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フユノハナワラビ(冬の花蕨)=千葉市要保護生物指定種 ~ 千葉市緑区

2018-11-01 11:06:09 | 千葉市レッドリスト掲載生物
父親がサツキの盆栽に凝っていて、その父親が亡くなってサツキを継いだのだが、家の引越しやらなにやらでサツキの面倒を見られなくなり、父親の友人に相談したら形の良いものやちょっと珍しいものは引き受けてくれることになったが、幾鉢かは残ってしまった。その残った鉢のサツキはどうなったのかは忘れてしまったが鉢だけは残っていて、気がついたときにはコケなのかシダなのかわからないものが生えていた。
そのコケなのかシダなのかわからない鉢から、ニョキと何かが生えてきた。

フユノハナワラビ。漢字で、冬の花蕨。ハナヤスリ科ハナワラビ属の在来種。夏は枯れる冬緑性シダ植物。器官は栄養葉と胞子葉のふたつに分かれているが、種子植物の葉と花をイメージするとわかりやすいかもしれない。

ニョキと直立しているのが胞子葉。花のように見える蕨で、冬になると見られることから、冬の花蕨。

鉢からニョキ。



丸いのが胞子嚢。





千葉市には1200種前後の維管束植物が生息しています。千葉市レッドリストに登録されている、カテゴリーX:消息不明・絶滅植物50種、カテゴリーA:最重要保護生物112種、カテゴリーB:重要保護生物75種、カテゴリーC:要保護生物53種。
維管束植物はシダ植物と種子植物に分類されていますが、シダ植物はカテゴリーX:16種、カテゴリーA:25種、カテゴリーB:10種、カテゴリーC:3種が指定登録されています。
フユノハナワラビはカテゴリーCの要保護生物3種のなかのひとつです。ナツノハナワラビ(夏の花蕨)はカテゴリーBの重要保護生物に指定されています。夏も冬も共にレッドリストに載っている生物なので野草として自生している姿は千葉では見られません。

全草薬草。煎じて飲むとなにやら効くらしい。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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