☆ テレビドラマの女優さん

お正月の番組で渡哲也主演の「マグロ」を観ました。
それぞれが適役で新聞評のごとく、渡哲也の存在感、
松坂慶子のおっかー役、みんな良かったけれど
それ以外に、驚いたのは天海祐希。

友人のＳさんとも話しましたが「元宝塚」という理由で
演技的には「大したこと無い」と先入観を持っていたので、
このドラマを観て「嬉しい驚きを味わった」と意見が一致しました。

やり手の女弁護士、キャリアウーマン、怖い教師役、で無表情に近い役
ばかりの彼女に漁師の長女などミスキャストだと期待していませんでした。
が、実際は泣いて、笑って、奮闘して、父や母、家族を思う長女を
見事に演じていました。
非常に印象強く、感激！！　

それにもう一人、
Ｄr.コトーの吉岡秀隆の元奥さんだった妹役の内田有紀。
彼女もブランクが長かったのに、さすが元コトー先生の奥さん！
と妙な感心してしまう位、良い演技を見せてくれました。

良い原作、脚本、監督、プロデューサー、役者。
それぞれが適所にあって、心に強い感動を呼び起こす
良い作品を観られるのだと感謝しました。

１月の４日、５日の長丁場の「マグロ」だったけれど
ちっとも飽きさせず、一緒に喜怒哀楽を味わいました。
自分たちの人生とは全く違う環境だけれど、
それでも自分の人生を重ね合わせ涙を流しながら。


そして今日、と言っても９日。
ツレアイの観ていた「なんでも鑑定団」の後に
「大女優殺人事件」にチャンネルを回しました。　
始まってから１時間は過ぎていたけれど、それでも充分に
「浅丘ルリ子」の「大女優」振りに圧倒されました。

原作はアガサクリスティーの「鏡は横にひび割れて」
生活感の無い昔の「大女優」そのもの！！
彼女にも脱帽！
舞台には出ているのは知っていましたが、テレビで
お目にかかるのは滅多に無いこと！
充分みごたえの有る演技でした。
石原裕次郎の相手役だった浅丘ルリコしか念頭に無かったので
その変貌ぶりと、相反するあくの強い華やかさとに乾杯！

演技者、芸達者と言いますが、その役の心に入り込めなければ
演じられないと思います。
そうなれば、私たちもその人と一緒に喜怒哀楽を感じられる。
傍観者じゃなくて画面の中で一緒に生きていると感じることができます。

今年のお正月はＢＳの旅行番組を観ているのが殆どでしたが
その中でいくつか観た数少ないドラマで、素晴らしい俳優、女優の
出演するドラマを観られて満足でした。


お正月のあいだ８日まで低空飛行でした。
ご心配掛けたと思います。ごめんなさい。
９日の午前中、起きてベランダから差し込む日差しを浴びた時
やっと低空飛行から脱出しているのを感じました。
このあとも、何度かそんなときが訪れるのでしょうが
また、浮き上がって参りますのでお許しください。