき死ぬことを受け入れていた彼が、静かに静かに足掻くシーンなど、ホントせつないんですよ・・・!
蝉の声や、スイカで始まる冒頭の季節から、最終的には冬の季節で終わるんですが、この映画は製作に1年もかけたそうで、どの季節も本物です。とても丁寧につくってあり、映像的にも見ごたえがあります。

あと、わたしは日頃から恋人関係よりも家族や老人との関係で泣く、と豪語していますが、この映画、その辺もこれでもかというくらいカバーしてますよ・・・家族良すぎる・・・!特にお父さん(井川比佐志)。いや、本当に素晴らしく上手い役者さんです。背中の演技で泣いちゃったよ。
特にこのお父さんに寿俊がDVD操作を教えるシーンでボロ泣きしました。思えば韓国版でもここでボロ泣き(韓国版はビデオ予約でした)。そうなんだよ、親世代、いくら教えてもできないんだよ!(笑)そんなお父さんのために、手作りの使い方マニュアルを残してあげる寿俊。自分がいなくなったあとに、ひとりでもできるように。どこまでいい奴なんだ・・・!せつない。もうせつなすぎる。

とにかくこんな調子でひとつひとつ温かいエピソードが綴られていきます。
ラストは是非ご自分の眼で確認してほしい、そんな作品です。個人的には人に勧めたい映画ベスト5に入ります。韓国版もいいですよ☆


・・・あと、超個人的な見どころとしては、山崎まさよしの首・・・。顎から喉仏、そして鎖骨に至るラインとか、はねた襟足の下から覗くうなじとか、わたしはそういうところにどうも魅力を感じてしまうタチらしいです。フェチっぽかったらごめんなさい。(明らかにそうだよ)
コメント
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