元:店主の独り言

ほんの些細なこと勝手気ままに書いてます

ととメンチ

2011-11-15 | Weblog
最近また「ととメンチ」の仕込みに追われている。
作っても作っても品切れの危機にあおられている。
この「ととメンチ」とは、とと=関西方面の幼児語で「魚」という意味、つまり畜肉ではなく魚肉で作ったメンチカツっていうこと。
言わなければ、豚肉や牛肉で作ったメンチカツだと思ってしまう…位とても美味しい、しかもサイズも結構大きめ、なのに1個290円。
元々このメニューを作り出したのには、理由とキッカケがある。
数年前に本マグロ(クロマグロ)の幼魚であるメジマグロ(関西ではヨコワ、富山他ではシビ)がたくさんあるんだけど、って富山から連絡をもらった。
私は即答で「送って」と答えた、そうしたらスチロール箱にたっぷり送られてきた。
仕入れ価格は驚く程安かったので、店でも安くご提供した、とはいってもそんなに売り切れるはずがない、案の定山ほど売り残した。
困ったモンだ、どうしよう…、その時に以前(サラリーマン時代)高知で「カツオという魚は肉と同様に扱うのが良い、突き合わせにはキャベツ等がお薦めだ」とラジオで言っていたのを思い出した。
カツオもマグロもスズキ目サバ科の魚である、じゃあ試作してみるかってことで作ってみた。
コレが驚く程美味しかった。
ウチの店に限らず、多分生魚を扱うどこの飲食店でも同様だと思うが、魚を売り残してしまう、つまりロスが出てしまう。
このロスを有効利用する為に作り出したメニューが「わらじ揚」と「ととメンチ」である。
と、まぁココまでは良かった。
この「わらじ揚」と「ととメンチ」は値段が安いのもあるが、多くのお客さんがご注文下さる=どんどん作らないとならない、で、結局はこの2つのメニューを作る為にわざわざ魚を仕入れている、状況となってしまった。
昨日の月曜日、定休日も仕入れに出掛けた後、店に戻って「ととメンチ」を山ほど仕込んだ。
今日はこれから出掛けて、ラーメンのスープの仕込み・煮込み開始、カキフライの仕込み、もちろん魚の仕込み…
店の方は?と言うと、超忙しい日、超ヒマな日、とムラが激しい。
もう少し安定してくれると、ムダのない仕入れが出来るのだが…、しかし今更「わらじ揚」「ととメンチ」は止められない。
もう既に、残った魚の有効利用ではなく、人気メニューとして一人歩きしているのだから。



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