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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *
タイトルはラテン語で、
「 トイレよ、美しくあれ。 」
―― でした。
読み方は、
ラサナ プルクラ エスト―
―― と、読むそうです。
ラサナというのは、古代ローマ時代の腰かけ型ボットン式トイレの事なのでした。
水洗トイレもあったらしく、
公衆用はクロアキナ ( Cloacina ) 、個人住宅用はラトリナ ( Latrina ) と呼ばれていたようです。
画面には、( 舞台がフランスという事もあって ) 印象派処理が施されています。
実際の原稿ではかなり露骨に描かれていて、
作者が見た事がある、日本の某駅のトイレをモデルにしているのでした。
& 作者がアヴィニヨンで泊った ●● 庁ホテルさんとこは、
トイレが壊れている部屋を平気で客に提供していた。
―― という事に対する恨みも籠っているのでした。
今みたいなトイレットペーパーが無い頃、
古代ローマ時代では、棒に付けたスポンジでぬぐっていたようです。
ラブレーさんの 「 ガルガンチュワ物語 」 の第13章にも、
幼いガルガンチュワ君が、グラングージェパパリンに自慢する形で、
いろいろな拭き方が書かれてあります。
本物語では、○○使い捨ての○○布で○○拭いて○○いる○○ようで、
それが○○オテルの○○女将さんの○○言う所、
○○忙し過ぎて○○トイレ○○掃除まで○○手が○○回らなくて、
こまめに○○捨てに○○行けない○○ために○○溜まり○○まくって、
○○汚○○物○○入れから○○溢れて○○そこら中に○○転がり、
便○○座○○にも○○カスや○○滴りが○○くっ付いて○○いて、
腰掛け○○られた○○もん○○じゃない○○といった○○様子なのでした。
男子の○○方は○○マー坊の○○格好○○以外にも、
立って○○的を○○はずす○○という○○事も○○している○○らしく、
それで○○蓋も○○閉めては○○いない、
& ○○薬草で○○消臭○○対策も○○して○○いない○○ようで、
悪○○臭が○○満ち満ちる○○ままな○○ようです。
と、香り立つ内容を少しでも鎮めようと、
まあ、トリストラム・シャンディさん調アスタリスク伏せ字でもいいのですが、
今回は宮武外骨さん( 1867-1955 ) の滑稽新聞調にしてみました。
いかがでしょうか?
By the way, 以前、ヴェルサイユ宮殿の見取り図にトイレが無いと書いたのでしたが、
トイレ自体は実際はあったらしく、詳しい事は、
「 ヴェルサイユ宮殿に暮らす 優雅で悲惨な宮廷生活 」 / ウィリアム・リッチー・ニュートンさん著
/ 北浦春香さん訳 / 白水社刊
という本にも書いてあります。
その他の本も調べた所によりますと、
フランス革命で民衆が宮殿に侵入した時に破壊されたから、
「 ヴェルサイユ宮殿にはトイレが無かった。 」 という俗説が生まれたらしいのでした。
それらは水洗式で、「 英国式椅子の部屋 」 と呼ばれていたらしく、
ちなみに、近代水洗式トイレの発明者は、サー・ジョン・ハリントンさん ( 1561-1621 )
という人なのだそうで、故国に敬意を表してそう呼ばれていたとの事。
オスカル様やアントワネット様のそんな姿なんて、
想像したくもないわー。
そんなページあったら他のページと釣り合い取れないし、
破って捨てちゃう。
シャンディ殿も5巻で言っておるが、
作品の調子が始終で合っている事は大切な事じゃ。
ベルばらは 「真実よりも美しさを良し 」 とするもんじゃからの。
だとするとじゃあこっちの話では、
作者はそうする気が無いんじゃね?!
どう工夫したっても汚ないもんの話は汚ないよ。
ラテン語なんて…、わたしゃ阿部ちゃん主演の映画のタイトルしか分からんわっ!
続きはまた出来次第。
クレールさんの不幸をハリソンさんが救済&
彼女の不幸に付け込んだ悪人に対して奇抜な方法で復讐する話はまだまだ先の事になりそう。