漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

夾竹桃(7/27) 猫様の御名はカンディドゥス =^・。・^= <Mya

2009年03月29日 13時17分48秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 カンディドゥスという名は、ラテン語からの名前です、
意味はハリソンさんが言っている通りで、ホントに 「 まんまの名前 」 なのでした。
日本ではヒカル君といった所でしょうか。

 しかし、猫っていうのは、たとえノラに生まれても、
シンプソンさんちみたいないい家に引き取られれば一生安泰です。
現代なら上手く行けばブログのアイドル猫にもなって引っ張りダコといった所なんでしょう。

 反対にいい家に生まれても、きょうだいゲンカ等で家を出てノラになってしまい、
非業の最期を遂げる猫も有り
なのだという事を作者は自ら猫を飼い、
猫達の世界を深く観察するようになって知ったのでした。

 猫ってだけで、お気楽なのかと思っていたけど、
全然そうじゃないんですな。


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 作者さんって、 「 でも、この人本当は心が優しいんだよ。 」
って、表現したい時には、
動物を一緒に登場させるみたいね。

ホリーの兄貴が表紙になってる、第8話10話でもその手を使っていた。

 何かでも、ウォルポールさんの猫っちらと来たら、
そのうち2匹は日本のそこらにでもいそうなドラ猫だし、
英国土着系のブリショーの原種みたいな猫もいたけど、
甥っ子が3代目オーフォード伯爵で、
自分も大蔵省出身の二世議員やってるくらいの金持ちなんだから、
もっといい猫飼えるんじゃないの?

 でも犬は、いい種類っぽかったよ。
アイリッシュ・セッターみたいな感じだったじゃん。

 別にいい家で雑種の犬猫を飼っててもいいじゃないの。
日本の皇太子御一家だってそういう犬を飼ってるんだし。
この前一匹死んじゃったみたいだけど。

ここんトコこの話、薀蓄系話がとんと少なくなって、
犬猫だの女性プロジェクトメンバーの身の上話だのといった、
女子向けの話題に傾いているのを不満に思っている男子閲覧者もいると思うぜ。
あと、タイトルの後ろに付く =^・。・^= <Mya
も評判悪いんでね?

 えー? 別にカワイイからいいんじゃなーい?

 この話が 「 トリストラム・シャンディ 」 がらみの話を標榜しているにしては、
女子を指揮を執る将官として制作陣の要 ( かなめ ) に迎えて、
女子向けの話題に傾かせるのは異例
なのじゃろうな。
何せ 「 トリストラム・シャンディ 」 というのは、
「 男の牙城 」 だった のじゃからの。

そう、
「 知性と教養に自信のある、高学歴男しか読んじゃいけません。 」
 
つーイメージが 「 トリストラム・シャンディ 」 にはあるのだった!!

 放っときなさいよ。
そんなムカつく事を臭わす人達が本当にいるんなら!!

 私も読んでみたけど、シャンディさん自体は面白い人だし、キライじゃないよ。
グループ交際のメンバーで相談役とか、ジョージさんとハリソンさんみたいな感じで、
親戚のおじさんくらいだったらいいと思う。

お前、ホントにゲイとか、オネエマンとか、オトメンとか、女傾男 ( ジョケオ )
とかが好きだよな~。

 お前じゃないっ!!
スエナ姫と呼べと言ってるでしょーがっ!!

 

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 次回の更新は、「 テ●●ン2号パト●●ット迎撃で日本中が騒然! 」
― と、なっていなければ、4月4・5日の予定。
ホント、大丈夫なのかな ― ?

夾竹桃(6/27) 我輩の名前はまだニャイ =^・。・^= <Mya

2009年03月28日 13時40分00秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 この猫、せいぜい生後2ヶ月もいっていないんで、
手の上に乗るんでしょうけど、
2年後にはどーんとデカく ( 最軽5kg ) なって、
両手で抱えるのも一苦労ってな具合になるんでしょーよ。

 夏目漱石さんの 「 我輩は猫である 」 の猫さんは、
水死する最後の瞬間まで、飼い主の苦沙弥先生から名前を付けてもらえませんでした。
ハリソンさんは、何て名前を付けるんでしょうか?
人だろーがコンパニマルだろーが、
名前で運命が決まるのなら、慎重にせねばいけませんぞ!

 ― と、いうのも、今話の作画&演出している女性、
実は作者の親戚筋の者 ( 作者の親戚には絵の描ける人が多い。 ) なのですが、
中性的な名前が仇となり、
さらには彼女の母親がセシルカット ( 映画 「 悲しみよこんにちは 」 のヒロインがしていた、ボーイッシュな髪型 。)
にさせていた事もあって、
幼稚園の時には、イジメ小僧集団に、 「 やーい、 お前は男か? 」 と泣かされてばかりの上に、
女の子からも仲間はずれで、「 人と一緒にいて楽しかった 」 という記憶がないそうです。

 小学生に上がる時には、法的・医学的性別とは違うランドセルの色を渡されてしまいました。
現在では、黒と赤以外にも、好きな色を選んで良い所もあり、
性別による色の規定は絶対的ではないようですが、
当時は、黒=男子、赤=女子とキッカリ決められていて、
それ以外の選択があるとは考えられていませんでした。
( ジェンダー研究者の方々がお怒りになりそ~な証言!! )
後日、近所の高学年のお兄さんが、赤いランドセルに取り替えて来てくれたのだそうです。

 大人になっても、国民健康保険の性別が間違えて端末にインプットされていたり、
( 役所がこんなズサンでいいのか?! )
周囲にお堅い印象を与えて敬遠されたりでタイヘンだったとの事です。
そーゆう訳なので、彼女、裁判所に理由を話して改名してもいいものかと
問うた事があるそうなのですが、
あっさり、
「 いいですよ。 」 
― と、返事が来たそうです。

 ― そんな訳で、彼女、自分で自分に名前を付ける権利を得られたのですが、
今の所はその権利を行使していません。
果たして今後どーするんでしょうか?


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  作画&演出の人、親がせっかく付けた名なのに、
やめといた方がいいんじゃないの?
何か願いも込めて付けた筈よ。
それにきょうだいや親戚からも何か言われずには済まないわよ。
芸能人の改名じゃないんだし。

貯金通帳とか、免許とか、いろいろ手続きがめんどそだに。

 名前占いの画数も変わっちゃうよ…。

 そういえば、某有名占い師から芸名の改名を勧められて、
実際に変えた者が何名かおったが、その後パッとしているとは
言えない
のう。

本田美奈子が死んだのも、
改名して、最後に 「 . 」 なんて付けちゃったからじゃないのか?
その瞬間から人生もイッキにピリオドに向かって … なんて、こえーよっ!!

 ところで、漱石さんの 「 我輩は猫である 」 の中で、
猫さんの彼女三毛子さんの飼い主が、
あの 「 篤姫様ゆかりの人物 」 みたいな事が書いてあるわよ。

それ、前にマーシィ・トロイとデサン氏との関係の話でも
書いてありましたよ。ママン。
「 天璋院様の御祐筆の妹の姑の甥の娘 」 みたいな関係なんだとさ。

 飼い主殿の父親の従兄弟の妻の姉が、
江戸幕府第13代将軍徳川家定公御台所である天璋院篤子殿に使えて、
幕末の大奥にいたという事なのじゃな。

 えーん、またおじいちゃんが
こんがらかった話してるよ~!!
どっちみち篤姫との直接的な関係はないよね。
遠い親戚の人が大奥勤めだっただけだよね。

 ウサちんのように言った方が早く伝わるよ。

 三毛子さん、見栄張って、箔を付けたかったって事ね。
篤姫のお側仕えならば、どうせなら御年寄の滝山様だったらもっと良かったのにね。

 「 御祐筆 」 といったら、菅野チャンが篤姫演ってた 「 大奥 」 で、
岸田今日子さんが演ってた役の人じゃないの?

「 村瀬 」 とかいう源氏名だったよ。

 あんた、よく覚えているよね。
そういえば、いたっけねそんな人。
きっとその人の事だわ !!

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 ♪ よ~く考えよ~、名前は大事だよ~ ♪
明日は、猫ちゃんの命名。

夾竹桃(5/27) 子猫で女性に好感度UP =^・。・^= <Mya

2009年03月22日 16時14分59秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 作者の家の猫、セリマ・ゴルデロックス(仮名) お嬢様は、
この物語の原作群の中の一つである、
ジャン・ジャック・ルソーさんの 「 ヌーヴェル・エロイーズ 」 全4巻を、
「 猫川柳 」 登場猫のように、爪とぎ用に使って表紙をオンボロにしてしまい、
作者をまっつ青にさせてしまいました。

 Good God ( おいよーっ ) !!
「 ベルばらファン御一同様方垂涎 ( すいぜん ) の書 」 ですぞっ!!
脳内断頭台へと送られてしまうような大罪ですぞっ!!

 ところで、その 「 ヌーヴェル・エロイーズ 」 の中の話です。
主人公のサン・プルーさんは、教え子で恋人のジュリさんを、
格差婚がかなわずに泣く泣く諦めます。
ジュリさんは身分が釣り合う、スイス在住ロシア貴族で、
未婚後期高齢独身者のオッサンと結婚したのでした。

 サン・プルーさんは、ダンナ公認の子供付き家庭教師として、
ジュリさんの家に雇われ、再会がかなった後に第4部の終わりの方で、
ジュリさんと一緒に近所の湖へと舟遊びに出かけます。

 サン・プルーさんは船上で、いっそジュリさんを道連れに、
湖中へと飛び込んで心中してしまおうかと妄想し、
我に帰るとジュリさんから離れて、シクシクと泣いているのでした…。

 ハリソンさん、夾竹桃の君との出会いは、別段普通で平凡過ぎなのですが、
それが何故にして殺意までこみ上げるような所まで行ってしまったのでしょうか?

 …実はここにも、この物語の 「 裏主人公 」 トリストラム・シャンディ様が関係しているのでした。


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  「 セリマちゃん 」っていうのは、
ウォルポールさんの死んだ猫を歌ったグレイさんの詩にある
猫の仮名から取ったんだね。

ハリソン、こヤツ、なかなかに卑怯なヤツめ…。
「 あっ、カワイイ~とか、
女との会話を引き出し易いモンだからってよ!!

 パンダッチも同じ手を使うようになれれば、
腹も立たなくなるって。
「 1時の方角に 」 っていう表現、ハリウッド映画で時々お目にかかるわ。
確か 「 デンジャラス・ビューティ 」 にもあったんじゃないかしらね?

まっ、でもさすがにパジャマとあのシマシマ帽では来なかったぜ。
着替えてる間に二人の美女がいなくならなくって良かったな!

 昔TVの人気バラエティー番組、「わてら陽気なオバタリアン」 では、
朝のゴミ出しにパジャマのままで出て来るオバサンがいたけどね~。

 ハリソンさんが抱えてる猫ちゃんの名前は何ていうんだろ?



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 ついでに他の猫、リック(同仮名)君は、同じく原作群の中の一つである
ローレンス・スターン聖下作 ペンギンクラシックス版 「 センティメンタル・ジャーニィ 」 を、
スラウケンベルグ猫トイレにぶち込んで、自らの***まみれにしてくれました。

〈 次回の更新は3月28・29日の予定 〉





夾竹桃(4/27) ボクをかまいなさい!!

2009年03月21日 10時17分34秒 | 第13話/夾竹桃

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、金髪後姿美女にボヤ~ンとしていたので、
一緒に寝ていた子猫も目を覚まして、寝巻きに爪引っ掛けて、
人間山 ( from 『 ガリヴァー旅行記 』 ) 」 登りして来た事に気が付いていないんでしょうか?

 ところで、この話と来たら不思議な事に、
作者自身が 「 ここで視聴率がグッと下がるだろうな。 」
― と予想した時に限って下がらないで ( 第8話 /「 標的 」 ) 、
逆に見てくれる人が増えていたり、
「 この話全体的に視聴率が低いだろうな。 」 と思う話に限って、
振り返ったら一番成績が良かったりする ( 第9話 「 慰めと励まし 」 ) 。
― という、何だか作者の人生のように、ちぐはぐな結果をもたらしているんだよな~。

 …と言うのも、先週、この話と次の話は異性間の恋愛物で、
女性が作画&演出をしていると書いているがために、
男性閲覧者の方々や、腐女・貴腐人・歴女 ( 歴史薀蓄書いてる回も視聴率いいんですわな~。 )
の方々からまで pshaw ( ヘッ ) ! ― とかされてしまうかもと思いましたが 、
さすがと現代では、エミリー・ブロンテさんが 「 嵐が丘 」 を 書いた時なようなテクハラ、
ジャンル&性差別的仕打ちは受けないという事が、
前回のアップで分って作者、担当女性共々安堵いたしております。
 閲覧者の方々を疑ぐったりしてごめんなさいっ!!


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つー事は、このくすんだ薄紫と白い毛糸で編んだシマシマ帽は、
「 オ●▲アート実用編 」 なんだな!
呼び名が存在しなかっただけで、
オ●▲アートそのものは、やっぱ18世紀欧米にもあったんだろうぜ!

 そりゃ、あったでしょう!

 じゃが、それが行えたのは、
中産階級以上の生活に余裕がある家の主婦達なのじゃろうな。

確かに、「 トリシャン・カノ紳 version. 」
シャンディマムも、オ●▲アートやっている…。

 あの人は地主の奥さんで、働く必要ないしね。
刺繍とか…ポプリもそういえばテーブルの上にあったわね~。
でも今は、ウチみたいな労働者階級の家の主婦でも充分できるわよ

 広告使った傘とか、石鹸使ったデコ ( レーション ) 芳香剤とか、
編みぐるみとか、ポプリ人形
とか貰わされちゃって、もう大変なんだよ!

 ウチのお母さんも、パンディの言う 「 実用編 」 の方なんだろうけど、
和紙で飾った箸置きとか、広告で編みカゴ 作って、
わたしやお姉ちゃんや近所や友達や知り合いの人に配ってた…。

 何ヨッ! あんたたちももうちょっとしたら、
私達に仲間入りする、 オ●▲アート界デヴュタントになるんだからねっ!!

 え~~~っ!!

 「 デヴュタント 」 なんて、ウィーン市の成人式舞踏会 ( オーバンパル ) みたいじゃな。



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 今まで難航していた第17話が、5ページ進行しました。
本職で得た知識を応用したら、結構あっけなくある事が解決したからでした。
本当に何がいつ何の役に立つか分らないから人生面白いと言うのかもしれない。

今日の続きは明日。

夾竹桃(3/27) 垣間見

2009年03月15日 15時20分45秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 13・14話は内容上、女性の方に作画協力&演出をお願いしているので、
今までのお話とはちょっと違う雰囲気で話が進んで行きます。

 ハリソンさんの髪型なんですが、ついさっきまで寝ていたので、
まだカールした銀毛で大きな黒リボン付きのヅラを被っていなかったのでした。
前ページのマー坊は、コヤツ意外にオシャレなので、パリにいる間にまた髪型を変えて、
地毛にカールを付けていたのでした。


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「 垣間見(かいまみ) 」 なんて気取ってるけど、結局は 「 覗き 」 だろ?

 これは恋愛物なんだから、優雅に 「 垣間見 」 でいいのっ!
それに外から女性の私室を覗いてんじゃなくて、
自分の部屋のカーテン開けようとしたら、お友達の奥さんと 「夾竹桃の君」 が
見えたって事でしょ!?

 シマシマボンボン付きの帽子が面白ーい。

 色が分らないけど、組み合わせによっては間が抜けてて笑えるわね。

ハリソンがもしトリストラム・シャンディと同一人物だとしたら、
紫と黄色のシマシマなんだぜ、きっと。

 何かウミウシみたいね~。
水族館にいる綺麗だけど変な生き物。

 そういえば9巻の始めで、
「1766年の8月12日に、紫のベストを着て、黄色い室内履きを履いている。」
って書いてあったの~。
紫と黄色は補色の関係なので、
近隣同士になるとお互いを引き立て合う色なのじゃ。
赤と緑もそうじゃが、
見かけがケバケバしかったり奇矯な感じになるの~。

確かに、自分でもヘンだって言ってるけどな。
ついでにそんなに細かく書くなら、8月の12日が火曜日だって事も
書けばいいのにな!
― などと突っ込んでしまう俺。

 パンディはそれどうやって調べたの?

作者の真似してExelで調べたぜっ。

 シマシマニットの帽子って誰に作ってもらったのかなぁ?



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 ↑ハリソンさん、地毛は黒っぽい金髪なので、
くすんだ感じの淡い紫色と白い毛糸で編んだニット帽を被っています。
そうすれば似合う上にケバくはなくなるので。
ヘンはヘンかもしれませんが…。
作ってくれたのは、別居した奥さんも亡くなってしまい、再婚相手も見つからずに干物状態なので、
お友達の奥さん(漫画の中の黒い髪の女性)が気を使って作ってくれたのでした。

〈次回の更新は3月21・22日の予定〉



夾竹桃(2/27) それでは過去に戻ります!

2009年03月14日 18時16分25秒 | 第13話/夾竹桃

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 さあ、それでは1765年11月初旬のフランス・リヨン街道から、
1762年3月初旬の英国ロンドンへと舞台が移って時間も遡りますよ~っ!!

 実を言うと、今の所マー坊、今年の出番はこのページだけなんです。
加筆があれば、あとちょっとは出て来るかもしれませんが、
今度出番が急激に増加するのは、来年以降アップの話でです。
****しちゃってもう大活躍 ― という、少なくとも漫画の若い美男キャラには、
あんまりして欲しくはないだろうと思われる衝撃シーンがある予定なのですが ― 。

 マー坊が読んでいる文章は、ラブレーの「ガルガンチュワとパンタグリュエル」の中の文章らしく、
かの斉藤孝先生の「3色ボールペンで読む日本語」の中にも掲載されている文章と同じ箇所らしいです。
マー坊の持っている書物、もしかしたら、「声に出して読みたい英語」ってタイトルなのかもしれませんが、
隣で旦那が寝てる振りして心の旅路に向かってしまっているので、
遠慮して音読はしていません。


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  「トリストラム・シャンディ」でも、
始終時間があっち行ったりこっち行ったりしておるが、
この話もここを最初にそういうのが今後頻発するんじゃろうかの?


 で、ここはハリソンさんのお友達のロンドンのおウチって事ね。
ヴェルサイユ宮殿や令嬢テレジアさんが住んでいた家々に比べたら地味だけど、
私んちよりはずっといい家よね!

きっと今度も第11話でやらかしてくれたように、
「令嬢テレジア」みたいなガツガツのハァハァアヘアへの場面なんて
絶対ないんだぜ!!

 18世紀に書かれた18世紀物の欧米小説なら、
通常そういう場面は、当時の世間への遠慮が働いて、
生々しくは描かれん物じゃが、現代に書かれる18世紀物なら、
もう当時のような規制はほとんどない訳で、
生々しく描かれるのが普通じゃないかとは思われるがの。

 映画なんて特に凄いものね。
18世紀欧米小説「危険な関係」の翻案物だっていう、
「スキャンダル」のヨン様の演技も凄かったしね。
漫画の「令嬢テレジア」もそういう場面がないと逆に「あれれ…どうしちゃったの?」
― って、読者が拍子抜けするくらい普通になっちゃってるわよね。

 「下妻物語」で深キョンちゃんが演じてた桃子ちゃん
おロココ時代の説明でも、
「お淫らする」とか言ってちゃんと描いていたよ。

フィレモンの爺っちゃん、
「トリストラム・シャンディ」では、話の始まりっからそういう場面が
ちゃんと描いてあるじゃないですか!


 これはしたり!
そう言えばそうじゃった。

 おじいちゃん、樋口兼続さんみたい。

この話が「トリストラム・シャンディ」と関係がある割には、
何でそういう場面が出て来ないんだろうな?
どういう作者の方針なんだ?


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 ↑ハートがガキんチョの輩には、「最終回の100年後」までだって分かんねーだろーよ!!

今日の続きは明日。









夾竹桃(1/27) 愛殺したいほどに…

2009年03月08日 14時55分38秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 夾竹桃(キョウチクトウ)は、インド・ペルシャ原産の常緑低木・大低木で、
夏の輝く空に負けない白や緋色の鮮やかな花を咲かせます。
日本へは江戸時代に渡来しているので、閲覧者の方々や近所の家の庭にあるかもしれません。
この植物、外観は非常に美しいのですが、青酸カリを凌ぐ毒性を持つオレアンドリンを含んでいて、
昔から肉の串焼きにウッカリ利用して死亡してしまう人の記録が絶えません。

 第13・14話は「夾竹桃の君」と呼ばれる人がヒロインとして登場しますが、
人生何度目かの停滞期に入ったハリソンさんと出会い、恋愛感情を交わすようになります。
ハリソンさんは、彼女によってまた新しい幸運を手に入れられると浮かれて舞い上がりますが、
結局はさらに悪い運命へと導かれてしまうのです― 。


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オ…俺何てリアクションしていいか分かんねーよ!!
何で出だしっぺを俺に振るんだ?!

 ハリソンさん、包丁持ってるけど、
その「夾竹桃の君」を好きなあまりに殺そうって思ったって事?!

 「君を殺して僕も死ぬ~ッ!!」― とか?
ええェ~っ!!

 この話には今までなかったような過激な出だしじゃが、
当時大流行した、ジャン・ジャック・ルソー作の
「ヌーヴェル・エロイーズ」が社会に与えた影響
もあるのかもしれんぞ。

 あ、それって第9話に出て来て、みんなで読んでみたっけね。

 またその話出て来んの~?
わたしは読めなかったよ。
だって理屈っぽくてイラつくから。

俺は、主人公達がHしたトコだけ拾い読み!!
これからは、ハリソンの殺意とか性衝動とかやらも出て来んのか?!

 ウォルポールさんは、もう今年の10月の半ばまで出て来ないんだって!
ウォルポールさんの話を描いた方が女子ウケがいいに決まってるし、
手っ取り早く視聴率が稼げるのに、
作者って大バカなんじゃない?

お前、さっそくまた来たズラ?

 「お前」じゃないッ!
「スエナ姫」と呼びなさい!
先週は阿部ちゃん上杉謙信様も死んじゃったしさ~。




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 仕事も不景気で暇になったし、スエナ姫の言う通りにして、
どっか適当な所にウォルポールさんの話を加筆しておいた方が賢いんでしょうか?

〈次回の更新は3月14・15日の予定〉






第13話 登場人物紹介

2009年03月07日 10時44分43秒 | 第13話/夾竹桃


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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、本当にトリストラム・シャンディ氏と同一人物だとしたら、
ゆくゆくは恋人のアラベラさんと敵対関係になってしまいそうな人間模様なのですが、
大丈夫なんでしょうか?

 二人が現代の感覚で言えば明らかに「不倫」で、
マッコテ真面目な閲覧者の方には、反道徳的関係に映るかもしれませんが、
18世紀の感覚では決してそうではない上、二人の交際はむしろ清雅過ぎるくらいなものなので、
その点に関しては、どうかお気になさらぬように!

 また、不倫や殺意などのドロドロした感情を持つ事について、作者は非難をいたしませぬが、
宣言・実行の推奨は断じてしてはおりませぬ。

〈第12話の開始は明日からです。〉



予告編 おまけ

2009年03月03日 20時50分15秒 | その他
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 この漫画初の官能シーン … っぽいとはいえ、
まっ、「猥褻シーンはゼッタイに描かないゾ!」 
― と渾身の力を込めて断言する、
作者が描くレベルの物ですから、外観上は全然大した事ないんでしょうけどね― 。

 〈 第13話 「夾竹桃」 の開始は3月8日(日)からとなります。 〉


第13話/夾竹桃 予告編

2009年03月03日 20時48分28秒 | 第13話/夾竹桃
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 18世紀の英国では、東インド会社という株式貿易企業が絶頂期を迎えていました。
インド各地を拠点にした商館が、アジアのエキゾティックな品物を購入し、
英国本社では、年4回の競売によって販売人へと輸入商品を引き渡し、
国内や欧州各地の消費市場へと出回って行きました。

 この東インド会社、商社なのに軍隊を持っていて、
建前上は自衛軍なのでしたが、この物語の時代の頃には、
インド土着の支配者階級の争いに介入して勝利者の側となり、
ムガール皇帝から3地方の徴税権を獲得し、
商品売り上げの何倍も上回る利益を得ていました。

 その後も東インド会社によって、インド各地はじわじわと植民地化されて行き、
19世紀の中頃には、会社から英国政府直轄の支配地となってしまいました。
ヴィクトリア女王(1819-1901)が初代英領インド皇帝となり、
帝国は1947年のインド共和国・英連邦王国パキスタン両国の独立まで続いて行くのでした。

 1762年の3月、ハリソンさんはロンドンにある友人の屋敷で、
インドに生まれて長く住んでいたという、若く美しい人妻アラベラと出会います。
二人は心を通わし、ある夜にセンティメンタルな愛情を確かめ合うのですが、
その先には、悲しい現実とつらい別れが待っていたのでした。