2024年11月20日、ゆるキャン群馬キャンプ編三日目ルートの聖地巡礼をなすべく、京都を昼過ぎに出発して、夕方17時前に高崎駅に着きました。前回の10月の群馬キャンプ編二日目ルート聖地巡礼の続きでした。
今回は、原作コミック第17巻収録の、作中の各務原なでしこ達の群馬キャンプの三日目の行程、すなわち野反湖キャンプ場から旧太子駅跡を経て、一日目の甲府からの往路の逆の、横川からと軽井沢からの信越線、小海線を乗り継いでの復路を甲府まで辿る計画でした。これに山梨県内での聖地巡礼もおまけして、三泊四日の行程を組みました。
その一日目は仕事を午前中で終えて、午後いっぱいを京都から高崎への移動にあてて、新幹線に乗って東京で乗り換え、18時には高崎のいつもの宿に入ることにしました。
高崎駅のホームに降り立ち、乗ってきた16時47分着の新幹線あさま617号が走り去るのを見送りました。今回初めて乗った、E7系・W7系の車輌でした。北陸新幹線の長野駅、金沢駅間の延伸開業に際してJR東日本およびJR西日本が共同開発し導入したもので、製造は2013年から2023年まで、運行は2018年からで、現時点では二番目に新しい新幹線車輌であるそうです。
ちなみにE7系とはJR東日本での呼称、W7系はJR西日本での呼称であるそうですが、共同開発した同じ車輌なのだから、名前ぐらい分けずに統一すれば良いのに、と思います。
高崎駅の改札口を出て、斜め向かいの群馬県特産品販売コーナー「群馬いろは」に行きました。宿に入る前に、ここの調査と買い物をやっておこうと計画していたからです。
と言うのは、これまでにゆるキャン群馬キャンプ編の一日目と二日目のルートの聖地巡礼を行なって各地で色々なお土産を買っていますが、それらの特産品類をもっと気軽に買える場所はないのか、各務原なでしこ達が買っていたご当地品や土産物を買うならどこがいいか、という問い合わせを拙ブログに約20件ほど頂いていたからでした。
それで、群馬県の特産品の殆どを網羅して販売しているという、高崎駅ビル内の「群馬いろは」ならば、大体の品が買えるのではないか、と思いついて、取材も兼ねて立ち寄りました。この「群馬いろは」には、前回の帰りにも立ち寄ろうとしたのですが、朝の開店前だったので見送っていました。
「群馬いろは」のレイアウト図です。この種の特産品販売コーナーは、ゆるキャン聖地巡礼でこれまでに回ってきた山梨県、静岡県、長野県の主要駅ビル内でも見かけましたが、ここは規模も広くて、駅ビルの商業エリアのワンフロアの大半を占めており、扱っている商品も多様多種にわたって、群馬県の特産品は全て揃っていそうな感じでした。上のほうのコーナーには「コオロギ」「かいこ」等の不気味な分類名も見えました。
特に目立っていたのが、上図の下仁田ネギ関連の商品コーナーでした。「群馬いろは」のコーナーの隣に別の店舗のような空間をこしらえてまで、大々的にスペースをとって多様な品物を並べ、サンプル品を壁面の棚に陳列してありました。
下仁田ネギは、前回泊まった伊香保温泉の宿の夕食でも出ましたが、群馬県甘楽郡(かんらぐん)下仁田町(しもにたまち)の冬季の特産品として知られています。現在は群馬県外でも栽培されているようですが、本来は群馬県西部の下仁田町を含む甘楽郡と富岡市の地域で栽培された歴史を持ちます。既に江戸時代から栽培が行われており、徳川将軍家や大名への献上品とされたため、殿様ネギの別名でも呼ばれています。
でも、上図のごとく、関西では見た事のない大きな、そして太いボリューミーな、これがネギかと二度見してしまうような、魁偉な外見です。こんな立派なネギならば、ネギの殿様と呼んでもおかしくない、だから殿様ネギなんじゃないのかな、と思ったりもしました。
下仁田ネギを原料とした特産品の一つが、有名な下仁田ネギせんべいです。ゆるキャンの作中でも、各務原なでしこが、どこで買ってきたのか、野反湖キャンプでの夕食の後のおやつとして取り出しています。
それで、元ネタの商品が実際にあるのかを探してみましたが、上図の下仁田ネギコーナー内には見当たりませんでした。
各務原なでしこが取り出していたのは袋タイプでしたが、こちらの販売品はいずれもちゃんとした箱詰めの、贈答品としても使える綺麗な包装の品でした。
こちらも似たような箱詰めの品でした。類似の商品が他にも幾つかあって、製造元のメーカーも複数にわたっていますので、下仁田ネギせんべいというのは、間違いなく群馬県を代表する特産品なのだな、と理解しました。
とりあえず、嫁さんやサークル仲間向けに先の赤い箱と上図の緑の箱とを10個ずつ購入し、その場で宅急便の手続きも行いました。
それから、上図の上州名物のひとつ焼きまんじゅうのコーナーへ行きました。以前にゆるキャン群馬キャンプ編一日目ルートの聖地巡礼にて榛東村エリアへ行った際に、村のスーパーマーケットで各務原なでしこが買った品のモデルとされる商品を買いましたが、ここでも売ってないかなあ、と探しました。
焼きまんじゅう、と言っても色々あります。蒸した饅頭を竹串に刺し味噌ダレを塗って焼いたもので、群馬県の郷土料理のひとつですが、地域によって味や焼き方に差があるようで、渋川の友人Mの話では「基本は素まんじゅうだけど、餡が入ってるものもある、生芋こんにゃく料理と並んで食卓には欠かせない食い物」だとのことです。
他に「おっきりこみ」という郷土料理もあるそうで、山梨県の「ほうとう」に似た煮込み麺の一種らしいのですが、私自身は食べた事はなく、商品も今回の「群馬いろは」のコーナーで初めて見ました。水沢うどんと同じ麺類のコーナーの反対側に陳列されてありました。
あっ、これです。以前にゆるキャン群馬キャンプ編一日目ルートの聖地巡礼にて榛東村エリアへ行った際に、村のスーパーマーケットで買った焼きまんじゅう。パッケージやデザインが作中にて各務原なでしこが買った品に似ているので、そのモデルとされています。榛東村まで行かなくても、「群馬いろは」で買えるのですね・・・。 (続く)