スミレの花に

　春霞　路地に咲きたる　すみれ草
目立ちはしないが薄紫の小さな花、可憐な花だが地にしっかり根を下ろす強い花。温かくなってきた春の路地を散策すると、思わぬところでいろいろな発見がある。普段、振り向きもしない場所を振り返り、じっとしゃがみ込んでみると、気が付かなかったものに出会えるものである。ストレス社会、自然は時には猛威をふるうが、人を裏切らない優しさがいっぱいである。
　患者さんと話をしながら施術していると、会社や同僚の人間関係などストレスがいっぱい充満している職場の様子などが分かる。それだけではなく、そのストレスが体調や自分の人間性にまで影響を与えてくる。最悪の結果、自分が否定されたように思えてくる。一人一人が大切な人間社会、喜びと優しさのみなぎる社会にしたいものだ。