房総閑話

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ハンゲショウ(半化粧、半夏生、片白草) ~ 泉自然公園

2015-06-17 09:34:57 | 千葉
泉自然公園はこの時期、駐車場から降りていくと見事な菖蒲田が見ることが出来ます。
泉自然公園は西側が二つに分かれる谷があり、その谷に池があります。
菖蒲田から上の池、中の池、島の池、下の池と続き、下の池の中央でもうひとつの谷に向かいます。ここで公園は「くの字」になっていて、水は公園を出て近くに流れている都川注ぎます。下の池から蓮池、一番奥の湿生植物園と続いていきます。
見事に何も無い蓮池の隣の湿生植物園にハンゲショウが咲いていました。





ハンゲショウは葉の表側の大部分が白くなる花です。




ハンゲショウはドクダミ科の花です。
ドクダミはミズキやアジサイと同じで総苞と花序(花の集まり)で花をかたち作っています。花びらに見えるのは実は葉であり額であるわけです。
そう考えると、ハンゲショウは葉と穂状の花序の一対でひとつの花と見ることが出来ます。
まだ花序の花は残念ながら開いてませんでした。




穂状の花序の芽が出ると向かい合わせで葉も出て、その葉は表側の大部分が白くなります。全部は白くならないそうです。




ドクダミは4枚の花びらに見える総苞片(葉)が花序を囲うように花のかたちを作っているので、ハンゲショウは葉が1枚なのでドクダミになる進化途中の花と考えられています。




ハンゲショウの古名はカタシログサ、片白草。
また和名は半化粧とも半夏生とも言われています。
片白草も半化粧も分かる気がします。
花が咲くのが半夏、夏至より11日目から5日間、の時期くらいだから半夏生。

穂状の花序が咲き終わると葉はすべて緑色になるそうです。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)


ところで、関西方面では半夏生にタコを食べるそうですが本当ですか?
恵方巻きも関西から関東に来たから、半夏生のタコもタコ業界と全国展開のスーパーのプッシュでいつの日か関東の人も7月2日はタコの日になるかもしれませんね。

泉自然公園、駐車場料金1日400円、入園料無料。自然公園なので遊具はありません。

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