漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

C'est un secret.

2011年10月03日 22時04分51秒 | 第20話/麗しのクレール

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、マー坊をほめながらも怪訝な様子です。
でもマー坊、食事時なのに、
「 実はトイレ掃除をする代わりに食事代タダにしてもらえたんです。 」
なんて言えないですよね。

 第21話は、クレールさんがマー坊からハリソンさんの話を聞いて興味を持ち、
ある方法を使ってハリソンさんの気を引こうとする話なのですが、
マー坊の壮絶厠掃除現場も描く事になると思います。

 そこで、あまりリアルになり過ぎないようにと、
画材店へとモザイク処理風のスクリーントーンを買いに行きましたが、
ドットが大きくて粗すぎるので買うのやめました。
となると、隠さずに作者の画力の許す限りの真実を描かなくてはならなくなるんですけど、
閲覧者の方々…耐えられますか~?!

 まあ、作者の絵柄、昔、某求人チラシ用に描いたイラストが、
「 品が良すぎるから。 」
という理由でボツになった事があるくらいなので、
そーゆートコが救いになったらいいんですけど。


 第21話 「 薬包紙 」 は、また出来次第のアップとなって行くと思います。
 



決死隊志願

2011年10月02日 12時04分14秒 | 第20話/麗しのクレール

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 今話、タイトルが 「 麗しのクレール 」 なのに、
何故終いにはマー坊がトイレ掃除するなんて話をしてるんだろう、
脱線しまくりでは?
―― とお思いの方がほとんどでしょう。

 But , 第21話の冒頭は、マー坊が薬屋へ掃除に必要な物を買いに行き、
( といっても、まめピカとか、店オリジナル商品のお手頃価格の拭きシートとかでは無い事は確か。 )
看板娘クレールさんとハリソンさんのとある失敗話をしている所から始まるので、
クレールさんとハリソンさんとの架け橋となるきっかけとなっている点において、
決して脱線では無いと思われます。

ちなみにハリソンさんの失敗話、
「 トリストラム・シャンディ 」 第7巻にある、
「 無花果と卵の話 」 と関係があります。
前にも予告しましたが、ここで描けるタイミングとなりました。

 オテルのおかみさん、
接客業にはあるまじき言い訳がましい態度と思われるでしょうが、
本当にスタッフ不足で、
自らも 「 よっこらしょ 」
と、洗濯物運びをしているくらいなのでした。

 このオテル、各部屋にトイレは無くて、
ポットも置いてはいないようです。
ニホイが立ち込める事無く
邪気も溜まらず清潔そうなのですが ―― 。

 But, トイレが客室から分離した所にあっても、
トイレ自体が汚れていると、
お客様方は仕方が無く使い、
汚穢を避けるためにさらに汚してしまう ( 駅のトイレみたいに ) 。
もしくはトイレに行きたくなくて、部屋の暖炉をトイレ代わりにしてしまう。
( 当時の人は、 「 猫&火鉢 」 みたいな感じで本当にそうしていたらしい。 )

 … そういう悪循環が続いていました。
そうして、それから2世紀以上後になって、
18世紀の欧州旅行について書かれた本の中にある、
プロヴァンス地方の宿の悪評の一例となってしまうのでした。

 マー坊、そこまでやるかって感じですけど…。

 隊員は一人だけですが、尿素 931 との戦いもありますし、
その他にも体にイクナイ放射性物質がガンガン窯の奥底から放出されているし、
制御棒なんて当然無いし、汚水も大量に出るし、
単位は、今では専門用語からすっかり日常用語と変貌してしまったベクレルやシーベルトじゃなくて、
ppmなんでしょうが、撤収の目安のための測定機も無いしで、
まさに決死の覚悟と言っていいでしょう。

 以前、どこかにも書きましたが、
当時はトイレ掃除で本当に死亡者が出たとの記録があるのでした。

 By the way , 今度の冬は、節電&家電 ・ 暖房製品の性能UP&職種によっては土日出勤で対応なんでしょうか?
もう東電さん管轄区域だけじゃなくて、
日本全国どこ行っても逃れられそうに無いんで心配。


 今日の続きは明日。第20話完結編となります。