あの~。
何かウォルポールさんについてのゴシップ系文章を書くと視聴率が上がるようなんですけどォ…。
もしかして、
主人公のハリソンさんを差し置いて、
このお人悪紳士を気に入っていらっしゃるの方がチラホラといらっしゃるのでは?
…と、ちょっと
意外な状況になってしまったのですが ― 。
実を言うと、ウォルポールさんは最初、第8話だけの登場の予定だったのです。
ところが作者もこの人を描いている内に、あまりにイヤミ度抜群な外観と、
ちょっぴり可愛そうな心の生い立ち ― そんな光と影のコントラストに、
我ながら「よく、こんなヤツが描けたもんだ!」と感心してしまい、
本物語のレギュラーへと昇格させてしまったのでした。
ウォルポールさん、お次の第9話の間は一旦引っ込んでいてもらって、
その間に、「エミール」&「♪ むーすーんでひーらーいーて ♪」の作者、
ジャン・ジャック・ルソーさん(1712-1778)にでも、裏で悪い事を企んでいてもらいましょうかね ― 。
第10話には再び出ていただいて、第11話ではたった1コマだけ、それも隅っこに出て来るだけなのですが、
今年の最後のアップとなる第12話では、
主人公のハリソンさんは全く出て来ないというのに、
この人は出ずっぱりで、今の所本物語で一番好感度が高いと思われる、
デュポン先生を相手に、
あれやこれやと話しまくりという異例の内容になる予定なのでした。
ヘラクラネウムというのは、イタリアのナポリにあるヴェスヴィオ火山が西暦79年に大噴火した時に、
有名なポンペイと一緒に火山灰に埋もれてしまった都市の名前です。
18世紀にこの2都市の発掘が開始されました。
ウォルポールさんは古代の遺跡にも興味を持っていたようです。
何でも、ローマのコロッセオの事も「買えるんなら買うんだけど。」
― なーんて、スゴイ事を言っていたそうですしね!
それから、ウォルポールさんがハリソンさんに「時代の流れには敏感で…」
と言っていますが、ハリソンさんが水彩画を嗜んでいる事を指しています。
英国では1750年頃から水彩画が栄え始めたのだそうです。
ハリソン的には全然良くないんではないのかの~?
卑しくも この話の主役じゃぞ~。
悔しくはないのか?!
確かにそうですわね。
ちょっと情けないかも ― 。
これからトリストラム・シャンディさんとの対決もありそうだというし、
このまま主役としての影が薄まりっぱなしで、
対決なんてできるのかしら?
ハ~イ、エヴリバーディ、気が付いてるかぁ~い!?
でも、ゴスヲタオヤジのヤツ、カッコイイ紳士といっても、
実はハリソンより背が低いんだぜ!
もしかしたら…170センチより
下っぽいけど…ハリソンさんがのっぽ過ぎるからいけないのっ!!
ハリソンさんは、一応「6尺近い大男」って所なのかしら?
ちゃんとすればこの人だって、
これからいくらでもカッコ良くなれるんじゃないの?!
明日はペロタン作曲「地上のすべての国々は」についての「古楽&エッセイ」。
第9話は7月からの開始予定で、
マリアンヌさんに撃沈されたマー坊と、
ウォルポール氏との出会いに打ち疲れたハリソンさんとが、帰宅してからの対話となります。
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「セレンディピティ物語 幸せを招(よ)ぶ三人の王子」
/エリザベス・ジャスミン・ホッジス著/よしだみどり訳・画 /藤原書店
ウォルポールさんが子供の頃に読んだ童話ってこれでーす。
この本は再話された物だけど、あなたの住んでる町の図書館にもあるかもよ!
「セレンディピティ」って言葉は、最近、科学や芸術の世界でとか以外に、
一般でもちょっとお洒落な言葉として使われるようになって来ているんですって。