みんな幸せを求めて生きているが、なかなか手に入らないのは何故だろう。
幸せになった!と喜び、これが永遠に続くと思っていたが、いつの間にか
その手からするりとこぼれ落ちていく。
カール・ブッセの詩
山のあなたの空遠く
「幸い」住むと人の言う
嗚呼、われ人と尋(と)め行きて
涙さしぐみ帰り来ぬ
山のあなたに尚遠く
「幸い」住むと人の言う
現実の生活に満たされなくて、山の彼方にあるという
幸いを求めて一生懸命尋ね歩いて行ったが
何処にも見つからなかった。
だが他人は、まだその先の遠いところに{幸い」は
必ず在ると言うのだが…。
だいたいの意味は以上のようなことだと思う。
本当の幸せは、他人が言うように外に求めても決して得られないのです。
物質やお金そのものは、決して悪いものではないが、
手に入っても、また次々ともっと欲しい、と際限がありません。
人への愛も、自分のものになったときに、愛情という名のもとに
束縛というエゴが働き、思うようにならないと幸せでないと感じてしまう。
幸せとはなんでしょうか?
人それぞれに尺度は違うでしょうが、言えることは、
真からの幸福は、物質からは得られないという事です。
上辺がどんなに幸せに見えても、内面では何か満たされないものを
かかえていることが多いです。
地位、名誉、金持ち、美醜など外観などは関係ないと言えます。
メーテルリンクの「青い鳥」の童話も、幸せの青い鳥は
足元にあったという寓話です。