ガチャピンのHAPPY LIFE 2

日常生活で感じたままに綴っています。

映画「わが母の記」

2012-05-02 23:08:52 | 舞台、映画観賞
昨日はファーストデーで、仕事もお休みだったので、
映画「わが母の記」を観てきました。

井上靖さんの自伝で、家族の話です。
伊豆などのノスタルジックな風景や、
(後から知ったのですが)実際の井上靖さんのご自宅を舞台に、
物語は淡々と描かれています。

私は、予備知識もなく、
ただ希林さんが観たくて行ったのですが、
なかなかいい映画だったと思います。

まず、井上靖さんのご自宅、特に書斎。
実際に生活されていた空気が作品に重厚さを加えていたのでは・・・と思います。

映画冒頭のシーン、息子が母に捨てられたと思うのですが、
若き日の母の役を、希林さんの娘さんの也哉子さんが演じています。
短いシーンですが、母娘ですので違和感もないし、
母に似て也哉子さんもさりげにいい味出してると思います。
(「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」でも
やはり也哉子さんが希林さんの若い頃を演じていましたが…)

そして樹木希林さん。
素晴らしい演技の一言です。
沼津の海で、役所広司さん演じる息子に背負われた時の希林さんの表情…
涙が止まりませんでした。

実際に老いていく家族と暮らすのは、
もっと大変で綺麗事ばかりでないし、
お話の家庭はお手伝いさんもいましたし…
いろいろと比べてはいけませんが、
母の愛の深さと、
そして、老いていく事を考えさせられました。

コメント (2)
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