不具合故障:子どもの野球人口は減る一方なのに、試合数は増えています。
子どもの体に負担がかかりすぎている
是正措置:上田さんは「神奈川学童野球指導者セミナー」を立ち上げた。県内の学童野球チームに関わる指導者、連盟役員、保護者、
さらに医師、理学療法士、アスレチックトレーナーなどを対象に実施。スポーツ医師、理学療法士などの専門家、さらに元プロ野球選手を呼び、「少年期のスポーツ障害を予防する」をテーマにさまざまな講演をしてもらう。
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◆上田誠(うえだ・まこと)1957年(昭32)8月19日生まれ。神奈川県茅ケ崎市出身。湘南、慶大で投手、外野手。大学卒業後は英語教師に。桐蔭学園野球部副部長、厚木東監督、慶応中等部副部長を経て、91年に慶応高校監督に就任。98年には米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)野球部にコーチとして同行。15年夏まで甲子園4回出場。19年に日本高野連育成功労賞。現在は慶大コーチも務める。
前慶応高校野球部監督で、現在は全日本軟式野球連盟委員の上田誠さん(62)は警鐘を鳴らしています。子どもの野球人口は減る一方なのに、試合数は増えています。子どもの体に負担がかかりすぎているのではないでしょうか。【取材・構成=古川真弥】
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危機的なのは、中学生の軟式。中学校の部活が主体だが、中体連の軟式野球部員は減少著しい。同ホームページに掲載されている「加盟校調査」で、すぐに確認できる。09年の野球部員総数は男女計30万8386人だった。それが、10年後の19年は、速報値で16万7475人と、ほぼ半減。ちなみに、
サッカーは09年22万7380人が、19年は19万3602人と14・9%減。
卓球は09年23万9226人が、19年は26万2550人に増えている。卓球は女子の数も多いとはいえ、軟式野球の減り具合は、単なる少子化では片付けられないのは明らかだ。
現状を変えたいと、上田さんは「神奈川学童野球指導者セミナー」を立ち上げた。19日に第3回を迎える。県内の学童野球チームに関わる指導者、連盟役員、保護者、さらに医師、理学療法士、アスレチックトレーナーなどを対象に実施。スポーツ医師、理学療法士などの専門家、さらに元プロ野球選手を呼び、「少年期のスポーツ障害を予防する」をテーマにさまざまな講演をしてもらう。