漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士と若者(8/16) すでにギャグ漫画の様相?

2007年04月30日 18時13分53秒 | 第1話/紳士と若者
 
 作者は一応「ヒストリカル・ロマン」「サイコロジカル大河ドラマ」のつもりなんですけど・・・。
 ←初めて使ってしまいました。
これ、便利かも!

 L.スターンの作品に対して「ギャグ満載」とか「大冗談ロマン」とかいう評を読んだ事があります。
それはともかくとしても、こちらは現時点ですでにギャグ漫画のノリになってしまっています。

 ・・・まぁいいや、こうなったらお気取りしててもしょうがない。
ヒストリカル・サイコロジカル・ギャグロマンを目指すかな。
でも・・・本当の所、真面目に描いている話もちゃんとあるんですよ。
明るい笑顔の裏で気の毒な人生を送っている人も出て来るし。

 L.スターンの小説で主人公の頭のすえ方がヘンだという場面があります。(トリシャン1-3)
英文でunaccountable obliquity(奇妙な傾斜)とあるんですけど、
具体的にどういう事なんでしょう?

 子供にありがちな脊柱側湾症から、連動して首まで曲がってしまったんでしょうかね?
だったら作者も実はそれなので意味が分かるんですが。
大人になってからも肩こりがひどくて、首を動かすとバキバキィ!と凄い音がして、
周りの人が<首の骨が折れたかぁーっ!>―って目を点にして作者を見ますが。
それとも何でか分からないけど、何かの拍子に首を傾げる癖でもあるのか?
チック性の物なのか?
・・・まさか霊が付いているんぢゃないよね。(昔の北野武さんかいな?)

 この漫画の主人公も首が曲がってんですかね?
当時は証明写真なんて無いから、写って驚愕!首が曲がってるゥ~!
写真を斜めに断裁して補正せよ!―なんて事は無いでしょうがね。
 
 ところで証明写真といったら就職の面接と来るじゃあないですか!
マーシィ君は主人公に採用してもらえるんですかね?

 常識的に考えると、少なくとも現代の就職試験でこんな入室の仕方をしたら、
いくら売り手優位の市場でも当然採用なんてされないですが・・・。

<次回の更新は5月3・4・5・6日の予定です。>

 
 



 


 

紳士と若者(7/16) 別に食おうとしている訳ではないので・・・

2007年04月29日 23時41分58秒 | 第1話/紳士と若者

 昨日はどうも文章だけの画面になっていた時間帯があったようで、
その時に見て下さった方々、失礼いたしました。

 原因はHTMLの設定が上手くいっていなかったのと、一行あたりの文字数が多くなってしまい、
漫画の位置もずれて画面からはみ出てしまったためだと思われます。
修正して確認しておきました。m(v_v;)m

 実は「漫ブロ」は初めてで、始める前にブログ村とかを覗いて、
どんな風に形式等を模倣すればいいのかを研究はしましたが、
まだまだ勉強不足です。

 本当の事を言うと、コマーシャルアートの勉強と仕事は経験していますが、
漫画を描く事自体も初めてなんですわな。
まだ描き始めの方なので線が硬いし、キャラも定まっていないですが、
最新話(第17話)では、かなり作者の登場人物に対する理解も深まって、
カワイイ感じになって来ていますよ。

 今ページでは主人公より先に、副主人公のフルネームの方が分かってしまいます。
まぁでも、主人公の名前だってタイトルと何らかの関係があるってのは想像できますよね。
主人公のフルネームは主人公自身が先の話で言うセリフのように、

「英語圏ではそこらじゅうに転がっている実に平々凡々たる名前」

です。

 この話の登場人物の名は、適当に欧米の芸能人から思いつきで採用したのもありますが、
意味を込めて付けた人物もいますので、何人か登場人物が増えたら、
まとめて由来を書く事があるかもしれません。

紳士と若者(6/16) 質問しているのは俺の方だろうがつっ!

2007年04月28日 17時51分28秒 | 第1話/紳士と若者
 
1週間中にご覧になって下さった方々、新規でご覧になって下さった方々、2回以上ご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。
 
 初回にも書きましたが、本漫画の作者は(別にベースになっている小説の作者のマネをしてるんじゃなくて本当に)病気持ちで、
最近お天気の具合が安定しないせいもあってか、せっかくのGW初日だというのに体調良くないです。
体中がちくちく痛むし、連動して頭の中もどんよりィ~。

 今日は病院も連休に入ってしまうので、薬をもらいに行ってきたのです。
健康な人が名前を聞いたら怪訝(けげん)な顔をしてしまうだろうという結構キツイ薬を飲んで進行を止めているのですが、
薬が効かなくなってきたのでは?―と、実はちょっと心配になってきています。

 明日は若いお兄さんの名前と主人公を訪ねた目的が分かります。
仮に作者からこっそり教えてもらってすでに知っている人がいたとしても言わないでおいて下さいね。


紳士と若者(5/16) 城内に攻め込まれてしまいました

2007年04月22日 17時06分14秒 | 第1話/紳士と若者
  
 このページからまたしばらく日本語に戻ります。

 この先も時々フランス語や英語、イタリア語やラテン語が出てきますが、もし間違っていたら、
とりあえずはあなた様の頭の中で「しよーがねぇな~こいつゥ、本当はこう言いたいんだよなぁ(^~^;)。」
―と訂正してお読みになっていて下さい。
 
 宜しく御願ひ奉りまする。

 日本語では書体によって、何語で話しているかが分けてあります。
登場人物がフランス語で話している時はゴシック体です。
(ちなみに今ページはゴシック体。)
英語を話している時は正楷書体にしてあります。
慣れれば簡単に見分けが付けられるようになると思います。

 昨日の文で、自分でも書いた後に気になって調べた事がありました。
「から騒ぎ」でキアヌ・リーブスさんが演じていたのは、クローディオではなく、ドン・ジョンという役でした。
きっと「マトリックス」で演じた救世主のイメージから、まさか悪人役をやっちゃあいなかっただろうと勘違いしてしまったのだと思います。

 来週からGWですが、もしお時間の余裕があれば、最寄りの図書館ででも、
筑摩書房の第33巻をお借りになってお読み下さい。
この話のベースとなった小説が収録されていますので。

 そして本物語では件の書物にある衝撃ラストのその先も描かれる事になりますので、
さらに余裕がありましたら、どうなるのかを予測してみて下さい。

<次回の更新は4月28・29・30日の予定です。>
 
 
 

紳士と若者(4/16) 「マトリックス」みたいだったという事でご了解下さい

2007年04月21日 23時36分49秒 | 第1話/紳士と若者
 
 1週間中にご覧になって下さった方々。そして今日新たにご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。

 「マトリックス」というのはキアヌ・リーブスさん主演の大ヒット映画の事です。
あの方はまだ初々しい頃に、映画「危険な関係(原作はラクロ 1741~1803)」のダンスニーの役も演じてましたよね。

 「危険な関係」といえば、18世紀の李氏朝鮮を舞台に翻案された、ペ・ヨンジュンさん主演の映画「スキャンダル」も実は見に行ってしまいました。
映画館は本当におばさん達とおばあさん達ばかりで、(ヨン様のために)お洒落した彼女らは(ヨン様のために)ど真ん中の列に固まって陣取っていました。
作者はその事を噂には聞いていて、(年齢については彼女達と大して差はないのですが、ヨンジュンさんのファンという訳ではないので)
悲壮な覚悟をしつつ(?)当日映画館へと向かいました。・・・そして隅っこの席に控えめに座り鑑賞しました。

 あと、あまり記憶が定かではないのですが、リーブスさんは「空騒ぎ(原作はシェイクスピア 1564~1616)」
のクローディオの役も演じていたような・・・?

 「マトリックス」には英和辞典でご存知のように、何種類もの意味がありますが、
映画 THE MATRIX(原題です)の事以外の意味を選択してしまうと、今回のページと何の関係があるんだか全く訳が分かんなくなってしまうでしょう。
(もっともそれ以前に、この漫画の内容自体が意味不明なら話は別なのですが・・・。)





 

紳士と若者(3/16) そりゃあないでしょう・・・!

2007年04月15日 10時53分29秒 | 第1話/紳士と若者

 1ページ目の1コマ目と2コマ目の主人公の髪型が違いますが、なぜだか分かりましたか?

 17~18世紀の紳士は人前で、カツラをかぶっていました。
(フサフサなのを見せ付けたい人とか、熱い・痒い・キツいのでウザいという人、何故か・・・?の人、
無頓着な人、意地張ってワザと―かぶらんという人も中にはいたのでしょうが・・・。)

 紳士の方々がカツラをかぶったナイセストな理由については、
鈴木豊さんの著書「ヘンな世界史」(ワニ文庫)に書かれています。

 主人公は人前では銀毛のカツラをかぶっていますが、
一人でいる時や親しい間柄の人達の中では、カツラをかぶらずに地頭オンリーでいるという事が、物語中で結構あります。

 表向きは常識や習慣や規則や時間におとなしく従っていますが、
実はそういうのが辛くてストレスが溜まりまくっています。

 反動から一人でいる事も多く、そういう時はかなり自由気ままで、
特に心の中身については崇高・典雅から残酷・ハレンチ・ヘンタイに至るまで何でもアリだと思っています。
ただし、いずれにせよ小心者なので実行には移せません。

 面と向かい、他者を自分の内面世界に引き込むにもためらいがあります。

 ・・・そして、そういったストレスが自己MAXに達した時、主人公はある事件を引き起こしてしまいます―。

<次回の更新は4月21・22日の予定です。>

紳士と若者(2/16)  何の御用ですか?

2007年04月14日 18時51分18秒 | 第1話/紳士と若者

 1週間中にご覧になって下さった方々。どうもありがとうございます。
何か今回以降、見た目がBL(意味が分からない方いらっしゃいますか?ネットで検索して下さい。)
っぽい展開の妄想を誘発しないかとちょっと心配なのですが…。

 イヴ・K・セジウィックさんの「男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望」(翻訳があります)という著書を読んでいて、
自分自身そんな読み方もできるかも―と思ってしまったものですから。
あわわ…すいません、すいません…!

 先月に映画「マリー・アントワネット」と「パフューム」を見に行きましたが、ネットのレビューでは、
どっちも「何でフランスが舞台なのに英語喋ってんだ?」「フランス語で見たい。」等の意見が結構あったような…。

 …今回は、―という訳でもないのですが、(先月以前に2ページ目もすでに完成していたもので)全部セリフがフランス語になっております。
でもこれ、もろ「NHKフランス語会話」の4月のテキストの冒頭にでも載っていそうな感じですが…。