房総閑話

廉価版コンデジでどれだけ撮れる?

シロヤブケマン (白藪華鬘)

2020-03-30 09:41:40 | 写真
雑木林の中に空き家があります。その空き家の庭に白い花が咲いていました。ムラサキケマンの白い花です。




シロヤブケマン。漢字で、白藪華鬘。学名は、属名、種小名のあとに、『f.』 がついているので、『品種(forma)』です。「ケシ科キケマン属の鋭く切れ込まれたムラサキケマンの種で、牧野富太郎が命名したうす色の種」です。『品種』は「変種」ほど「原種」との違いがないものをいいます。シロヤブケマンはムラサキケマンの花の先が紫色でそのほかが白い花です。
花びらは4枚で、外側に2枚、内側に2枚あります。外側2枚は上下にはさみ筒状になってその先端は唇形をしています。内側2枚はこの筒状の中にあり唇形から覗かせるだけで見えません。





牧野富太郎とはどういう人かというと、土佐出身で「日本の植物学の父」といわれている人です。命名した植物は多く、有名な植物としてはワルナスビ、ノボロギク、ハキダメギク、イヌノフグリなどがあります。
東京都練馬区に牧野記念庭園があり、庭園と練馬区立牧野記念庭園記念館があります。入場無料なのがいいですね。近くだったら毎週通っていたのに・・・

牧野富太郎の生涯、庭園の植物などに興味のある方は、
牧野記念庭園情報サイト
をご覧ください。


(2020年3月23日撮影)


キケマン属の中ではムラサキケマンは特殊らしいです。ムラサキ・ケマン、シロヤブ・ケマンでキ・ケマンだからです。つまり黄色いケマンなんです。キケマン属は黄色い花が咲きます。ムラサキケマンだけが黄色い花ではないんです。その中の花の先端だけが紫色が残った白い花のヤブシロケマン、全部白い花のユキヤブケマンがあります。

ムラサキケマンです。

(2019年4月15日撮影)
(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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