今回は働き出してから「もっと学びたい」という気持ちになって1年間だけ夜間の学校に行ったときの話を書いてみます。
まあ、週3日だけだったのですが、聞く話が全て新鮮で、のめり込んで勉強をしたのを覚えています。
キッカケは他所の設計事務所の人と飲みに行ったときに言われた言葉でした。
「やっぱり日本人である限り、日本のケンチクのことも知っておかないといけないよ」って言われ、
一応、京都出身の人間としては、そうだなぁ~とぼんやり思っていました。
そこの事務所は京都にあって、古民家を現在に使えるような改造をして拘った仕事をしている事務所でした。
実際に日本のケンチクを通じていろいろと考えてやっている姿勢に共感が持てた時代でした。
その頃は、様々な講演やイベントなどに参加している時であり、興味のあることには積極的に動いていた時代でした。
そんな時、京都建築専門学校で新しく「伝統建築研究科」というものが設立されたという情報を得て、興味津々でした。
仕事もあるし中々いけないのだと思っていましたが。。。
本当はダメなのですが(笑)、時効なので。。。躯体図のアルバイトがあり、そこで稼いだお金が
(学費分より少し届かないぐらいですが)できたので、思い切って行くことにしました。
週3日17時に終わって学校に行く。というのを1年間することになるので、M設計を辞めて、
次の事務所にはそれを条件に働くことになりました。
まだ、「伝統建築研究科」というのはあるみたいですが、ボクは2期生になります。
まだ設立して間もない学科でした。カリキュラムも今は変わっているのでしょうが、
当時は「社寺」「民家」「茶室」と3日サイクルで学ぶのもでした。
設立したての学科でしたので講師の方も名のある方が多く、とても興味深く学ばせてもらいました。
もう、お亡くなりになられた方もおられます。。。
専門学校で学んだ「建築史」を日本建築に特化して掘り下げた授業でした。見学会などでは、
法隆寺に行き、西岡棟梁からレクチャーを受けたり、そういう日本建築に携わる方々の生の声を
聞け貴重な体験をさせてもらいました。
日本の建築は素晴らしい知恵と工夫がされています。夜間の学校でしたが、その当時、その後、
日本の建築を積極的に観て回ることになりました。
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