同行受診

デイに通うKさん、長い付き合いの方…
今週はじめに、脛に切り傷があるのをスタッフが見つける…

3センチほどで、ぱっくりと切れたあと…
消毒して、傷パッドで保護をする。
週中にケアマネージャーさんに見てもらうが、
「日にち薬で治るんじゃない」と言われて…

今朝も傷パッドを交換しようとして、
滲出液が多く、治りも悪いし、明日は休みで
また休みの間に何か起こっても困るし…
で、外科を受診、同行しました。
Kさんは、全く身寄りがないため
（ご兄弟がいましたが、認知症がわかり、疎遠に…）
健康保険証などは、デイでお預りしています。

最近、認知症の進行からか、感情の起伏が激しくなり、
スタッフに暴言を吐かれることも…
そんなKさんも、病院を受診する間は借りてきた猫のようにおとなしくなり、
「足が痛い」と小さな声で甘えてくる…

お金を払って買い物をしたり、計算をしたりと、
しっかりとしている部分もあるけれど、
排尿に関してルーズになってきていて、寝具や衣類など汚しがちで、
後始末ができなくなっていて…もう一人暮らしは限界かなぁ…と感じている…

Kさんはなぜか私の事を好いてくれて…そのせいか、私も情がわく…
だからKさんの最近の変化は、正直、寂しい…
受診同行で、並んで歩いて…Kさんの背が小さくなった気がして、
よけいに寂しく感じたなぁ…

施設入所を考え時期と、後見人さんにも連絡済みで、
もう長くは一緒に過ごす時間もないでしょう。
いつもなら、施設の話をすると烈火の如く怒るのに、
今日は、「そうだね、そういうところに行くのもいいかもな」と…

このところ、人生の機微を感じることが多い日々です…


舞台鑑賞の追記…
そういえば、先日の東山紀之さんの最後の舞台、
カーテンコール7回、12分以上も続いた…とニュース記事にありました。
長いのはわかっていたけど…そうだったんですね。
やはり別れを惜しむ方々が多かったんでしょうね、
素晴らしい舞台を魅せて下さっただけに尚更です。
様々な想いを胸に、前に出ることなく、共演者さんと並んで
手を振り笑顔で舞台を去ったのは東山紀之さんの“美学”かな…と思っています。