3月24日(金)9時30分に起きて、雨戸を開けたらまだ曇っていたが、どうやら雨が
上がるようだ。昼前から薄日がさしてきた。
ブロガーさんのフラワーアレンジ日記から、久しぶりに私もアレンジしたくなって、花
屋さんでチューリップ、コデマリ、ラナンキュラスなどを買い求め、庭のムスカリー、
クリスマスローズ、勿忘草、センリョウ(葉)を足した。少し乱雑な仕上がりとなった。
隣の市のフラワーアレンジ教室に通って、8年ぐらいかな。コロナ自粛で引きこもってい
るうち足腰が弱って自然に遠のき、最近は花瓶に自己流「投げ入れ」でお茶を濁している。
センバツ高校野球、兵庫代表の報徳学園が快勝、2回戦に進んだ。同学園は優勝経験も何
度かある有力校で、我が家なら少し西に歩いた武庫川の対岸の西宮市にあり、親しみがあ
る。ぜひ勝ち進んでほしい。
今夜は「切り干し大根の贅沢煮」とたいそうな名前の料理に挑戦、切り干し大根と牛肉の
炒め煮だけどね。あとはキュウリとちくわの和え物。チキンパックリブの総菜1点。
<久しぶりのフラワーアレンジ>
25日(土)9時5分に起きる。外は薄曇りで弱い日差し。昨夜は雨が降ったようで、地面
が濡れている。
友人の紹介で、不思議な本を興味深く読んで、小説の楽しみ方を改めて知った。夏川草介さ
んの「本を守ろうとする猫の話」(小学館文庫)。
夏川さんは、映像化もされた話題作「神様のカルテ」で知られるお医者さん。
主人公は高校生。一緒に暮らしていた古本屋店主のおじいさんとも死別、既に両親もなく一
人ぼっちになって根暗な日々に、翡翠色の目をしたトラネコが現れて「本を助けてやってくれ」
と頼まれ、迷宮に誘われ虐待されている本たちを救う・・・
ファンタジー、青春小説、冒険小説の要素もある物語だ。
「人を思う心、それを教えてくれる力が、本の力だ」と、一貫した基調を保ちながら、ベス
トセラーも良いが、ドストエフスキー、ロマン・ロラン、スタンダール、カミュたちの名作
が忘れ去られてもいいのか、と問う。
確かに、若いころ読んだ「カラマーゾフの兄弟」「ジャン・クリストフ」「異邦人」「チボ
ー家の人々」「赤と黒」など、50年も書棚の奥でほこりをかぶって眠っている。
「本を守ろうとする猫の話」を読んで、古今の名作を懐かしく思い出す。でも、私にはもう
一度手に取り、そびえる「高山」をじっくり味わいながら登る(読む)体力も時間も残され
ていない。今は2、3日で読み切れる時代小説、ほのぼした人情小説に浸るしかない。