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ゆるキャン△の聖地を行く45 その8  伊香保軌道の車輌と線路跡

2025年02月25日 | ゆるキャン△

 10月16日、ゆるキャン群馬キャンプ編二日目ルート聖地巡礼の5日目の朝は、たまっていた疲れを癒すべくゆっくり寝て8時に起床しました。この日は本来の計画には無かったのですが、友人のMの勧めで伊香保温泉に泊まることとなり、昨晩はM夫妻と久しぶりの語らいを楽しめましたので、滞在を一日延ばして正解でした。

 上図は8時過ぎにとった朝食で、夕食と同じくバイキング方式でした。この日はMに勧められた一ヶ所を見て、あとは高崎経由で帰るだけでしたので、のんびりと、いつもより多めに食べました。

 

 8時40分に宿をチェックアウトして外に出ました。Mの奥さんもこの日はお休みでしたので、とりあえずMに電話してお礼を述べておきました。
 その際に「昨日話した鉄道遺跡、見て行ってくれよな」と言われました。宿の前から県道33号線を東へ歩いて200メートル余りの伊香保信号交差点の辻にある、と教えられました。

 

 県道33号線を下って、その場所へまっすぐに向かいました。伊香保信号交差点の南東側に渋川市の伊香保行政センターがあり、その敷地内と思われる広場が「峠の公園」として公開され、その一角に上図の保存車輛がありました。

 

 横の案内説明板です。かつて高崎および前橋とここ伊香保とを結んでいた、東武鉄道伊香保軌道線の概要と、展示車輌について述べられています。

 伊香保軌道線(いかほきどうせん)は、かつて群馬県前橋市の前橋駅前、および高崎市の高崎駅前から渋川市を経てここ北群馬郡伊香保町(現渋川市)の伊香保までを結んでいた路面電車です。その路線は前橋駅と渋川駅を結ぶ前橋線、高崎駅と渋川新町を結ぶ高崎線、渋川駅と伊香保を結ぶ伊香保線の三つがありました。

 創設は明治期で、馬車鉄道として開業、その後に東京電燈に転じ、1927年に東武鉄道の路線となりました。戦中戦後を通じて現地の交通機関として運営されましたが縮小に向かい、伊香保線だけが最後まで残されました。伊香保線は伊香保温泉へのアクセスルートとして機能し、路面電車としてはスイッチバック式の待避線を多くもつ屈指の登山電車として知られましたが、1956年にバスに代替されて廃止されました。

 

 この展示車輌はデハ27といいます。かつて東武鉄道伊香保軌道線で走っていたもので、1953年時点で在籍していた34輌の電動客車のうちの1輌を、廃線後に渋川市内の医師が引き取って保存していたもので、唯一の現存車体です。

 

 一見すると完存の車体に見えますが、渋川市内の医師が引き取って保存していた時点では台車および機器類が無く、車体だけが残っていたものです。これを渋川市が譲り受けて現地に移設するにあたり、別途入手した豊橋鉄道モハ300形モハ301(元は名古屋市電の140号)の台車「ブリル21E」および横浜市電の機器類を転用して復元しています。

 

 公園内には、上図のように線路の一部が復元されています。2014年に、伊香保温泉再生事業の一環として温泉の入り口付近の軌道跡を公園として整備し、線路跡に再びレールを敷いたものです。レールも当時のものを再利用しているのかどうかは聞き忘れましたが、路面電車規格の軽レールのようなので、本物かもしれません。

 

 線路わきの駅名標は、当時のものを復元したものではなく、それらしく作ったものだそうです。伊香保が当時の伊香保線の終点の駅でしたが、その位置は現地から少し坂を上った地点、いまの「榛名登山口」バス停の辺りにあったといいます。

 当時の伊香保駅の次の駅は見晴下でしたが、その位置は現在の「見晴下」バス停の辺りでした。つまりは県道33号線が、かつての軌道跡に重なっているわけです。

 

 上図では分かりにくいかもしれませんが、復元された線路はかなりの勾配です。下を通る県道33号線もずっと下まで続く坂道になっているので、かつての軌道跡が平均勾配41.8パーミル、最急勾配が57.1パーミルに達していたというのがよく分かります。
 大井川鐡道井川線アプト式区間の90パーミルには及びませんが、京阪電車の京津線の最大勾配が61パーミルですから、それに近い傾斜面を路面電車が明治期から行き来していたわけです。大したものだなあ、と感心してしまいます。

 

 伊香保軌道跡の見学後は、さらに県道33号線を下って、かつての見晴下駅があった場所のバス停「見晴下」に移動しました。時計を見ると9時8分でした。

 

 次のバスは、関越交通バスの9時10分発、あと2分でした。これに乗って渋川駅へ移動することにしました。

 

 同じバス停には上図の群馬バスと水沢シャトルバスも停まります。が、群馬バスは時刻がちょっと後になるうえ、高崎駅までの直通便もこの時間帯にはありませんでした。

 水沢シャトルバスは群馬バスの一路線で、これに乗れば水沢観音の門前町へ行って水沢うどんを食べたりも出来ますが、1日に2便しか無いため、今回の聖地巡礼旅行においてはついに利用する機会に恵まれませんでした。  (続く)

 


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