Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

ケンチクテキ視点-21

2018年12月27日 | 建築、設計

今年最後の久々の「ケンチクテキ視点」なのである。
8月11日依頼であるから本当に久々なのである。
https://blog.goo.ne.jp/gen1724/e/ad1bc89dd348a88bf6a00219edee2fc2
 
話は続きではなく今回は番外編である。
思い起こせば20歳から設計事務所で働き出して、
早32年。どうにもこうにも年を取ったのである。
 
30代の中盤くらいまでは、新建築や住宅特集、
(建築の月刊誌)をみて展示会やセミナー等、
いろんなところに行っていた。月刊誌に載ってい
る建物などは近くにあると必ずと言っていいほど
観に行った。仕事中、抜けて建物を観に行ったりも
していた。(笑)
 
この時代は見るもの全てが新鮮であり、空気が違う
ような気がして貪るように実際の建物を観に行った。
東京や海外に建物を観に行ったのもこの時期である。
建築家の話もよく聴きに行った。その思想に心を躍
らされた。感動と感心の話であった。
 
それが刺激になってより一層、行動するという感じ
でドンドン建築にのめり込んでいった。それがどう
したことか、今は全くと言っていいほど観に行かな
い。興味が無くなったというよりも自分の可能性が
少なくなったからかも知れない。
 
ただ、建築というのは本当に楽しく、面白い。
そういう気持ちは忘れていない。これから建築を学
ぶ人には建築の面白さをわかって欲しい。人の創造
力というのは素晴らしい。こんなことが出来るのか、
ということも形になる。そして空気をも変えられる。
名建築と呼ばれるものは空間に入ったときに空気が
変わるのである。これは体験した人はわかるのであ
るが、ザラッとした空気感になり、建物が小さく観
える。
 
写真マジックにも気をつけないといけない。写真で
は迫力があっても実際にはそんなことがない建物も
多い。やはり観に行かないとわからないのである。
 
建物を体験した分だけ設計に活かせると思うが、そ
れをどう反映するかは本人の才能のような気がする。
そして「あきらめない」「やりきる」という気持ち
が設計には大切だと思う。
 

 


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