食生活の習慣
「いただきます」と「ごちそうさま」
小さな頃から当たり前にしてきた言葉です。
食物を作ってくれたお百姓さん、農家の方はもちろん、恵みを与えてくれる
おてんとうさまに感謝するという親からの教えでした。
この頃、世間ではそれも少しないがしろにしている傾向があるようです。
そういう私も一人食事をするとき、なにも言わずに食べ始める時があるのに
気づいて、感謝の心が薄れてきているのを反省(-_-;)
先月でしたか、テレビで外国の方数名と日本人数名で討論みたいなことを
やっていました。
ある南米の女性が、「何でいただきますをいうのか?誰に向かって言うのか
分からない。お金を払っているのだからわざわざいただきますとか、
ごちそうさまなんて言う必要がない。」と凄い剣幕でしゃべっていました。
日本人の方たちは、明快な返答ができなくて言い負かされていた感じがありました。
そういえば日本でも数年前、給食費を払っているのだから「いただきます」を言う必
要がないと、親が学校に申し入れしたという記事を聞いて、唖然としてしまいました。
世知辛い世の中になってきたなと思いました。
外国では食事の前に宗教的儀式はありますが、ほとんど何もしないところが
あるようです。
「いただきます」と「ごちそうさま」の意味
まず一つ目は、食材への感謝です。
お米、野菜、果物、魚、肉など、その命を頂いてこの肉体を維持させて
いただいていることへの感謝です。
二つ目は、それらの食材を作ってくれた農家、漁業、流通、など食事に
携わっていただいた人々への感謝です。
そして、大変な思いをして食事を準備してくれた人への感謝の意味で
「様」をつけて「御馳走様」
大きく言えば大自然への恵みの感謝だと思います。
生かして頂いてありがとうございますの謙虚な言葉が
日本人の食文化に現われていると思います。
これからもその意味を知って、日本人の大和の心を育てていきたいものです。