【AFP=時事】米国はこの週末、生命に危険を及ぼすほどの猛暑に見舞われており、ニューヨークやフィラデルフィア、首都ワシントンなどの主要都市でも最高気温が38度近くまで上がった。この猛暑でこれまでに少なくとも3人が死亡した。
猛暑を受けて、ニューヨークではビル・デブラシオ市長が非常事態を宣言。同市は住民向けに防暑センター500か所を開放した。
カナダ東部の一部にも、高温注意情報が出されている。
要因:
気候の自然変動と人為的原因による変動
このように,地質時代的には,つい最近でも大きな気候変動・環境変動が起こっている.地球温暖化を考える上では,このような自然変動を考慮に入れておくことが重要であり,地球科学が地球温暖化対策に貢献できる課題である.つまり,現在の気温上昇に自然変動がどの程度寄与していて,人為的要因による変動がどの程度かを明らかにすることによって,合理的な温暖化対策を立てることができる.
このことについて,一つの回答を提示しているのが赤祖父俊一氏である(赤祖父,2008,p91).その要旨は次のとおりである.
1)1600年から1800年くらいまでは小氷河期で現在よりも気温は低かった.
2)1850年頃から気温は直線的に上昇しており,現在もその過程にある.
3)この小氷河期からの回復による気温上昇率は,0.5℃/100年である.
4)ICCPは炭酸ガスによる温暖化の速度は,0.6℃/100年としているが,実は,このうちの1/6が炭酸ガスが寄与している部分で,それ以外は自然変動と考えるのが妥当である.
1)1600年から1800年くらいまでは小氷河期で現在よりも気温は低かった.
2)1850年頃から気温は直線的に上昇しており,現在もその過程にある.
3)この小氷河期からの回復による気温上昇率は,0.5℃/100年である.
4)ICCPは炭酸ガスによる温暖化の速度は,0.6℃/100年としているが,実は,このうちの1/6が炭酸ガスが寄与している部分で,それ以外は自然変動と考えるのが妥当である.