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OODAループとは? PDCAとの使い分けと具体的な使用事例を解説2020-08-27Frontier Eyes Online編集部

2023-03-29 16:34:13 | 連絡
ビジネス上の課題解決のため、従来から使われてきたビジネスメソッドが「PDCAサイクル」ですが、近年「OODA(ウーダ)ループ」が注目を集めています。
 PDCAと比較するとOODAはまだ認知度が低いですが、現在アメリカを中心にビジネスや政治など様々な分野で導入されています。
 本記事では、OODAループの基礎知識や、PDCAサイクルとの違い、使い分けを解説します。
 〇OODAループとは?決断の精度とスピードを高める意思決定の思考法

OODAループとは、「Observe(観察)」「Orient(状況判断)」「Decide(決定)」「Act(動く)」の4つのプロセスを繰り返す意思決定の思考法です。
このように書くと難しく思われるかもしれませんが、シンプルに「見て」「考えて」「判断して」「動く」と表現すると簡単に感じられるでしょうし、普段みなさんも無意識に行なっている一連の行動のはずです。
しかし、皆さんはこの一連の行動をどれだけスピーディに行なっているでしょうか?OODAループは、この4つの行動を高速化する原理・メソッドと言えます。
〇意思決定スピードを高めることで競争優位に立てる
アメリカの航空戦術家のジョン・ボイド氏によって提唱されました。
軍事行動において素早い決断や判断を行うための思考モデルとして活用されていましたが、ハーバード大学経営大学院のハーバード・ビジネス・レビューで度々紹介されるようになり、近年はビジネスシーンやスポーツでも取り入れられています。 
同時にIoT、AI、ブロックチェーン、フィンテックなど新たな技術や考え方が次々と登場するようになったことで、ビジネス環境は激しく変化しています。
正しい決断を素早く行うスキルがビジネスで求められるようになり、特にシリコンバレーでは、OODAループを前提としたビジネスモデルが多く構築されています。
同時に現在のビジネスでは、IoT、AI、ブロックチェーン、フィンテックなど新たな技術や考え方が次々と登場するようになり、ビジネス環境は激しく変化しています。
同時に競合他社の戦略も、消費者のニーズも目まぐるしく変化しています。
 つまり常に状況が変化しているなかでは、正しい決断・思考を他社よりも素早く行うことで、ビジネスで競争優位に立つことが可能になります。そのため特にスタートアップやベンチャー企業がしのぎを削るシリコンバレーでは、OODAループを前提としたビジネスモデルが多く構築されています。 
〇OODA とPDCAの違いは「意思決定」と「改善」

OODAループと並んで、ビジネスシーンでよく使われるビジネスメソッドが、「PDCAサイクル」です。
PDCAサイクルは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4つのプロセスからなります。
まず「Plan(計画)」を立て、実行結果のフィードバックをもとに計画を細かく修正していくのが最大の特長で、既存の問題を「改善」していく際に役立ちます。
一方、OODAループは「Observe」のフェーズからスタートし、客観的なデータをもとに取るべき最善の選択を絞り込んでいきます。つまり「意思決定」のためのメソッドと言えます。
想定外の事態に強く、迅速で正確な意思決定が可能になるのがOODAループです。
そのためスピーディな変化が求められる現代ビジネスシーンにおいて、注目を集めています。
〇OODAとPDCAは状況によって使い分ける
OODAとPDCAはよく比較対象となりますが、どちらが優れているという概念はありません。
OODAは客観的な状況判断のもと的確な意思決定を高速で行うに対して、PDCAは業務改善に適しています。
わかりやすく例えますと、OODAループは「起業」や「新規事業」といった明確な正解な見えない事業や、変化が目まぐるしい状況下に最適です。
一方、PDCAは現状の業務やプロセスから課題を抽出し、改善することに向いています。
OODAループ①Observe(観察):客観的なデータを集め、整理する
「Observe(観察)」とは、客観的なデータを集め、整理するプロセスです。
このフェーズでは、まだ事業の計画を立てたり、あれこれプランを考えたりはしません。
自分の精神状態や置かれている状況、利害関係者(ステークホルダー)の行動、市場や競合他社の動向や、事業を取り巻くビジネス環境といった様々な要素について幅広く関心を持ち、情報収集を行うのが「Observe」のフェーズです。
一般的なマーケティングを例に挙げてみましょう。
たとえば、ある商品の売れ行きがよくなかった場合、売上データを地域や年齢層、販売シーズンなどに整理し、情報を収集します。
20代の男性がターゲットの商品なのに、実は30代の男性への売上が好調だというデータが見つかるかもしれません。
この情報は、次の「Orient(状況判断)」のフェーズで活かされます。
OODAループ②Orient(状況判断):状況を整理して仮説を立てる
「Orient(状況判断)」のフェーズでは、「Observe」のフェーズで集めた様々なデータをもとにして、今起こっていることの理解に努め、状況をうまく説明するための「仮説」を立てます。
ここで構築した仮説が、後々の「Decide」や「Act」のフェーズの前提となるため、OODAループの中でももっとも重要なフェーズです。
「Orient」のフェーズを成功させるポイントは、以前に立てた仮説や他人が構築した仮説と比較し、現在の仮説に誤りがないかを比較検証することです。
そのため、「Orient」のフェーズは、一度仮説を立てたら終わりではありません。
他のフェーズからのフィードバックを受け、何度も仮説構築を繰り返すことになります。
先ほどの例でいえば、「20代の男性の売上は低調だが、30代の男性の売上は好調だった」というデータから、「若年層と比べると、30代男性には経済的に余裕がある人が多く、商品の価格設定がマッチしていたのではないか」という仮説を立てるのが「Orient」のフェーズです。
次の「Decide」のフェーズでは、この仮説をもとに問題解決までの道のりを設定します。 
◇OODAループ③Decide(意思決定):仮説をもとに問題解決への道のりを決める
「Decide(意思決定)」のフェーズでは、前の「Orient」のフェーズで構築した仮説をもとにして、問題をうまく解決するための方針を決定します。
多くの場合、ゴールにたどりつくための道筋は1つではありません。
そのため、「どのような選択肢が存在するか」「もっとも効果的な選択肢はどれか」などの思考プロセスを通じ、問題解決までの最適な道のりを選びます。
先ほどのマーケティングの例では、「若年層と比べると、30代男性は経済的に余裕がある人が多く、商品の価格設定がマッチしていたのではないか」という仮説を立てていました。
この仮説をもとにして、「商品の価格設定を動かすことが困難であるため、ターゲットを20代の男性から30代の女性へと変更する」という意思決定をします。
次の「Act(実行)」のフェーズでは、この決断を実際に行動へ移します。
◇OODAループ④Act(実行):ゴールに向けて計画を実行する
最後の「Act(実行)」のフェーズでは、「Decide」のフェーズで決定したプランを実行します。
先ほどの例でいえば、「商品のターゲットを20代の男性ではなく、30代の男性へと変更する」という決断を具体化するため、「広告のキャッチコピーや媒体を変更し、30代の男性にリターゲティングする」という行動をとるのが「Act」のフェーズです。
ここで注意すべき点が、OODAループは文字通り、意思決定のために4つのフェーズを「ループ」させる思考法だという点です。
実際にプランを実行してみても思うような結果にならないかもしれませんが、最初のOODAループで課題を解決できない場合、OODAループの結果からフィードバックを受けとり、再度「Observe」のフェーズに戻ってやり直しましょう。
◇OODAループを活用すればビジネス上の判断がスピードアップ
「Observe(観察)」「Orient(状況判断)」「Decide(意思決定)」「Act(実行)」の4つのプロセスを繰り返すOODAループは、客観的なデータに基づく仮説をベースにして、迅速で正確な意思決定が可能です。
ビジネスシーンに合わせ、OODAループとPDCAサイクルを使い分けることが大切です。


「台湾有事がいつ起こるのか」という予測よりも、日本が「備えなくてはならない」ことがある2023-03-28 奥山真司

2023-03-29 15:40:48 | 連絡
By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-03-28 更新:2023-03-28 
地政学・戦略学者の奥山真司
 
 

が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。台湾有事について解説した。
 〇台湾の馬英九前総統が中国を訪問
台湾の最大野党、国民党の馬英九前総統が、3月27日から中国を訪問している。台湾の総統経験者による中国訪問は、1949年の中台分断後初めて。
与党・民主進歩党(民進党)は中国の台湾政策を「支持」する動きだと非難している
飯田)馬英九氏は任期の最後にシンガポールで習近平氏にも会っています。もともと近いということですか?
奥山)国民党なので、いわゆる本省人と言うか、関係性が深い。
馬英九氏自身も、最終的には統一的なところを目指していた部分はあるのだと思います。
〇台湾有事に関するいくつかのシナリオ ~台湾本土へ何万人もの兵隊を送り込む着上陸侵攻は無理
奥山)我々が気になるのは、台湾有事の話です。
防衛関係者のみならず、いろいろな方から「本当に台湾有事はあるのですか?」と聞かれることが多くあります。
飯田)台湾有事は起こるのかと。
奥山)台湾有事に関しても、大きく3つ~4つのシナリオがあると言われています。
私が参加したウォーゲーミングのような「大規模侵攻はないだろう」とは言われています。
飯田)大規模侵攻はないだろうと。
奥山)中国の人民解放軍が着上陸侵攻の形で、台湾本土に何万人もの兵隊を送り込むことは、軍事的に無理だと思います。
第三次世界大戦につながってしまうような激しいものです。
〇北京寄りの人物を引き入れ、台湾のなかから改革して親中政権をつくる
奥山)それ以外の金門島など、台湾が領有している小さな島を獲るというようなシナリオも、可能性としてはあるとされています。
最も「ありそうだ」と言われているのは、プロパガンダなどをたくさん使い、馬英九氏のような人を引き入れ、台湾のなかから改革して親中政権、親北京政権をつくることです
 飯田)来年(2024年)の1月には台湾総統選が予定されています。
奥山)いかに北京に対して融和的な政権をつくるかという意識はもちろんあるでしょうし、実際に北京もそういう働きかけをしているところがあると思います。
〇台湾有事が起こるかどうかは誰にもわからない ~ここを大前提にするべき
奥山)私は台湾有事について、「起こるのですか、起こらないのですか?」と聞かれますが、正直に言うと、どうなるかは誰にもわからないと思います。ここは大前提にした方がいいでしょう。
飯田)起こるかどうかは誰にもわからない。
奥山)ただ、国防を行う上で、戦略を考える人間としては「実際に起こるのだ」という想定で準備しなければならない。
国の防衛を司る方であれば、誰でも考えなくてはいけないことだと思います。
〇冷戦時代に言われていた「フルダ・ギャップ」は起こらなかった ~台湾有事も起こらない可能性が
奥山)2点目として、台湾有事が起こるかどうかの参考になる例は、歴史のなかにあるのです。
1980年代、冷戦時代に「フルダ・ギャップ」と言われていた話です。
飯田)フルダ・ギャップ。
奥山)ヨーロッパの最前線が当時の東ドイツと西ドイツの間にあって、ソ連側の軍隊であるワルシャワ条約機構がドイツの大都市であるフランクフルトに向かい、山の合間を縫って抜けてくるのではないかと言われていました。
飯田)フランクフルトへ。
奥山)山の合間に「フルダ」という街があり、そのフルダ辺りを抜けてくるのではないかと懸念された。
東京に置き換えると、山梨の方から東京に向かって高尾の辺りを通ってくる感じです。
飯田)なるほど。
奥山)そういうところを戦車が大量に押し寄せてくるかも知れない。
それに備えなければならないので、その地域を「フルダ・ギャップ」と名付けたのですが、「台湾有事も同じではないか」という議論がいま出ているのです。
飯田)そうなのですね。
奥山)最も起こりそうな侵攻のシナリオがあり、それに対して準備してきたのですが、結局、フルダ・ギャップを通った侵攻は起こりませんでした。
〇「台湾有事がいつ起こるのか」という予測よりも「サプライズが起きたときの対応能力を上げる」ことが大事
奥山)冷戦も起こりませんでした。
それでよかったのです。ですので、みんなが「起こるかも知れない」と思っている台湾有事は、実際には起こらない可能性が高いと思います。
もしかすると別の地域、例えばフィリピンや北朝鮮、またはインドのアンダマン・ニコバル諸島などで起こるかも知れない。
飯田)インドと中国の間の。
奥山)そうですね。
いま我々に大事なのは、台湾有事がいつ起こるかと予測するよりも、「何かサプライズが起こったときにどう対応するか」ということです。
「予測より対応能力を上げる」ことが大事ではないかと常々思っています。
〇「いざ」というときに即興ができるかどうかが大事
奥山)実は戦略論の世界では、ビジネスの考え方がたくさん入ってきているのです。
飯田)ビジネスの考え方が。
奥山)ChatGPTのようなものも出てきて、すごい勢いで世界が変わっているではないですか。
そういうものに対して、いかに状況を学んで対応していくか。
飯田)新しいものに対して。
奥山)そういう考え方がビジネスにはあって、その考え方が戦略論に入ってきているという現状があるのだと思います。
飯田)ビジネスの世界の考え方が戦略論に。
奥山)国防も、どこかでいろいろなことが起こるかも知れないけれど、それに対してうまく対応できるかどうかが勝負です。
「いざ」ということが起きたときに、ジャズにおける「インプロ」、「即興」ができるかどうかが大事ではないでしょうか。
飯田)即興ができるかどうか。
奥山)日本は今回、コロナの案件がありましたが、諸外国に比べてうまくインプロができたのかなと思います。
〇柔軟な組織が台湾有事に関しても求められている
奥山)予測はもちろん大事ですが、それよりも、いざというときにこちらが動けるかどうかが大事で、そこを鍛えることが重要だと思います。
戦略の世界の議論を見ていてもそう思います。
飯田)プランAだけ用意していればいいわけではない。
奥山)それに固執するのではなく、何が起こっても大丈夫なように、その場ですぐ学ぶ。

ビジネス用語で「OODAループを回す」と言いますが、すぐに学べる組織の方が、いまの移り変わりの激しい世の中で求められているのではないでしょうか。
<
OODAループとは? PDCAとの使い分けと具体的な使用事例を解説2020-08-27Frontier Eyes Online編集部
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/b2051fc10065789114dbaca2ce1de792

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飯田)OODAループというのは、現場で起きたことをすぐに分析し、フィードバックして動きに変えること。
奥山)柔軟な組織、早く対応できる組織が、台湾有事に関しても求められているのだと思います。


なぜゼレンスキー大統領は停戦しないのか…ウクライナ侵攻を泥沼化させたロシア軍の「最悪の行動」2023/03/27 鶴岡 路人

2023-03-29 14:19:53 | 連絡
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鶴岡 路人(つるおか・みちひと)
慶應義塾大学総合政策学部准教授
1975年東京都生まれ。
専門は現代欧州政治、国際安全保障。慶應義塾大学法学部卒業後、米ジョージタウン大学を経て英ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得(PhD in War Studies)。
在ベルギー日本大使館専門調査員、防衛省防衛研究所主任研究官、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。著書に『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)など。

 
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ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて1年がたった。
なぜこの争いは長期化しているのか。
慶応義塾大学の鶴岡路人准教授は「当初、ゼレンスキー大統領は停戦を求めていたが、ロシア軍が占領地でウクライナ市民を虐殺していることがわかった。このためウクライナは自国からロシア軍を追い出すまで戦わざるを得なくなった」という――。
※本稿は、鶴岡路人『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書)の第一章『ウクライナ侵攻の衝撃』の一部を再編集したものです。
〇プーチンの思い通りにならなかったウクライナ侵攻
2022年2月24日にはじまるロシアによるウクライナへの全面侵攻は、世界に巨大な衝撃をもたらした。この戦争をいかに捉えたらよいのか。筆者自身、悩みながら情勢を追っていたら、あっという間に1年が経ってしまった。
『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書)では、これまでの展開を踏まえ、この戦争の本質に迫ろうとした。
1年間の中間報告である。
端的にいえば、この戦争は「プーチン(Vladimir Putin)の戦争」ないし「ロシアの戦争」としてはじまった。
しかし、当初のロシアの計画どおりには進まなかったために、戦争の性格が次第に変化した。
〇ロシアによる誤算の始まり
2月24日のロシアによるウクライナ侵略開始以降、軍事作戦に関しては明確な段階分けが存在する。
ロシアは当初、首都キーウを標的にし、ゼレンスキー政権の転覆を目指していた。数日で首都を陥落させられると考えていたようだ。
侵略開始からほぼ1カ月の3月25日になり、ロシア軍は、第1段階の目標が概ね達成されたとして、
第2段階では東部ドンバス地方での作戦に注力すると表明した
キーウ陥落の失敗を認めたわけではないが、実際には方針転換の言い訳だったのだろう。
その後、ウクライナ東部さらには南部での戦闘が激しさを増している。
そうしたなかで強く印象付けられるのは、ウクライナによる激しい抵抗である。
ロシアがウクライナの抵抗を過小評価していたことは明らかだ。
加えて、米国を含むNATO諸国も、ウクライナのここまでの抵抗を予測できていなかった。
以下では、こうしたウクライナ戦争の推移のなかでみえてきた大きな転換点として、ウクライナにとって停戦の意味が失われてきていることについて考えたい。 
〇降伏したところで命の保証はない
命をかけても守らなければならないものがある。ウクライナの抵抗については、これに尽きるのだろう。
つまり、ここで抵抗しなければ祖国が無くなってしまう。将来が無くなってしまう。
しかも、このことが、軍人のみならず一般市民にも広く共有されているようにみえることが、今回のウクライナの抵抗を支えている。
さらに重要なのは、抵抗には犠牲が伴うが、抵抗しないことにも犠牲が伴う現実である。
ロシアとの関係の長い歴史のなかで、このことをウクライナ人は当初から理解していたのではないか。
ロシア軍に対して降伏したところで命の保証はないし、人道回廊という甘い言葉のもとでおこなわれるのは、たとえ本当に避難できたとしても、それは強制退去であり、後にした故郷は破壊されるのである。
〇占領後に起きていた虐殺

首都キーウ近郊のブチャやボロディアンカにおける市民の虐殺は、ロシア軍による占領の代償の大きさを示していた。
ロシア軍による占領にいたる戦闘で犠牲になった人もいるが、占領開始後に虐殺された数の方が多いといわれる。
抵抗せずに降伏しても、命は守ることができなかった可能性が高い。
他方で、ブチャの隣町のイルピンは抵抗を続け、一部が占領されるにとどまり、結果として人口比の犠牲者数はブチャよりも大幅に少なくすんだようである。
地理的には隣接していても、運命は大きく分かれた。
ロシア軍による市民の大量殺戮を含む残虐行為は、占領下では繰り返されるのだろうし、占領が続く限り実情が外部に伝わる手段も限られる。
ブチャの状況が明らかになったのもロシア軍が撤退した後である。
こうした残虐行為に関しては、軍における規律の乱れや、現場の一部兵士による問題行動だとの見方もあるが、組織的におこなわれていたことを示す証言が増えている。
加えて、ブチャ以外にも似たような大量殺戮の事例が明らかになっており、
ロシア当局による組織的行為であると考えざるを得ない。
〇「ウクライナ人の存在自体を消そうとしている」
組織的だったか否かは、戦争犯罪の捜査、さらにはこれが集団殺戮(ジェノサイド)に該当するか否かを判断する際に重要になる。そのため、証拠集めには慎重を期す必要がある。
ジェノサイド条約は、人種や国籍、宗教などを理由に特定集団を組織的に破壊することを、ジェノサイドの構成要件にしている。
バイデン米大統領は、「ウクライナ人の存在自体を消そうとしている」として、ジェノサイドであると明言した。
国際法上ジェノサイドだと認定可能か否かにかかわらず、ウクライナ東部を含め、ロシアの支配下にある地域で、ブチャと似たようなことが起きていると考えなければならない。これから占領される場所でも同様であろう。
実際、東部の港湾都市であるマリウポリでは、すでに万単位で市民の犠牲者が出ていると伝えられている。
〇停戦で平和は訪れない
こうした現実が明らかになってしまった以上、ウクライナにとっての平和は、ロシア軍が国内から完全に撤退したときにしか実現しないことになる。
これは、今回の戦争における構図の大きな変化である。
そして、ロシアに占領されている場所がある限り平和があり得ないとすれば、停戦の意味が失われる。
停戦とは、その時点での占領地域の、少なくとも一時的な固定化であり、ブチャのようなことが起こり続けるということになりかねない。
これを受け入れる用意のあるウクライナ人は多くないだろう
結局のところ、停戦のみで平和はやって来ないのである。
従来は、ウクライナ政府も停戦協議を重視してきた。
侵略開始から数日ですでに停戦を呼びかけたのはゼレンスキー大統領である。しかし、ブチャの惨状が明らかになるなかで、停戦自体を目的視することができなくなった。
あくまでも、平和につながる限りにおいて停戦を追求するという姿勢への転換である。
〇戦闘が長期化することは必至
そして実際、3月末のイスタンブールでの停戦協議では実質的な前進が伝えられたものの、直後にブチャの惨状が明らかになり、交渉機運は急速に萎しぼむことになった。
その後も停戦協議はオンラインで断続的におこなわれたようだが、ほとんど表に出てこなくなった。 
ロシア側もその後は特に東部における支配地域拡大に重点を移すことになった。
それではウクライナは自らの力でロシア軍を追い出すことができるのか。
これが最大の問題である。
ゼレンスキー大統領は、2022年4月23日の会見で、ロシア軍が「入り込むところすべて、彼らが占領するものすべて、私たちはすべて取り戻す」と強調した。
停戦よりも、ロシア軍を追い出すことが先決なのである。
しかし、軍事的にウクライナが勝利する早期決着は現実には想定し得ない。
そうだとすれば、ウクライナには、抵抗を続け、少しでもロシア軍の占領地域を縮小していくほかなく、NATO諸国を中心とする国際社会は、武器の供与などを通じてそれを支えていくということになる。
停戦を唱えるのみでは平和は実現しないのである。


3/29(水)二十四節気の春分9日目の東京・大田区: おおた健康講座・ERINA.STUDIO FIT ぽかぽか竹ツボ体操  池上・中央・馬込:六地蔵尊巡り

2023-03-29 08:25:36 | 連絡
(。>﹏<。)日本のもろさ ウクライナ侵攻で見えた食料の危機的状況 2023年02月21日山下一仁
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/1226759d6cd51f7ff3a3ada0172bd4e3
(^。^)食は生きる力!今日も元気に!春分~旬な食材:にら、うど、鯛、アサリ、桜えび
https://lifemeal.jp/6813
 
(^。^) 天気痛や介護の予防 おおた健康講座・ERINA.STUDIO FIT ぽかぽか竹ツボ体操 池上・中央・馬込の六地蔵尊巡り のサイトVer22-01-08
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/02d5e81b061c4e41ed4f16accb9f2e22

◇ERINA.STUDIO FIT 大田区池上3-40-1エクレール1Fアクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.57332068,139.70167020,16






1養源寺(柔心地蔵尊)大田区池上1-31-1アクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.57606776,139.70805288,16

2長勝寺(安穏地蔵)大田区中央6-6-5アクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.57822039,139.71147473,16

3佐伯山(子育て地蔵さっちゃん)大田区中央5-18-3アクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.58143120,139.71373829,16

4五つ又(交通安全地蔵)大田区中央5-1-5のアクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.58225333,139.71407156,16

5臼田坂上(金剛地蔵尊)大田区南馬込3-31-6のアクセスのサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.58522805,139.71617126,16

6長遠寺(六地蔵)大田区南馬込5-2-10のアクセスサイト
https://www.mapion.co.jp/m2/35.59111889,139.70966326,16







3/29(水)二十四節気の春分9日目の東京・大田区:今日の花粉飛散:少ない

2023-03-29 08:25:36 | 連絡
◇花粉飛散情報のサイト(花粉飛散情報は、主にスギとヒノキを対象)
https://tenki.jp/pollen/3/16/4410/13111/
😕 東京・大田区:今日の花粉飛散:少ない
◇花粉症対策:生活習慣改善のサイト
https://medicalnote.jp/contents/210304-001-UI?utm_campaign=%E8%8A%B1%E7%B2%89%E7%97%87_article1&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo
◇花粉症対策:漢方のサイト
「3月15日水曜日韋晴明先生③」
https://omny.fm/shows/cozy-up/e3c235a5-050b-4e69-b73b-afc00053265c?in_playlist=doctor

花粉症にはどの漢方薬が効くのか2022-03-31「セイメイ内科」院長の韋晴明
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/15bfdeee6fcfb597ac3f03a325f4ef6b