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ゆるキャン△の聖地を行く25 その4  広河内の二つのトンネル

2022年12月10日 | ゆるキャン△

 11時8分、広河内橋を渡って、橋の向こうに見えるトンネル入り口まで行きました。

 

 トンネルは左右に2つあります。右のトンネルは山梨県営奈良田第一発電所の専用トンネルです。奈良田第一発電所は昭和36年(1961)に完成しており、この専用トンネルも同時期のものといいます。
 左のトンネルは県道南アルプス公園線のトンネルで、竣工は昭和33年(1958)だそうです。そのまま通って道をたどれば、やがては志摩リンも私も行った夜叉神峠のあの道に行けます。一般車の通行および歩行は禁止されているので普段はゲートが閉じられていますが、この日はリニア関連工事車輌やダンプカーの通行のため、ゲートが開かれ、警備員がトンネルの脇に立っていました。

 その警備員に、トンネルの向こうの林道は現在はどこまで車輌が通れるのかを訊ねてみました。話によれば、最奥地の広河原まで野呂川(早川の上流)の西岸を北上して、広河原の東岸へ橋を渡ってまた野呂川沿いに南へ戻って、夜叉神峠まで行ってトンネルを抜けて甲府のほうへ出るけれど、所々で道が崩落して応急修理のみ施しただけの状態なので、一般車の通行は不可である、ということでした。

 志摩リンも私も、その夜叉神峠のトンネル前のゲートまで行っていますから、ともに南アルプス街道ルートの一般車通行可能範囲は全て通ったことになります。

 

 トンネルの右手前には駐車スペースがありましたが、その半分ほどは右奥に位置する奈良田第一発電所の専用駐車場でありました。あとは、赤石山系への登山客が車を停めておいたりしているそうです。

 

 御覧のように、アニメ第2期7話にて、志摩リンがビーノにてここまで来ています。バイクももちろん通行禁止ですから、志摩リンはここで引き返して奈良田へ戻っています。

 だから私も今回ここまでやって来たわけです。早川奈良田エリアの巡礼コースの最北端にあたります。なかなか楽に来られる所ではありませんでした。甲府市からここまでレンタカーで2時間余りかかりました。

 

 トンネル前から引き返して広河内橋を戻りました。西側に、私が車を停めた駐車場が見えます。そちらは13台が停められますが、普段は発電所関係者および工事関係者の車で殆ど埋まっているそうです。私が来た時間帯には、たまたま5台分のスペースが空いていたので、警備員に誘導されて停める事が出来ました。

 

 広河内谷の東に位置する奈良田第一発電所です。昭和36年の完成で、山梨県営発電所中で最大規模を誇ります。早川水系発電所管内の中央に位置し、早川水系の6発電所を管理する早川水系発電管理事務所が併設されています。その関係で、ここまでの県道37号線は割合に関連車輌の通行量が多いです。私が行った日も、数台のダンプカーや工事パトロール車とすれ違いました。

 

 広河内谷の間の奥には、赤石山系の稜線が望まれました。登山客はあの頂上まで約5キロ前後を歩いてゆくそうです。日帰りではちょっと無理なので、広河内谷の上流にある大門沢小屋を利用するか、テント泊をすると聞きます。上級者向けの登山コースに属するようです。

 

 最後に、広河内橋を駐車場から撮影し、11時11分に出発してもと来た道を引き返しました。  (続く)

 


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