私は、時々クラッシックを聴いてみたいが、何が良いですか? と相談されます。
そんな時、私は少し考え、少しだけ悩みます。小説だったら簡単です、傑作を何本か推薦すれは事足りますが、音楽は誰がどのように演奏するかが大事ですから慎重に成らざるを得ません。
私はその人がどんな方で、どういう人生を送っているかとか、現在の環境なども考慮します。結局、大抵はモーツァルトを薦めます。弦楽器が好きだったら、ドゥッペルコンチェルト、ピアノだったら、協奏曲20番23番。グルダかピリス、比較的新しい人だったらエリーヌ・グリモー。私は勧める時は演奏も指定します。恐るべきモーツァルト、彼の音楽は驚くほど奏者の技量と感性を暴き出します。凡庸な演奏からは睡魔しか興らないのです。バイオリンとビオラの為の交響協奏曲は、五嶋みどりと今井信子かグルミュオー、そしてギド・クレーメルがお勧めです。
今日は、不特定多数の方へのお勧めですから、バッハにしましょう。
バッハ? 一寸・・・荘厳すぎるなんて言わないで下さい。バッハの音楽はとても親しみやすくて、美しいメロディーを持っています。ロマン派以降のように楽譜で厳密に指定されている訳では無いので、装飾音などは奏者の思うがままです。ですから尚更誰が演奏しているかが重要になります。
ピアノだったらグールドで決まりですね、ゴールドベルグ、ピアノ協奏曲集と、名演は沢山に有ります。バッハのピアノ曲だったら是非グールドから聞き始めて下さい。意外にも女傑アルゲリッチのトッカータとフーガが良かったですね。とてもバッハを弾くようには見えない巨匠です。ほかでは、その時代のトップピアニストは大抵バッハを演奏していますから、好きな演奏家を見つけて下さい。新しい人では、矢張りエリーヌ・グリモーですね。独奏曲とピアノ協奏曲第一番を弾いています。彼女の一番、グールドととても雰囲気が似ています。実はグリモー、シューマンとブラームスのスペシャリストで、学者顔負けの理論の持ち主ですが、そのシューマンとブラームスよりバッハとモーツァルトで真価を発揮していると、私は思っています。
バイオリンだったら、無伴奏バイオリンソナタとパルチータです。名演が多数有りますが、私はシェリング好きです。五嶋みどりも良いですね。
バッハは生涯分かっているだけで、千曲を超える作品を作曲していますので、推薦曲を上げるとキリが有りません。魅力溢れる曲が沢山有りますので、是非一度聴いてみる事を強くお勧めします。
2016年12月18日 Gorou
そんな時、私は少し考え、少しだけ悩みます。小説だったら簡単です、傑作を何本か推薦すれは事足りますが、音楽は誰がどのように演奏するかが大事ですから慎重に成らざるを得ません。
私はその人がどんな方で、どういう人生を送っているかとか、現在の環境なども考慮します。結局、大抵はモーツァルトを薦めます。弦楽器が好きだったら、ドゥッペルコンチェルト、ピアノだったら、協奏曲20番23番。グルダかピリス、比較的新しい人だったらエリーヌ・グリモー。私は勧める時は演奏も指定します。恐るべきモーツァルト、彼の音楽は驚くほど奏者の技量と感性を暴き出します。凡庸な演奏からは睡魔しか興らないのです。バイオリンとビオラの為の交響協奏曲は、五嶋みどりと今井信子かグルミュオー、そしてギド・クレーメルがお勧めです。
今日は、不特定多数の方へのお勧めですから、バッハにしましょう。
バッハ? 一寸・・・荘厳すぎるなんて言わないで下さい。バッハの音楽はとても親しみやすくて、美しいメロディーを持っています。ロマン派以降のように楽譜で厳密に指定されている訳では無いので、装飾音などは奏者の思うがままです。ですから尚更誰が演奏しているかが重要になります。
ピアノだったらグールドで決まりですね、ゴールドベルグ、ピアノ協奏曲集と、名演は沢山に有ります。バッハのピアノ曲だったら是非グールドから聞き始めて下さい。意外にも女傑アルゲリッチのトッカータとフーガが良かったですね。とてもバッハを弾くようには見えない巨匠です。ほかでは、その時代のトップピアニストは大抵バッハを演奏していますから、好きな演奏家を見つけて下さい。新しい人では、矢張りエリーヌ・グリモーですね。独奏曲とピアノ協奏曲第一番を弾いています。彼女の一番、グールドととても雰囲気が似ています。実はグリモー、シューマンとブラームスのスペシャリストで、学者顔負けの理論の持ち主ですが、そのシューマンとブラームスよりバッハとモーツァルトで真価を発揮していると、私は思っています。
バイオリンだったら、無伴奏バイオリンソナタとパルチータです。名演が多数有りますが、私はシェリング好きです。五嶋みどりも良いですね。
バッハは生涯分かっているだけで、千曲を超える作品を作曲していますので、推薦曲を上げるとキリが有りません。魅力溢れる曲が沢山有りますので、是非一度聴いてみる事を強くお勧めします。
2016年12月18日 Gorou