プッチーニのトゥーランドットには、冷酷な姫が皇子達に投げかける三つの謎の他にも沢山の謎が隠されています。
伝説時代の中国、北京。という設定ですが、伝説時代には北京という首都は有りませんでした。今の北京辺りには、夷狄と蔑まれた民族が、僅かに邑(集落)を営んでいました。
現在では、明代後期というのが通説に成っています。万里の長城を愛新覚羅ヌルハチの軍勢に犯され、今にも首都まで攻め込まれようとしていた時です。
諸説色々有りますが、ここでは珍しい二つの見解に限ってお話を致します。(プッチーニも台本作者には何の意図も無く単なる偶然です)
トゥーランドットの物語には、東アジアの悲恋が隠されています。東アジアの代表的な民族は、卵生伝説を持つ民族(漢)と天孫降臨伝説を民族(満州族。日本を含む扶余族)がおります。東亜の紛争と悲恋物語はこの対立から生まれてきました。日本にも有りますよね、最初の物語とと伝えられている【竹取物語】。中国から伝わった物語に違いありません。かぐや姫は求婚者に三つの宝物の謎を掛けます。ほら、トゥーランドットに少し似てるでしょ。
かぐや姫のお墓と称する物を見たことがありますか? 殆どが卵の形をしています、私は見た事が有ります、翁の竹林の奥に鎮座していた。結構大きな(半径七メートル位はあったと記憶しています)。どこかって、それは自分で調べて下さい。
かぐや姫は時の天皇に心を寄せますが、月からの迎えが着て、泣く泣く月に帰ります。
トウーランドットは、ある意味ではハッピーエンドですよね。でもそれは弟子のアルファーノが補作して完成させた物です。プッチーニは献身的で可憐な奴隷娘リュウの自害の場面を書いた後亡くなりました。だから、私に言わせればとトゥーランドットは悲恋なのです。アルファーノの補作部分はいりませんよね、トスカニーニの初演のように、リュウの死で終わるべきオペラなのです。
プッチーニの依頼を受けた台本作者は、中東から千一日物語(千一夜物語では有りません)というトゥーランドットの原型を見つけ出しました。【カラフ皇子と中国の王女の物語】です。
さて、話は変わって、法華教は三蔵法師によって中国に伝えられましたが、中国から日本など東へ伝わる
と共に、西へも形を変えて伝わりました。
私が関連性を認める法華教の一説、提婆達多品の竜(リュウ)女伝説を紹介します。
『法華経』提婆達多品第十二(岩波文庫『法華経』中)
その時、竜女(畜生で八歳の童女)に、一つの宝珠あり、価値は三千大千世界なり。持って以って 仏にたてまつるに、仏は即ちこれを受けたもう。竜女は、智積菩薩と尊者舎利弗に いいて言わく「われ、宝珠をたてまつるに、世尊は納受したもう。この事、すみやか なるや、いなや」と。答えて言わく「甚だすみやかなり」と。 女の言わく「汝の神力をもって、わが成仏を観よ、またこれよりもすみやかならん」と。 このときの衆会は、皆、竜女の、忽然の間に変じて男子と成り、菩薩の行を具して、 すなわち、南方の無垢世界に往き、宝蓮華に坐して、等正覚を成じ、三十二相・ 八十種好ありて、普く十方の一切衆生のために、妙法を演説するを見たり。
2016年12月10日 Gorou
伝説時代の中国、北京。という設定ですが、伝説時代には北京という首都は有りませんでした。今の北京辺りには、夷狄と蔑まれた民族が、僅かに邑(集落)を営んでいました。
現在では、明代後期というのが通説に成っています。万里の長城を愛新覚羅ヌルハチの軍勢に犯され、今にも首都まで攻め込まれようとしていた時です。
諸説色々有りますが、ここでは珍しい二つの見解に限ってお話を致します。(プッチーニも台本作者には何の意図も無く単なる偶然です)
トゥーランドットの物語には、東アジアの悲恋が隠されています。東アジアの代表的な民族は、卵生伝説を持つ民族(漢)と天孫降臨伝説を民族(満州族。日本を含む扶余族)がおります。東亜の紛争と悲恋物語はこの対立から生まれてきました。日本にも有りますよね、最初の物語とと伝えられている【竹取物語】。中国から伝わった物語に違いありません。かぐや姫は求婚者に三つの宝物の謎を掛けます。ほら、トゥーランドットに少し似てるでしょ。
かぐや姫のお墓と称する物を見たことがありますか? 殆どが卵の形をしています、私は見た事が有ります、翁の竹林の奥に鎮座していた。結構大きな(半径七メートル位はあったと記憶しています)。どこかって、それは自分で調べて下さい。
かぐや姫は時の天皇に心を寄せますが、月からの迎えが着て、泣く泣く月に帰ります。
トウーランドットは、ある意味ではハッピーエンドですよね。でもそれは弟子のアルファーノが補作して完成させた物です。プッチーニは献身的で可憐な奴隷娘リュウの自害の場面を書いた後亡くなりました。だから、私に言わせればとトゥーランドットは悲恋なのです。アルファーノの補作部分はいりませんよね、トスカニーニの初演のように、リュウの死で終わるべきオペラなのです。
プッチーニの依頼を受けた台本作者は、中東から千一日物語(千一夜物語では有りません)というトゥーランドットの原型を見つけ出しました。【カラフ皇子と中国の王女の物語】です。
さて、話は変わって、法華教は三蔵法師によって中国に伝えられましたが、中国から日本など東へ伝わる
と共に、西へも形を変えて伝わりました。
私が関連性を認める法華教の一説、提婆達多品の竜(リュウ)女伝説を紹介します。
『法華経』提婆達多品第十二(岩波文庫『法華経』中)
その時、竜女(畜生で八歳の童女)に、一つの宝珠あり、価値は三千大千世界なり。持って以って 仏にたてまつるに、仏は即ちこれを受けたもう。竜女は、智積菩薩と尊者舎利弗に いいて言わく「われ、宝珠をたてまつるに、世尊は納受したもう。この事、すみやか なるや、いなや」と。答えて言わく「甚だすみやかなり」と。 女の言わく「汝の神力をもって、わが成仏を観よ、またこれよりもすみやかならん」と。 このときの衆会は、皆、竜女の、忽然の間に変じて男子と成り、菩薩の行を具して、 すなわち、南方の無垢世界に往き、宝蓮華に坐して、等正覚を成じ、三十二相・ 八十種好ありて、普く十方の一切衆生のために、妙法を演説するを見たり。
2016年12月10日 Gorou